カタカナ推奨
指を絡めて10分見つめ合わないと出られない部屋
your neme
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「あれっ?みんなは?」
周りを見渡してみると、四方が真っ白いカベに囲まれた何もない部屋にカノンとユフィはいた。
さっき戦闘が終わった所だったのに。
いきなりこんな部屋にいるなんて、おかしい。何かの魔法?
ユフィを見てみると周りをキョロキョロ見渡して、だせよぉー!と叫んでいる。
しばらくすると、一方のカベにドアが出現した。ユフィは早速ドアに向かってダッシュしドアノブを引っ張るが、押して引いてもノブがガチャガチャ回るだけで開かなかった。
わたしもユフィの方に向かう。
「ユフィ、開かない?」
私も交代して引っ張ったりするがドアはピッタリと閉じたままだ。
「なんだよもう!いきなり閉じ込めてなんなのさー!」
うがーっとユフィはドアに向かって吠えてる。
あれ、ドアの上になにか書いてある?
「ユフィ、ドアの上にあるタイマーの下になにか文字が書いてある。」
私はドアの上を指差す。
「おっ、ほんとだ!カノンこんな小さい字よく見つけたなあ。なになに…ゆびをからめて10ぷんみつめあわないとでれないへやー?!なんだこれぇ!」
私達はびっくりして見つめ合う。
ほんとになんなんだこれ。
「美少女と美女が手を取り合えばOK!って事〜?カノン、良かったじゃん!さっさとやっちゃお!」
ユフィは早速ドアの前で私の手を取る。
ぎゅっ。
お互い向かい合って両手のゆびを絡めると、タイマーが作動して回り始めた。
「やった!ユフィ、タイマー回ってる!」
私は喜んで目の前にいるユフィにニコニコする。ユフィもにしし、と笑顔でこっちを見ている。
「案外チョロいじゃん!ユフィちゃんとで良かったんじゃないー?あっ、それとも…他の誰かとの方が良かったりして〜?」
ニヤニヤしているユフィ。
私は赤面する。
「ユフィのイジワル…」
彼とこんな距離で10分も手をにぎっていたら、フェニックスの尾が何個あっても足りない。
「ほらほら〜、今一瞬思い出したっしょ?もー、カノンは顔に出やすいんだからさあ、気をつけなきゃ!」
えっ、そんなに顔に出てたのかなぁ…
手で顔を抑えることもできないのはだいぶしんどく感じた。
カチッ。
あーだこーだ、話をしてたら10分経ってたらしい。
何かが解除された音とドア上のタイマーが止まったのは同時だった。
「おっ、止まった?こんな所さっさと出てさ、ご飯食べにいこうよー。」
「わかったわかった、それより皆と合流が先だよ?」
「…はぁーい。」
そんな会話をしながらガチャっとドアを開けて部屋を出た。
**********
「ユフィ!カノン!良かった、みんな探してたんだよ。」
ドアを出て歩くと、なぜか砂浜に出た。
岩場の近くにティファがいて、私達を見つけてこちらに駆け寄ってきた。
「なんかさぁ、変な部屋に気づいたらいたんだよねぇ〜。ねー、カノン?」
うんとうなずいて、白い部屋にね…と話していたら向こうからヴィンセントが歩いてきた。
「…見つかったか。」
すこしホッとしている声。
「ごめんね、ヴィンセント。心配かけちゃったね。」
じっと私を見る彼。
「ユフィが一緒だからな、心配はした。」
「おいっ、どういう意味だよっ?!…あー、さてはヴィンセント…ヤキモチぃ〜?」
にしし、と口の前に手を当てて笑っている。
「ヴィンセントと一緒だったら、カノンは今頃ボムみたいに真っ赤っかだし、部屋からずーっと出れなかったよぉ〜」
たしかに。手を握りあっての10分で爆発できる自信はある。
顔に熱が集まる。
「ユフィ、カノンいじめちゃだめよ?」
はーい、と言いながらユフィとティファは歩き出す。その後ろに続いて私とヴィンセントも仲間のところに向かった。
**********
「…(部屋…?なにがあったんだ…)」
END
周りを見渡してみると、四方が真っ白いカベに囲まれた何もない部屋にカノンとユフィはいた。
さっき戦闘が終わった所だったのに。
いきなりこんな部屋にいるなんて、おかしい。何かの魔法?
