カタカナ推奨
1.隣同士が一番自然
your neme
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街から街に移動をしている途中。
パーティメンバーも増え、最近はかなり賑やかになった。
最近はクラウドとナナキを先頭に、ティファ、エアリス、ユフィが隣あって談笑しながら歩き、その後ろにケットシー、バレット、シドが続く。
私とヴィンセントは最後尾を歩く事が多くなった。(時々ナナキがいたりいなかったり。)
徒歩で街道を歩き初めて20分くらいたった頃だろうか。
ティファとユフィと話していたエアリスが、振り返ってバレット達の横を通り、ニコニコしながらこっちに歩いてくる。
「どうしたの?エアリス。」
(なにか伝言でもあるのかな?)
「最近のカノンはヴィンセントのお隣、っていう感じだね。」
うんうん、と頷きながら交互に私たちを見るエアリス。
びっくりし、歩みが止まる。
少し気恥ずかしくなり、左隣で同じく停止しているヴィンセントを見ると彼と目が合った。が、すぐ逸らされてしまった。彼も気まずいらしい。
「エアリス、きゅうにどうしたの?」
「んー、最近仲良しだなって思ったの。カノンとヴィンセント。」
ニコニコと言うエアリス。私の右隣に並んで3人で歩き出す。
「と、特に何かがあるわけじゃないんだけどね。ヴィンセント、話しやすいし。ただそれだだけだよ?」
フニャッとした笑みで答えると、ふと彼からの視線が刺さる。
ふと左隣を見る。あ、また目が合った。
「…私は、殿(しんがり)を努めているだけだ。」
エアリスと、私を交互に見てヴィンセントは少しため息をつきながら言った。そして前を向いて今までよりは大きな一歩で歩き出す。
カシャ、カシャ、カシャ、カシャ。
2歩先のヴィンセントの足音が響く。
「ふーん、ヴィンセントも悪い気してない、ね。殿(しんがり)、カノンと頑張って!」
手を振りふんわり笑いながら言うと、エアリスはティファたちの方に小走りで行ってしまった。
な、なんだったんだ…
あっ、また3人で盛り上がってる。
殿(しんがり)として残された二人。少し早足で追いつき、ヴィンセントの隣を歩く。
「なんかびっくりしたね。」
「ああ…」
彼の方を向いて単刀直入に言う。
「お隣、嫌だった?」
「嫌…ではない。お互いの武器の相性も良いしな。」
なるほど、確かに。彼は銃だし。
カシャ カシャ カシャ カシャ。
私に合わせてくれてるのか、さっきよりは遅いペースでヴィンセントの足音が響く。
カノンがポツリと口を開いた。
「ヴィンセントはさ、一緒の境遇というか…経緯は違くてもさ…だから、話しやすくて。ついつい喋っちゃうんだよね。いつも聞いてくれてありがとう。」
彼に向き直って軽くお辞儀をする。
ヴィンセントは少しびっくりした目でこちらを見ると、ピタッと足を止める。
えっ、本当はやだったかな…?
「…私も、同じことを考えていた。」
フッと少しはにかんだ口元が、いつも隠れているマントの襟から少しだけ見えた。
ああ、ヴィンセントってこんなふうに笑うんだ。また、知らない一面が見れたかも。
「次の街まで、気を引き締めなくちゃね!そろそろ人里から離れたから、モンスターも多くなる頃だし。」
ぐっ、と握り拳を握ってえいえいおー!と気合を入れる。
「ああ、宜しく頼む。」
いつもより柔らかい表情になっていることも知らず、ヴィンセントは銃のグリップを握った。
隣同士がいちばん自然 END
パーティメンバーも増え、最近はかなり賑やかになった。
最近はクラウドとナナキを先頭に、ティファ、エアリス、ユフィが隣あって談笑しながら歩き、その後ろにケットシー、バレット、シドが続く。
私とヴィンセントは最後尾を歩く事が多くなった。(時々ナナキがいたりいなかったり。)
徒歩で街道を歩き初めて20分くらいたった頃だろうか。
ティファとユフィと話していたエアリスが、振り返ってバレット達の横を通り、ニコニコしながらこっちに歩いてくる。
「どうしたの?エアリス。」
(なにか伝言でもあるのかな?)
「最近のカノンはヴィンセントのお隣、っていう感じだね。」
うんうん、と頷きながら交互に私たちを見るエアリス。
びっくりし、歩みが止まる。
少し気恥ずかしくなり、左隣で同じく停止しているヴィンセントを見ると彼と目が合った。が、すぐ逸らされてしまった。彼も気まずいらしい。
「エアリス、きゅうにどうしたの?」
「んー、最近仲良しだなって思ったの。カノンとヴィンセント。」
ニコニコと言うエアリス。私の右隣に並んで3人で歩き出す。
「と、特に何かがあるわけじゃないんだけどね。ヴィンセント、話しやすいし。ただそれだだけだよ?」
フニャッとした笑みで答えると、ふと彼からの視線が刺さる。
ふと左隣を見る。あ、また目が合った。
「…私は、殿(しんがり)を努めているだけだ。」
エアリスと、私を交互に見てヴィンセントは少しため息をつきながら言った。そして前を向いて今までよりは大きな一歩で歩き出す。
カシャ、カシャ、カシャ、カシャ。
2歩先のヴィンセントの足音が響く。
「ふーん、ヴィンセントも悪い気してない、ね。殿(しんがり)、カノンと頑張って!」
手を振りふんわり笑いながら言うと、エアリスはティファたちの方に小走りで行ってしまった。
な、なんだったんだ…
あっ、また3人で盛り上がってる。
殿(しんがり)として残された二人。少し早足で追いつき、ヴィンセントの隣を歩く。
「なんかびっくりしたね。」
「ああ…」
彼の方を向いて単刀直入に言う。
「お隣、嫌だった?」
「嫌…ではない。お互いの武器の相性も良いしな。」
なるほど、確かに。彼は銃だし。
カシャ カシャ カシャ カシャ。
私に合わせてくれてるのか、さっきよりは遅いペースでヴィンセントの足音が響く。
カノンがポツリと口を開いた。
「ヴィンセントはさ、一緒の境遇というか…経緯は違くてもさ…だから、話しやすくて。ついつい喋っちゃうんだよね。いつも聞いてくれてありがとう。」
彼に向き直って軽くお辞儀をする。
ヴィンセントは少しびっくりした目でこちらを見ると、ピタッと足を止める。
えっ、本当はやだったかな…?
「…私も、同じことを考えていた。」
フッと少しはにかんだ口元が、いつも隠れているマントの襟から少しだけ見えた。
ああ、ヴィンセントってこんなふうに笑うんだ。また、知らない一面が見れたかも。
「次の街まで、気を引き締めなくちゃね!そろそろ人里から離れたから、モンスターも多くなる頃だし。」
ぐっ、と握り拳を握ってえいえいおー!と気合を入れる。
「ああ、宜しく頼む。」
いつもより柔らかい表情になっていることも知らず、ヴィンセントは銃のグリップを握った。
隣同士がいちばん自然 END
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