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3〈強制参加お城へゴー〉
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「そういや、要件っていったい何なの坂本くん」
「ああ、要件っつーか、昨日の城についてだな。
夢だって言い聞かせようとしたけど……、やっぱ無理だわ」
そりゃそうだという言葉を飲み込んで次の言葉を待つ。
だって、鴨志田のパレスは実際存在している。
「無かったことに出来ねえ。鴨志田のヤロウと関係あるかもって思ったらよ……。あそこが一体何なのか、どうしても確かめてえんだ」
確かに。私一人のいろいろなパレスを粛清してきたけれど、よくわからない部分は多々ある。一人で悶々としていると、
「藤村さんが行き方、知っているって」
「マジで?」
端末を取り出して目のようなアプリを指さす。
「そういや、お前も持ってた、よな?」
「嗚呼、これだろう?」
彼の端末にも、同じナビアプリがインストールされていた。
これは普通のナビではなく、鴨志田の城まで連れて行ってくれるものだということを説明すると、坂本くんは新しい玩具を買い与えられた子供のように、瞳を煌めかせた。
「な、な、さっそくやってみようぜ?」
「ねえ、これ私も行くの?」
と、訊くと二人に強く頷かれた。しかも、来栖くんに腕を掴まれてしまった。仕方がない、隙をついて逃げるしかないなと心中嘆く。
「……はいはい。けど、私のスマホじゃなくて来栖くんのでね」
彼が持っていた端末を取り上げて、目玉のアプリを起動させて操作履歴を辿る。
『カモシダ……シュウジンガクエン……ヘンタイ……シロ……。ナビを開始します』
「きたっ!」
「あとはそのまま動かないで」
ナビはナビでも目的地に既に着いている。下手に動けば弾かれて、現実の世界に可能性がある。まずは下手に動きそうな坂本くんの袖をつかんでおく。景色は歪み、学校は城へと変わっていく。
「見ろよ! 昨日の城だ!」
早速、坂本くんが門を通って扉の前へ。坂本くんのあとを着いていき、巨大な扉の周辺を見る。耳をそばだてれば鎧のガチャ、ガチャ、とした金属音と、シャドウたちが騒いでいる声も聞こえる。
「また来れちまったな……。つーことは、昨日のもマジ……」
「んー本当に城だねぇ。しかも西洋ちっく」
「……って、おわ! そのカッコ! つうか、お前誰だ……」
私までもが侵入者だと認識されてしまったようだ。まあ、この前なんか、いやらしい目で見て来たから、脱ぎたて靴下に砂を入れて背中に投げたのは記憶に新しい。学校内での私の定位置は超ドジっ子らしい。その時は周りが許してくれた。が、鴨志田は許してくれなかったので宿題が倍に増えた。憎い。