自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
第7話『合同練習とスパイ組』
主人公名前変換
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「……遅い」
日曜日の朝。本日の立海大附属中男子テニス部は柿ノ木中の校門前に立っていた。この日、柿ノ木中との練習試合のため遠征に来ていたのだったが、二名の姿がなく真田は顔を顰める。
「確かに切原くんと遥の二人遅いね……」
「っち、何やってんだあの二人は」
腕時計を見て心配そうに呟く秋とは対照的に麻美は苛立っていた。集合時間になっても切原と遥の二人だけはまだ来ていなかったから。
「弦一郎、集合時間からもう10分と23秒が経った。これ以上あちらを待たせるわけにはいかないぞ」
「参謀もこう言うとるし、俺も待ちくたびれたから先に行ってもいいかのぅ?」
「……あぁ、仕方ない。行くとしよう。赤也達にはあとで手の空いた者に連絡させる」
溜め息混じりにそう判断した真田は先に柿ノ木と合流するために学校の敷地へと足を踏み入れようとした。すると麻美が彼に声をかける。
「弦一郎、それなら私が連絡する。あいつらの連絡先を教えてもらいたい」
麻美は自身のスマートフォンを取り出して「先に行っていいから」と付け加える。
弦一郎の役に立てるなら、と彼女は自ら雑務を買って出た。
「それは有り難い。麻美、頼んだぞ」
「あぁ」
麻美は軽く頷き、真田から切原と遥の連絡先を教えてもらい、彼らを見送って一人校門前に残ろうとすると秋が話しかける。
「麻美、私も一緒に残るよ」
「あ? あぁ、別にこれくらい一人で出来ることだから秋は先に行っていい。マネージャー三人もいないなんて締まらないだろ」
「そう? それなら先に行くね。……あ、そうだ」
メモ帳とペンを取り出すと秋は何かを書き込み、一枚破ってから麻美に差し出した。
「これ、私の連絡先。もし何かあったら連絡してね」
「……え」
にこにこと笑みを浮かべながら差し出された連絡先に戸惑う麻美だったが、すでに自身の端末には切原と遥の連絡先が入ってるので秋の連絡先だけを突っぱねるわけにもいかず、たっぷりと間を空けてからその連絡先を受け取った。
その瞬間、秋は喜びを全面に押し出すほどの嬉しそうな表情を麻美に向ける。
「じゃあ私は行くねっ」
「あぁ……」
よほど嬉しかったのか、微笑みを浮かべた秋は先行く男子部員達の後を追いかけた。
彼女の後ろ姿を見送ると、麻美は溜め息をこぼす。
連絡するようなことはしたくないが、今回の遥のような件がないとも限らないので麻美は渋々と秋の連絡先を登録した。
日曜日の朝。本日の立海大附属中男子テニス部は柿ノ木中の校門前に立っていた。この日、柿ノ木中との練習試合のため遠征に来ていたのだったが、二名の姿がなく真田は顔を顰める。
「確かに切原くんと遥の二人遅いね……」
「っち、何やってんだあの二人は」
腕時計を見て心配そうに呟く秋とは対照的に麻美は苛立っていた。集合時間になっても切原と遥の二人だけはまだ来ていなかったから。
「弦一郎、集合時間からもう10分と23秒が経った。これ以上あちらを待たせるわけにはいかないぞ」
「参謀もこう言うとるし、俺も待ちくたびれたから先に行ってもいいかのぅ?」
「……あぁ、仕方ない。行くとしよう。赤也達にはあとで手の空いた者に連絡させる」
溜め息混じりにそう判断した真田は先に柿ノ木と合流するために学校の敷地へと足を踏み入れようとした。すると麻美が彼に声をかける。
「弦一郎、それなら私が連絡する。あいつらの連絡先を教えてもらいたい」
麻美は自身のスマートフォンを取り出して「先に行っていいから」と付け加える。
弦一郎の役に立てるなら、と彼女は自ら雑務を買って出た。
「それは有り難い。麻美、頼んだぞ」
「あぁ」
麻美は軽く頷き、真田から切原と遥の連絡先を教えてもらい、彼らを見送って一人校門前に残ろうとすると秋が話しかける。
「麻美、私も一緒に残るよ」
「あ? あぁ、別にこれくらい一人で出来ることだから秋は先に行っていい。マネージャー三人もいないなんて締まらないだろ」
「そう? それなら先に行くね。……あ、そうだ」
メモ帳とペンを取り出すと秋は何かを書き込み、一枚破ってから麻美に差し出した。
「これ、私の連絡先。もし何かあったら連絡してね」
「……え」
にこにこと笑みを浮かべながら差し出された連絡先に戸惑う麻美だったが、すでに自身の端末には切原と遥の連絡先が入ってるので秋の連絡先だけを突っぱねるわけにもいかず、たっぷりと間を空けてからその連絡先を受け取った。
その瞬間、秋は喜びを全面に押し出すほどの嬉しそうな表情を麻美に向ける。
「じゃあ私は行くねっ」
「あぁ……」
よほど嬉しかったのか、微笑みを浮かべた秋は先行く男子部員達の後を追いかけた。
彼女の後ろ姿を見送ると、麻美は溜め息をこぼす。
連絡するようなことはしたくないが、今回の遥のような件がないとも限らないので麻美は渋々と秋の連絡先を登録した。