自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
第8話『神奈川と東京の地区予選』
主人公名前変換
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立海は葉ノ宮中との決勝戦が始まろうとしていた。だが、そこへ暗雲が漂い、大粒の雨が降ってくる。
「あっ」
「雨か。この程度ならすぐに止むだろう」
(困ったなぁ。傘、持ってないのに……)
通り雨なのかも知れないがそれなりに勢いがあるため、全身が濡れるのは間違いないだろう。
そう思っていると、急に頭上から何かが覆い被さり視界が閉ざされた。それが何なのかと思い、秋はそれに触れる。
よく見るとそれは毎日のように見ている芥子色の立海ジャージだった。
「えっ?」
「お前さんはそれで雨をしのいどきんしゃい」
目の前には半袖ジャージ姿の仁王が立っていた。
「で、でも、これは仁王くんの……。このままじゃ仁王くん、風邪引いちゃうよ!」
秋は頭に乗っているジャージを取ろうとしたが、仁王が押さえ付けてきたので引き離せず、どうしようも出来なかった。
「気にしなさんな。どーせ気休めじゃき。九条に風邪を引かせたら幸村に叱られるからのぅ」
「でも……」
「俺が幸村に叱られる姿を見たいんじゃったら返してもらっても構わんが」
「そんなこと……! そ、それじゃあ、借りるね。ありがとう、ございます……」
「そうそう。素直が一番やからの。人の好意はちゃんと受け取るべきぜよ」
雨に濡れ、髪の毛の先はポタポタと雫を垂らしながらもにんまりと笑みを見せた仁王は秋の頭をぽんぽんと叩く。
「う、うん」
雨が降って肌寒くなっていいはずなのに秋の顔は熱く赤く染まっていた。
「……」
二人のやり取りを一部始終見ていた柳は秋の様子に気付き、どこか楽しそうな表情をして「あとでノートに書き込まなければ」と呟く。
一応、その手には秋のためにと取り出した折り畳み傘があったが使われることなく終わってしまった。
(顔が、熱い……)
仁王の優しさをひしひしと感じながらも先程まで袖を通していた彼のジャージは温かくて、どことなく仁王に包まれた気分になってしまう。
しかしすぐにそんな邪なことを考えていた自分が恥ずかしくなり、秋はさらに顔を赤くさせた。
それから数分後、柳の言う通り雨はすぐに止んだ。どうやらこのまま決勝戦を行うことが決まった。
「あっ」
「雨か。この程度ならすぐに止むだろう」
(困ったなぁ。傘、持ってないのに……)
通り雨なのかも知れないがそれなりに勢いがあるため、全身が濡れるのは間違いないだろう。
そう思っていると、急に頭上から何かが覆い被さり視界が閉ざされた。それが何なのかと思い、秋はそれに触れる。
よく見るとそれは毎日のように見ている芥子色の立海ジャージだった。
「えっ?」
「お前さんはそれで雨をしのいどきんしゃい」
目の前には半袖ジャージ姿の仁王が立っていた。
「で、でも、これは仁王くんの……。このままじゃ仁王くん、風邪引いちゃうよ!」
秋は頭に乗っているジャージを取ろうとしたが、仁王が押さえ付けてきたので引き離せず、どうしようも出来なかった。
「気にしなさんな。どーせ気休めじゃき。九条に風邪を引かせたら幸村に叱られるからのぅ」
「でも……」
「俺が幸村に叱られる姿を見たいんじゃったら返してもらっても構わんが」
「そんなこと……! そ、それじゃあ、借りるね。ありがとう、ございます……」
「そうそう。素直が一番やからの。人の好意はちゃんと受け取るべきぜよ」
雨に濡れ、髪の毛の先はポタポタと雫を垂らしながらもにんまりと笑みを見せた仁王は秋の頭をぽんぽんと叩く。
「う、うん」
雨が降って肌寒くなっていいはずなのに秋の顔は熱く赤く染まっていた。
「……」
二人のやり取りを一部始終見ていた柳は秋の様子に気付き、どこか楽しそうな表情をして「あとでノートに書き込まなければ」と呟く。
一応、その手には秋のためにと取り出した折り畳み傘があったが使われることなく終わってしまった。
(顔が、熱い……)
仁王の優しさをひしひしと感じながらも先程まで袖を通していた彼のジャージは温かくて、どことなく仁王に包まれた気分になってしまう。
しかしすぐにそんな邪なことを考えていた自分が恥ずかしくなり、秋はさらに顔を赤くさせた。
それから数分後、柳の言う通り雨はすぐに止んだ。どうやらこのまま決勝戦を行うことが決まった。