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正門まで行くと緊張した面持ちで立つ乙骨くんがいた。時計を確認すると15分前である
本当に五条先輩の親戚なのか…??
正直、遅れる可能性を考えて早めの時間に設定したのだけど
私の視線に気づいたのか慌てた様子で「おはようございます!今日はよろしくお願いします!」と頭を下げる彼を怪訝そうに見るとなんで??みたいな顔をされた
「…おはようございます
君、本当に五条先輩に似てないですね」
「えっと…すみません」
「いえ、褒めてます」
また意味がわからなさそうな顔をする乙骨憂太を横目に私は踵を返す
そんな私の後を慌てたように追いかけてくる気配を感じながらも、学校の方をちらっと見る
建物が半壊したと聞いていたが今は綺麗に直っており修繕の早いことだと思いながら目的地まで足を進めた
-----...
「あの…」
「なんですか?」
「任務なんじゃ…」
「そうですよ。でも、腹が減っては戦ができぬというやつです」
そういいながら注文したパンケーキを口いっぱいに頬張る。柔らかい生地に程よい甘さの生クリーム…ラズベリーの酸味がいいアクセントに…これはリピ決定
次の時は他のトッピングも…いやガトーショコラも美味しそう…
視線を感じそちらを見るとこちらをじっと見る彼と目が合う。何を考えてるのかわからないが、頼んだコーヒーも飲まずに見られるのも少し気まずく1口分のパンケーキを彼に向ける
「え…」
「言いましたよね?腹がへってはです
朝は食べない派のようには見えませんけど、そう見られながらの食事は好きではありません
1口あげますからガン見やめろです」
何か言いかけるその口にパンケーキを突っ込み満足した私は残りをまた頬張る
甘いもの最高…この為に仕事頑張ってるし私は生きてると言っても過言ではない…
生きる意味なんてそんなもんだと最後の一口を頬張る
「リスみたい…」
「何か?」
「な、何でもない、です」
少し頬を赤くしながら何かを呟いた彼に首を傾げる。彼がコーヒーを飲み終え一息つくのを見計らい時間を見る
もうそろそろ任務に向かおうと会計をし歩き出す
「あ、あの、お金」
「コーヒーぐらい奢ってあげます
年上に甘えるのが上手く生きていく方法の一つですよ」
だから、今度五条先輩にでも学生達で集るといいです。と言うと小さく笑い声がもれた
…朝よりは緊張が解けたようで安心をし、そう感じているのをバレないように足早に任務先へ向かう
…To Be Continued