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息が止まるぐらいの強い呪力を感じ飛び起きる。とても恐ろしい怖いのに悲しくて…そして、どこか暖かい呪い
気持ちを落ち着かせるために止めていた息をゆっくりと吸い吐き出す。嫌に冷える体を誤魔化すようにさすり、外の音に聞き耳を立てるが鳥の声は聞こえず虫の鳴き声が響く
時刻は5時前だろう早めに目が覚めたが二度寝をする気分にもなれず、嫌な汗を流すのと体を温める為にもシャワー室へと向かった。
朝の嫌な気持ちは同級生である真希ちゃん達と合流をしたら少し落ち着いた。まだ付き合いは数ヶ月の友人達だが、心安らぐ場所として感じるようになっていた
同い年の友人を作れるような環境ではなかったから、とても有難い存在だと思っている
(それを言うと気持ち悪がられそうだけど…)
「んで?なんで落ち込んでんだよ?」
「落ち込んで…見える?」
「見える」
「高菜…」
真希ちゃん筆頭にパンダくんや棘くんも心配そうにこちらの顔を伺ってくるのに苦笑いを零す
いや、気のせいかもだけど…と前置きをし朝感じた呪力の話を軽くした
「転校生が来るって悟先生も言ってたから関係あるのかもね」
「…聞いたか?その今日来る転校生
同級生4人をロッカーに詰めたんだと」
「殺したの?」
「ツナマヨ」
「いや重症らしい」
「…可哀想に」
「ふぅん、ま、生意気ならシメるまでよ」
「おかか」
「棘くんの言う通りシメるのはダメだよ??」
と言いつつも真希ちゃんは不安げな私の為にも言ってくれたんだろうと、その優しさに安堵する
物言いはキツいけれどとても優しい不器用なところは、付き合いが短い私でもわかるぐらいに気を使ってくれているのを知ってる
そんな所が嬉しくて真希ちゃんの腕に引っ付くとなんだよと言いながらも振り払わない優しさに甘えておく
転校生に会うのは少し不安だけどみんなが一緒なら大丈夫だと思えたし、本当にヤバい人物ならみんなを私が守ってあげたいとも思った
-----...
思えただけだった…。こちらに近づいてくる廊下にいてもわかる気配に冷や汗が出る
怖くて仕方がなくて膝の上に置いた手を強く握り小さく縮こまる
どうすれば、こんな…こんなモノを生み出せるの??どんな呪いをかけているの??近づいてくる度に強くなる不快感に呼吸を忘れそうになる
そんな空気を読まないように明るく教室に入ってくる悟先生に反応すらできない
「転校生を紹介しやす!!
テンション上げてみんな!!」
その言葉に反応する人はいなかった。いや、私の場合はできなかった。
たった1枚の扉の先に得体の知れない何かがいるような感覚…これは呪霊??でも、転校生の紹介って言っていた
先生にも何か考えがあるのかもしれないしとゆっくりと深呼吸をする
あげてよと残念そうな声で言っている悟先生には悪いけれど今の私にそんな余裕はない
「随分、尖った奴らしいじゃん
そんな奴のために空気作りなんてゴメンだね」
私の肩を優しく叩く隣の真希ちゃんはどんな奴でも任せとけとでも言っているように感じた
反対に座る棘くんも同意のような言葉を言い、私の背中を優しく撫でてくれたことでホッと忘れていた息を吐くことが出来た
「ま、いっか
入っといでー」
ガラッと入ってきた気配にその場が凍りつく感覚がした
見てはいけない、関わってはいけない、触れてはいけない。触らぬ神に祟りなしとは正にこのことかとも感じる威圧感
入ってきた人物が何かを言おうとしていたがそんな声が聞こえないぐらいの速さで、いつでもクナイと脇差しを抜けるように臨戦態勢をとる
この存在は本当に良くない。この人は呪われているとその人物にさらに集中するが、はて、と。この気配を、この人物を、私は知っている
学校のことを説明している先生の言葉を聞きながら頭を動かしそして思い出した…彼は…
「あっ
早く離れた方がいいよ」
と言う先生の声の後におぞましい呪いの気配が更に強まり硬直する
そして、ここまで近ずいてわかった。わかってしまった
真希ちゃんの私の名前を叫ぶ声が聞こえたけど
それよりも、私は驚いてその存在をまっすぐ見つめ
「里香、ちゃん??」
と呟いた。
そうすると禍々しいその存在は戸惑うように私の布作面に触れ
---すずめちゃん…
優しく私を呼ぶ懐かしい声が聞こえた気がしたと思ったら先程までの気配は遠のいていた
