カタカナ推奨
4. 慌てて離した手
your neme
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はぁ、はぁ、はぁ。
二人はホーンテッドホテルの前のエスカレーターへ足を踏み入れた。
自動でスーッと登っていく。前も思ったけど、毎回この道には驚かされる。ちょっと楽しい。
ストン。
エントランスの墓場についた。
息がだいぶ整ってきた。
隣のヴィンセントを見ると、息一つ乱していない。彼もこちらを見るところだった。
咄嗟に、握ってしまった手。
恥ずかしくなり、パッと自ら離す。
後ろで手ををクロスさせ、そのままロビーに向かって歩き出す。
「ごめんね、いきなり。走っちゃって。」
「いや…私も、済まなかった。」
「ううん、ヴィンセントは助けてくれたんだもん。…嬉しかった。ありがとう。」
フニャッとした笑み。
とりあえず、ロビーに入ろうと言う事で足を踏み入れた時ファンファーレが鳴り響いた。
何事かと二人で固まる。
ゴースト姿の従業員が、おめでとうございます〜と滑らかに現れた。
「お客様、おめでとう御座います。当ホテルにお越しくださった999999組目のお客様です。」
周りの客がワッと一斉に拍手し、壁にかけられていた気味の悪い装飾品たちも一斉にガタガタと動き出した。
二人で顔を見合わせていると、従業員が続ける。
「ご宿泊のご予約が取れていないのであれば、最上級のお部屋をご用意させていただきます。もしご予約済みであれば、同じくお部屋を無償で最上位にグレードアップさせていただきます。」
なんと、一番いい部屋に泊まれるらしい。
「それに、こちら。LOVELESS観賞チケットとゴンドラのチケットになります。」
ありがとうございますと渡されたチケットを受け取る。なるほど、ゴンドラ…
ヴィンセントの方に改めて向き直ると、こちらに目だけをちらりと向けた。
とりあえず落ち着きたいって事、だよね。
従業員に案内されるまま、部屋の鍵をもらい二人はホテルのエレベーターに乗った。
慌てて離した手 END
はぁ、はぁ、はぁ。
二人はホーンテッドホテルの前のエスカレーターへ足を踏み入れた。
自動でスーッと登っていく。前も思ったけど、毎回この道には驚かされる。ちょっと楽しい。
ストン。
エントランスの墓場についた。
息がだいぶ整ってきた。
隣のヴィンセントを見ると、息一つ乱していない。彼もこちらを見るところだった。
咄嗟に、握ってしまった手。
恥ずかしくなり、パッと自ら離す。
後ろで手ををクロスさせ、そのままロビーに向かって歩き出す。
「ごめんね、いきなり。走っちゃって。」
「いや…私も、済まなかった。」
「ううん、ヴィンセントは助けてくれたんだもん。…嬉しかった。ありがとう。」
フニャッとした笑み。
とりあえず、ロビーに入ろうと言う事で足を踏み入れた時ファンファーレが鳴り響いた。
何事かと二人で固まる。
ゴースト姿の従業員が、おめでとうございます〜と滑らかに現れた。
「お客様、おめでとう御座います。当ホテルにお越しくださった999999組目のお客様です。」
周りの客がワッと一斉に拍手し、壁にかけられていた気味の悪い装飾品たちも一斉にガタガタと動き出した。
二人で顔を見合わせていると、従業員が続ける。
「ご宿泊のご予約が取れていないのであれば、最上級のお部屋をご用意させていただきます。もしご予約済みであれば、同じくお部屋を無償で最上位にグレードアップさせていただきます。」
なんと、一番いい部屋に泊まれるらしい。
「それに、こちら。LOVELESS観賞チケットとゴンドラのチケットになります。」
ありがとうございますと渡されたチケットを受け取る。なるほど、ゴンドラ…
ヴィンセントの方に改めて向き直ると、こちらに目だけをちらりと向けた。
とりあえず落ち着きたいって事、だよね。
従業員に案内されるまま、部屋の鍵をもらい二人はホテルのエレベーターに乗った。
慌てて離した手 END
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