自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
第7話『合同練習とスパイ組』
主人公名前変換
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「ふー、危ねぇ危ねぇ。俺のせいにされるトコだったぜ」
テニス部から離れ、校門の近くまで逃げることに成功した切原は「俺のせいなんだけど」と小さく呟く。そんな彼の後ろを遥が追いかけた。
「ちょっとちょっと赤也くんっ! 遥さんを置いてくなんて酷いジャマイカっ!」
「あ、そーでしたっけ? すんませんでした」
わざとらしく、そしてにへらと笑いながらの言葉だけの謝罪に遥は「絶対心が込もってないっ!」と胸の内で叫ぶ。
「大体さー手塚手塚って言うけど手塚って人強いの?」
「まぁ、それなりに強いっしょ。だから関東大会でやりたいッスね、手塚さんと……」
ドンッ!
切原が先頭に校門を出ると、話しながら歩いていたせいか角から走って来た青学の生徒と衝突してしまう。
「わわっ、大丈夫?」
「へーきッスよ。……えっと、悪かったな。そっちは大丈夫かい。えーっと1年生くん」
「さあね」
ぶつかった少年は青学テニス部1年生レギュラーの越前リョーマ。
部活に遅刻して慌てていたのか、テニスバッグのチャックを閉め忘れており、切原と衝突した拍子にラケットが飛び出てしまった。切原はそれを見てすぐにテニス部員だと気付く。
「テニス部員? 遅刻組かよ」
同じ境遇の少年に親近感が沸いたものの、そんな彼の問い掛けに何も答えない越前はテニスバッグのチャックを閉め、飛び出た1本のラケットだけは手にしてバッグを肩にかけた。
(クールな1年だなぁ)
「ん? ここのボール持ってきちまった。ついでに返してくんない」
無意識だったのか、気付けば切原は青学のテニスボールも持って来てしまっていた。さすがに盗みまではしたくなかったのか、このままにするのはやめて越前に向けて軽くボールを投げる。
だが、既に越前は二人に背を向けて校門をくぐっていたのでボールを受け取る気配はなかった。
「おーい、1年生くん」
「ボール当たっちゃうよっ」
二人して声をかけたが越前は後ろを振り向く素振りは見せなかった。
あれは当たっちゃうなと二人が同じ考えをしたその時、越前は先程の切原と同じようにラケットでボールを受け止めた。
「どーも」
「おぉっ!」
ただ、先程の切原と違うのは後ろを振り返らずにボールを受け止めたという所。
それを見た遥は「テニス部ってあんな芸当が誰でも出来るのかー!」とテニス部に求められるレベルを上げてしまっていた。
「ぶぇくしょん!」
「おや? 赤也、風邪?」
「ん? いやぁ、そうじゃないはずなんスけど……噂されてんのかねぇ。俺のかっこ良さに」
「……きっとテニス部のみんながイライラしながら話してると思うよ」
「うっ、それはやべぇ……」
テニス部から離れ、校門の近くまで逃げることに成功した切原は「俺のせいなんだけど」と小さく呟く。そんな彼の後ろを遥が追いかけた。
「ちょっとちょっと赤也くんっ! 遥さんを置いてくなんて酷いジャマイカっ!」
「あ、そーでしたっけ? すんませんでした」
わざとらしく、そしてにへらと笑いながらの言葉だけの謝罪に遥は「絶対心が込もってないっ!」と胸の内で叫ぶ。
「大体さー手塚手塚って言うけど手塚って人強いの?」
「まぁ、それなりに強いっしょ。だから関東大会でやりたいッスね、手塚さんと……」
ドンッ!
切原が先頭に校門を出ると、話しながら歩いていたせいか角から走って来た青学の生徒と衝突してしまう。
「わわっ、大丈夫?」
「へーきッスよ。……えっと、悪かったな。そっちは大丈夫かい。えーっと1年生くん」
「さあね」
ぶつかった少年は青学テニス部1年生レギュラーの越前リョーマ。
部活に遅刻して慌てていたのか、テニスバッグのチャックを閉め忘れており、切原と衝突した拍子にラケットが飛び出てしまった。切原はそれを見てすぐにテニス部員だと気付く。
「テニス部員? 遅刻組かよ」
同じ境遇の少年に親近感が沸いたものの、そんな彼の問い掛けに何も答えない越前はテニスバッグのチャックを閉め、飛び出た1本のラケットだけは手にしてバッグを肩にかけた。
(クールな1年だなぁ)
「ん? ここのボール持ってきちまった。ついでに返してくんない」
無意識だったのか、気付けば切原は青学のテニスボールも持って来てしまっていた。さすがに盗みまではしたくなかったのか、このままにするのはやめて越前に向けて軽くボールを投げる。
だが、既に越前は二人に背を向けて校門をくぐっていたのでボールを受け取る気配はなかった。
「おーい、1年生くん」
「ボール当たっちゃうよっ」
二人して声をかけたが越前は後ろを振り向く素振りは見せなかった。
あれは当たっちゃうなと二人が同じ考えをしたその時、越前は先程の切原と同じようにラケットでボールを受け止めた。
「どーも」
「おぉっ!」
ただ、先程の切原と違うのは後ろを振り返らずにボールを受け止めたという所。
それを見た遥は「テニス部ってあんな芸当が誰でも出来るのかー!」とテニス部に求められるレベルを上げてしまっていた。
「ぶぇくしょん!」
「おや? 赤也、風邪?」
「ん? いやぁ、そうじゃないはずなんスけど……噂されてんのかねぇ。俺のかっこ良さに」
「……きっとテニス部のみんながイライラしながら話してると思うよ」
「うっ、それはやべぇ……」