すぐに、肩を引かれ大丈夫か!?と真希ちゃんに声をかけられ私は頷く
………To Be Continued
気持ちを落ち着かせるために止めていた息をゆっくりと吸い吐き出す。嫌に冷える体を誤魔化すようにさすり、外の音に聞き耳を立てるが鳥の声は聞こえず虫の鳴き声が響く
時刻は5時前だろう早めに目が覚めたが二度寝をする気分にもなれず、嫌な汗を流すのと体を温める為にもシャワー室へと向かった。
朝の嫌な気持ちは同級生である真希ちゃん達と合流をしたら少し落ち着いた。まだ付き合いは数ヶ月の友人達だが、心安らぐ場所として感じるようになっていた
同い年の友人を作れるような環境ではなかったから、とても有難い存在だと思っている
(それを言うと気持ち悪がられそうだけど…)
「んで?なんで落ち込んでんだよ?」
「落ち込んで…見える?」
「見える」
「高菜…」
真希ちゃん筆頭にパンダくんや棘くんも心配そうにこちらの顔を伺ってくるのに苦笑いを零す
いや、気のせいかもだけど…と前置きをし朝感じた呪力の話を軽くした
「転校生が来るって悟先生も言ってたから関係あるのかもね」
「…聞いたか?その今日来る転校生
同級生4人をロッカーに詰めたんだと」
「殺したの?」
「ツナマヨ」
「いや重症らしい」
「…可哀想に」
「ふぅん、ま、生意気ならシメるまでよ」
「おかか」
「棘くんの言う通りシメるのはダメだよ??」
と言いつつも真希ちゃんは不安げな私の為にも言ってくれたんだろうと、その優しさに安堵する
物言いはキツいけれどとても優しい不器用なところは、付き合いが短い私でもわかるぐらいに気を使ってくれているのを知ってる
そんな所が嬉しくて真希ちゃんの腕に引っ付くとなんだよと言いながらも振り払わない優しさに甘えておく
転校生に会うのは少し不安だけどみんなが一緒なら大丈夫だと思えたし、本当にヤバい人物ならみんなを私が守ってあげたいとも思った
-----...
思えただけだった…。こちらに近づいてくる廊下にいてもわかる気配に冷や汗が出る
怖くて仕方がなくて膝の上に置いた手を強く握り小さく縮こまる
どうすれば、こんな…こんなモノを生み出せるの??どんな呪いをかけているの??近づいてくる度に強くなる不快感に呼吸を忘れそうになる
そんな空気を読まないように明るく教室に入ってくる悟先生に反応すらできない
「転校生を紹介しやす!!
テンション上げてみんな!!」
その言葉に反応する人はいなかった。いや、私の場合はできなかった。
たった1枚の扉の先に得体の知れない何かがいるような感覚…これは呪霊??でも、転校生の紹介って言っていた
先生にも何か考えがあるのかもしれないしとゆっくりと深呼吸をする
あげてよと残念そうな声で言っている悟先生には悪いけれど今の私にそんな余裕はない
「随分、尖った奴らしいじゃん
そんな奴のために空気作りなんてゴメンだね」
私の肩を優しく叩く隣の真希ちゃんはどんな奴でも任せとけとでも言っているように感じた
反対に座る棘くんも同意のような言葉を言い、私の背中を優しく撫でてくれたことでホッと忘れていた息を吐くことが出来た
「ま、いっか
入っといでー」
ガラッと入ってきた気配にその場が凍りつく感覚がした
見てはいけない、関わってはいけない、触れてはいけない。触らぬ神に祟りなしとは正にこのことかとも感じる威圧感
入ってきた人物が何かを言おうとしていたがそんな声が聞こえないぐらいの速さで、いつでもクナイと脇差しを抜けるように臨戦態勢をとる
この存在は本当に良くない。この人は呪われているとその人物にさらに集中するが、はて、と。この気配を、この人物を、私は知っている
学校のことを説明している先生の言葉を聞きながら頭を動かしそして思い出した…彼は…
「あっ
早く離れた方がいいよ」
と言う先生の声の後におぞましい呪いの気配が更に強まり硬直する
そして、ここまで近ずいてわかった。わかってしまった
真希ちゃんの私の名前を叫ぶ声が聞こえたけど
それよりも、私は驚いてその存在をまっすぐ見つめ
「里香、ちゃん??」
と呟いた。
そうすると禍々しいその存在は戸惑うように私の布作面に触れ
---すずめちゃん…
優しく私を呼ぶ懐かしい声が聞こえた気がしたと思ったら先程までの気配は遠のいていた
すぐに、肩を引かれ大丈夫か!?と真希ちゃんに声をかけられ私は頷く
………To Be Continued