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第13話『察する特別な感情』
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本日は珍しく生徒会のメンバーと、この私柳生比呂士の所属する風紀委員のメンバーと合同で早朝会議が行われるようです。
昨夜、真田くんから電話があってそのことを聞かされたのですが、片倉会長が朝から風紀委員と一緒に会議を行うなんて何かあまり良い話ではなさそうな気がしました。
色々な可能性を考えながら一番に生徒会室に辿り着いた私は近くの席に座り他の人達が来るのを待った。
そして考えるのは会議の内容。素行の悪い生徒が何かしら事件でも起こしたのでしょうか……。そうであれば何かしら耳に入るでしょうし、そのような噂も聞かないのでうちの学校には関係のないことの可能性もありますね。
ひとまず今から悪い考えを抱くのはやめておきましょう。何か別のことでも考える方が気持ち的にもよろしいはずです。
あぁ、そういえば今度神奈川にも特撮カフェがオープンしますね。都内が第1号店でしたが、人気ゆえにここ近年全国に少しずつ拡大しているようです。
私もいつかは足を運んでみたいと思っていたので近場に出店していただけるのはありがたいですね。
そうなると共にしていただける方も欲しいところ。やはり特殊なカフェなので語れる同志が好ましいのですが、なかなかお相手が……あ、いえ、いらっしゃいましたね。
以前西成さんと特撮の話をしたのでした。カフェならば女性も行きやすいでしょうし、私としても一人で楽しむよりはいいのかもしれません。今度誘ってみましょう。
「あ、柳生くん。おはよう」
しばらく考えていると生徒会室に二番目に到着した方がいらっしゃいました。どうやら九条さんのようです。
「おはようございます、九条さん」
「私が一番かなと思ったけど、柳生くん早いね」
「九条さんもお早いですよ」
「お互い様だね。隣いいかな?」
「えぇ、どうぞ」
片倉会長も信頼している副生徒会長の彼女にパイプ椅子を引いて差し上げました。学校指定のバッグを机の上に乗せてありがとうと笑顔で答えると、彼女はそのまま着席する。
「会議って何なんだろうね?」
「おや。九条さんも知らされてはいなかったのですか?」
「うん。会長の片倉くんと風紀委員長の真田くんなら知ってるかも」
九条さんも知らないのならば彼女の言う通り片倉会長と真田くんはご存知のようですね。
不安にさせることになるからあえて伝えていないという可能性も有り得るでしょう。不穏な話でなければいいのですが。
「そういえば柳生くんは……その、仁王くんと仲がいいんだよね?」
「そうですね……仲が悪いわけではありませんが、良いとも言えるのでしょう。ダブルスを組むこともありますので色々と話をする機会も多いです」
「どうしたら仲良くなれるかな……」
少し恥ずかしそうにしながら呟く九条さん。それを見て「これはもしかして……」と、彼女の淡い恋心が垣間見えた気がしました。どこか微笑ましいと感じると同時に相手が仁王くんだと思うとそれはそれで大変のように思えますが……。
仁王くんのあの飄々した様子はミステリアスということもあり、女子からの人気も高い上に彼自身の攻略難易度は高そうですので。
「九条さんのような素直な方ならきっと仁王くんと仲良くなれますよ」
「そう、かな?」
「えぇ、あなたのような清らかな方は誰であろうと好感を持てますので」
「あ、ありがとう。そんなに褒められるほどじゃないけど、自信は持てるようになったよ」
「私は事実を述べたまでです。そのような印象を与えられる九条さんの人柄の良さが常に滲み出ていらっしゃいますからね」
「柳生くんは褒め上手だね」
はにかむような表情をする彼女を見れば見るほど仁王くんには勿体ないのでは? と思わずにはいられませんが、少しでも九条さんの恋の芽が育ちますようにと願っておきました。