ユフィを見てみると周りをキョロキョロ見渡して、だせよぉー!と叫んでいる。
しばらくすると、一方のカベにドアが出現した。ユフィは早速ドアに向かってダッシュしドアノブを引っ張るが、押して引いてもノブがガチャガチャ回るだけで開かなかった。
わたしもユフィの方に向かう。
「ユフィ、開かない?」
私も交代して引っ張ったりするがドアはピッタリと閉じたままだ。
「なんだよもう!いきなり閉じ込めてなんなのさー!」
うがーっとユフィはドアに向かって吠えてる。
あれ、ドアの上になにか書いてある?
「ユフィ、ドアの上にあるタイマーの下になにか文字が書いてある。」
私はドアの上を指差す。
「おっ、ほんとだ!カノンこんな小さい字よく見つけたなあ。なになに…ゆびをからめて10ぷんみつめあわないとでれないへやー?!なんだこれぇ!」
私達はびっくりして見つめ合う。
ほんとになんなんだこれ。
「美少女と美女が手を取り合えばOK!って事〜?カノン、良かったじゃん!さっさとやっちゃお!」
ユフィは早速ドアの前で私の手を取る。
ぎゅっ。
お互い向かい合って両手のゆびを絡めると、タイマーが作動して回り始めた。
「やった!ユフィ、タイマー回ってる!」
私は喜んで目の前にいるユフィにニコニコする。ユフィもにしし、と笑顔でこっちを見ている。
「案外チョロいじゃん!ユフィちゃんとで良かったんじゃないー?あっ、それとも…他の誰かとの方が良かったりして〜?」
ニヤニヤしているユフィ。
私は赤面する。
「ユフィのイジワル…」
彼とこんな距離で10分も手をにぎっていたら、フェニックスの尾が何個あっても足りない。
「ほらほら〜、今一瞬思い出したっしょ?もー、カノンは顔に出やすいんだからさあ、気をつけなきゃ!」
えっ、そんなに顔に出てたのかなぁ…
手で顔を抑えることもできないのはだいぶしんどく感じた。
カチッ。
あーだこーだ、話をしてたら10分経ってたらしい。
何かが解除された音とドア上のタイマーが止まったのは同時だった。
「おっ、止まった?こんな所さっさと出てさ、ご飯食べにいこうよー。」
「わかったわかった、それより皆と合流が先だよ?」
「…はぁーい。」
そんな会話をしながらガチャっとドアを開けて部屋を出た。
**********
「ユフィ!カノン!良かった、みんな探してたんだよ。」
ドアを出て歩くと、なぜか砂浜に出た。
岩場の近くにティファがいて、私達を見つけてこちらに駆け寄ってきた。
「なんかさぁ、変な部屋に気づいたらいたんだよねぇ〜。ねー、カノン?」
うんとうなずいて、白い部屋にね…と話していたら向こうからヴィンセントが歩いてきた。
「…見つかったか。」
すこしホッとしている声。
「ごめんね、ヴィンセント。心配かけちゃったね。」
じっと私を見る彼。
「ユフィが一緒だからな、心配はした。」
「おいっ、どういう意味だよっ?!…あー、さてはヴィンセント…ヤキモチぃ〜?」
にしし、と口の前に手を当てて笑っている。
「ヴィンセントと一緒だったら、カノンは今頃ボムみたいに真っ赤っかだし、部屋からずーっと出れなかったよぉ〜」
たしかに。手を握りあっての10分で爆発できる自信はある。
顔に熱が集まる。
「ユフィ、カノンいじめちゃだめよ?」
はーい、と言いながらユフィとティファは歩き出す。その後ろに続いて私とヴィンセントも仲間のところに向かった。
**********
「…(部屋…?なにがあったんだ…)」
END
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