自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
第13話『察する特別な感情』
主人公名前変換
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……困ったのぅ。そう胸の中でぼやくのは九条が自分のクラスに帰ってから。後頭部をガシガシ掻きながら少しコミュニケーションを取りすぎたか? と考えてしまう。
おそらく九条は俺に気がある。反応がなかなかに分かりやすいからな。俺じゃなくてもバレそうでそれはそれで大丈夫なんか気になるとこじゃが。
幸村の望んだテニス部のマネージャーということもあり、それなりに気にかけたのが裏目に出たのかもしれん。
正直なところ初めは赤宮と九条が一番辞めやすそうじゃと思うてたが、赤宮の方は真田を慕っとるようやし、すぐに除外となった。
残る九条にだけケアをしとけば問題ないじゃろうて思い、来る幸村復帰のためにマネージャーを欠かないよう努力をしとったつもりじゃ。雅治、ほんとに頑張ってるぜよ。
西成? あぁ、あやつはチョロいし、何なら一番退部から程遠い人間じゃから問題はないな。まぁ、世話は必要ではあるがの。
ひとまず九条じゃが、少し関わりを減らすべきか。あやつには悪いが、下手に接しすぎるとワシも気があると思われかねん。
ふぅ、と小さく溜め息を吐き捨てたところで、西成が肩を落としながら落ち込む雰囲気ダダ漏れの様子で教室に戻って来なさった。
なんじゃあいつ。さっきは元気良く教室から飛び出しよったくせに。
とりあえず九条のことを奴に伝えてやろうと「九条がお前さんを探しとったぜよ」と話せば「そなの?」と疑問符を浮かべながら西成はスマホを確認し、すぐにメッセージアプリを開いた。そして返事をしたと思いきや奴はそのまま力尽きるように机に突っ伏す。
「なんじゃ。さっきは勢いよく出て行ったくせに帰ってくるなり辛気臭い様子やのぅ」
「占いを信じたら爆散したのだよ」
「なるほど、分からん」
何があったかは知らんが占いに頼った結果、良くないことになったんじゃろ。ほんとに毎日喜怒哀楽の激しい人間ぜよ。
「そんなことよりお前さん」
「そ、そんなことよりぃ!? もっと気にかけてもいいんだぞ!」
「本当に元気じゃな、おまんは。もっと深刻そうなら気にかけておくから話を聞きんしゃい」
「ぴえん……」
「今度の休み、空いとるか?」
「? 予定は未定だが、今のとこ空いてるよ」
「じゃあ俺が押さえるぜよ」
「んん?」
「テニスしたいんじゃろ。ワシも暇を持て余しとる……わけでもないが、お前さんの遊びに付き合う余裕はあるからの」
そう話すと西成はハッとした表情をする。そうじゃ、思い出したか。以前お前さんがテニスを始めたいとぼやいとった時のことを。
「ほんとに!? 適当に言ってたのかと思ったよ!」
「信用ないのぉ。まぁ、約束したからな。一度くらいは面倒見てやるきに」
「わーい! プロ級に上手くなってあのホクロと再戦してざまぁしてやるぞ!」
「……気楽な奴ぜよ」
さすがにそれは無理じゃと伝えたら西成はぷくーっと頬を膨らませながら「やってみないと分からないじゃん!」と言うもんだから現実を見せてやるべきか、と大人げないことを考えてしもうた。
おそらく九条は俺に気がある。反応がなかなかに分かりやすいからな。俺じゃなくてもバレそうでそれはそれで大丈夫なんか気になるとこじゃが。
幸村の望んだテニス部のマネージャーということもあり、それなりに気にかけたのが裏目に出たのかもしれん。
正直なところ初めは赤宮と九条が一番辞めやすそうじゃと思うてたが、赤宮の方は真田を慕っとるようやし、すぐに除外となった。
残る九条にだけケアをしとけば問題ないじゃろうて思い、来る幸村復帰のためにマネージャーを欠かないよう努力をしとったつもりじゃ。雅治、ほんとに頑張ってるぜよ。
西成? あぁ、あやつはチョロいし、何なら一番退部から程遠い人間じゃから問題はないな。まぁ、世話は必要ではあるがの。
ひとまず九条じゃが、少し関わりを減らすべきか。あやつには悪いが、下手に接しすぎるとワシも気があると思われかねん。
ふぅ、と小さく溜め息を吐き捨てたところで、西成が肩を落としながら落ち込む雰囲気ダダ漏れの様子で教室に戻って来なさった。
なんじゃあいつ。さっきは元気良く教室から飛び出しよったくせに。
とりあえず九条のことを奴に伝えてやろうと「九条がお前さんを探しとったぜよ」と話せば「そなの?」と疑問符を浮かべながら西成はスマホを確認し、すぐにメッセージアプリを開いた。そして返事をしたと思いきや奴はそのまま力尽きるように机に突っ伏す。
「なんじゃ。さっきは勢いよく出て行ったくせに帰ってくるなり辛気臭い様子やのぅ」
「占いを信じたら爆散したのだよ」
「なるほど、分からん」
何があったかは知らんが占いに頼った結果、良くないことになったんじゃろ。ほんとに毎日喜怒哀楽の激しい人間ぜよ。
「そんなことよりお前さん」
「そ、そんなことよりぃ!? もっと気にかけてもいいんだぞ!」
「本当に元気じゃな、おまんは。もっと深刻そうなら気にかけておくから話を聞きんしゃい」
「ぴえん……」
「今度の休み、空いとるか?」
「? 予定は未定だが、今のとこ空いてるよ」
「じゃあ俺が押さえるぜよ」
「んん?」
「テニスしたいんじゃろ。ワシも暇を持て余しとる……わけでもないが、お前さんの遊びに付き合う余裕はあるからの」
そう話すと西成はハッとした表情をする。そうじゃ、思い出したか。以前お前さんがテニスを始めたいとぼやいとった時のことを。
「ほんとに!? 適当に言ってたのかと思ったよ!」
「信用ないのぉ。まぁ、約束したからな。一度くらいは面倒見てやるきに」
「わーい! プロ級に上手くなってあのホクロと再戦してざまぁしてやるぞ!」
「……気楽な奴ぜよ」
さすがにそれは無理じゃと伝えたら西成はぷくーっと頬を膨らませながら「やってみないと分からないじゃん!」と言うもんだから現実を見せてやるべきか、と大人げないことを考えてしもうた。