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3〈強制参加お城へゴー〉
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「なあ、なんでフルフェイス?」
と、坂本くんが私の顔全体を覆う騎士の仮面を指さす。ちょっと失礼じゃないだろうか。
「……ノーメイクだから?」
そう腕組みしながら冗談を一つ。そろそろ扉の前に居るのは危ない。
「なんか違くね、それ」
「いいんだよ、それよりあまり騒がしくしないで。敵に気づかれる。
……まあ、もう気づかれてはいるけれど」
真横からなにやら軽い足音が聞こえる。シャドウでは無いようだ。「もしかしてモルガナ?」と声をかけると「さすがだな。馨」と以前見たままの姿を現した。
「ごめんね、騒がしくしちゃった」
「嗚呼、シャドウが急にザワつき出して、もしやと思って来てみれば……」
私を見あげて嬉しそうな表情から一転、今度は複雑そうな顔つきで来栖くんたちに向けて「せっかく逃げのびたのに、また正面から来るとはな……」と言った。
「ここどこだよ? 学校、なのか……」
「そうだよ」
「城じゃねえか!」
先程から坂本くんが騒いでいるので、横腹を指先で小突く。少し睨まれたので指を引っ込め、来栖くんの背に隠れる。
「この城は『学校』なんだよ。……但し、『この城の主』にとってのな」
そう意外にも丁寧に教えているモルガナ。「城の主……?」と、はてなを浮かべる坂本くんに城の主は鴨志田であることと、歪んだ心の目で、学校をそう見ていることを告げた。が、どうやら分からなかったらしく半ギレで一方的な口喧嘩を坂本くんがしていると、獣の咆哮に似た奴隷たちの叫び声が響き渡る。無意識に来栖くんのコートを掴んでしまったが、彼は怒らず、手を繋いでくれた、優しい子。
「今のは!?」
「捕まっている奴隷だろう」
「マジ!?」
もう一度、奴隷の張り上げた声が響く。
「マジだ! 昨日、俺たち以外にも捕まっているヤツを見た……。たぶんウチの生徒だ」
「大方、城主のカモシダの命令だろう。珍しい事じゃない、ここじゃ毎日がこうだ。
まして昨日、オマエらに逃げられたからな。さぞ、荒れてだろうぜ」
「あんのヤロウッ……!」
「リュージ……?」
なんとなく、坂本くんと鴨志田の間には、深く絡みついた因縁があるのだと思う。彼の目には憎しみはが色濃く出ていた。
「……ざけんなッ!」
怒りを露わにした坂本くんは、その大きな扉に突進した。きっと正面から鴨志田を討ちに行きたいのだろう。が、扉は硬く閉ざされている。