九条さんと会話を弾ませた数分後に生徒会室にはぞろぞろと片倉会長や真田くん、柳くんなどの他のメンバーも集まって来ました。
さて。一体、会議の内容は何なのでしょうか。
昨夜、真田くんから電話があってそのことを聞かされたのですが、片倉会長が朝から風紀委員と一緒に会議を行うなんて何かあまり良い話ではなさそうな気がしました。
色々な可能性を考えながら一番に生徒会室に辿り着いた私は近くの席に座り他の人達が来るのを待った。
そして考えるのは会議の内容。素行の悪い生徒が何かしら事件でも起こしたのでしょうか……。そうであれば何かしら耳に入るでしょうし、そのような噂も聞かないのでうちの学校には関係のないことの可能性もありますね。
ひとまず今から悪い考えを抱くのはやめておきましょう。何か別のことでも考える方が気持ち的にもよろしいはずです。
あぁ、そういえば今度神奈川にも特撮カフェがオープンしますね。都内が第1号店でしたが、人気ゆえにここ近年全国に少しずつ拡大しているようです。
私もいつかは足を運んでみたいと思っていたので近場に出店していただけるのはありがたいですね。
そうなると共にしていただける方も欲しいところ。やはり特殊なカフェなので語れる同志が好ましいのですが、なかなかお相手が……あ、いえ、いらっしゃいましたね。
以前西成さんと特撮の話をしたのでした。カフェならば女性も行きやすいでしょうし、私としても一人で楽しむよりはいいのかもしれません。今度誘ってみましょう。
「あ、柳生くん。おはよう」
しばらく考えていると生徒会室に二番目に到着した方がいらっしゃいました。どうやら九条さんのようです。
「おはようございます、九条さん」
「私が一番かなと思ったけど、柳生くん早いね」
「九条さんもお早いですよ」
「お互い様だね。隣いいかな?」
「えぇ、どうぞ」
片倉会長も信頼している副生徒会長の彼女にパイプ椅子を引いて差し上げました。学校指定のバッグを机の上に乗せてありがとうと笑顔で答えると、彼女はそのまま着席する。
「会議って何なんだろうね?」
「おや。九条さんも知らされてはいなかったのですか?」
「うん。会長の片倉くんと風紀委員長の真田くんなら知ってるかも」
九条さんも知らないのならば彼女の言う通り片倉会長と真田くんはご存知のようですね。
不安にさせることになるからあえて伝えていないという可能性も有り得るでしょう。不穏な話でなければいいのですが。
「そういえば柳生くんは……その、仁王くんと仲がいいんだよね?」
「そうですね……仲が悪いわけではありませんが、良いとも言えるのでしょう。ダブルスを組むこともありますので色々と話をする機会も多いです」
「どうしたら仲良くなれるかな……」
少し恥ずかしそうにしながら呟く九条さん。それを見て「これはもしかして……」と、彼女の淡い恋心が垣間見えた気がしました。どこか微笑ましいと感じると同時に相手が仁王くんだと思うとそれはそれで大変のように思えますが……。
仁王くんのあの飄々した様子はミステリアスということもあり、女子からの人気も高い上に彼自身の攻略難易度は高そうですので。
「九条さんのような素直な方ならきっと仁王くんと仲良くなれますよ」
「そう、かな?」
「えぇ、あなたのような清らかな方は誰であろうと好感を持てますので」
「あ、ありがとう。そんなに褒められるほどじゃないけど、自信は持てるようになったよ」
「私は事実を述べたまでです。そのような印象を与えられる九条さんの人柄の良さが常に滲み出ていらっしゃいますからね」
「柳生くんは褒め上手だね」
はにかむような表情をする彼女を見れば見るほど仁王くんには勿体ないのでは? と思わずにはいられませんが、少しでも九条さんの恋の芽が育ちますようにと願っておきました。
九条さんと会話を弾ませた数分後に生徒会室にはぞろぞろと片倉会長や真田くん、柳くんなどの他のメンバーも集まって来ました。
さて。一体、会議の内容は何なのでしょうか。