自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
第7話『合同練習とスパイ組』
主人公名前変換
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『だーかーらー! あの赤宮の手帳から真田の写真が出てきたんだっての!』
「あー……はいはい。……で?」
帰宅し、自分の部屋で一息入れたところにかかってきた電話の相手に桑原は思わず溜め息がこぼれそうになる。
いつもならメッセージでやりとりするのが主なのに突然着信が入るので何事かと思って電話に出てみれば興奮した相方がビッグニュースと言わんばかりに報告してくれた。
ただ本当にビッグ過ぎるそのニュースを人に話していい内容とは思えない。
『普通、手帳に写真が挟んでたら好意があるとしか思わねーだろぃ!? あの赤宮麻美がだぜ? しかもその相手が真田!!』
ベッドで胡座をかいて座っていた桑原は耳がキンキンする程の声を発する丸井の声から逃れようと思わずスマホを耳から離して空いてる手で片耳を塞ぐが、耳を離しても彼の声は大きく漏れている。
「……まぁ、確かに赤宮が真田のことを好きならテニス部のマネージャーを引き受けたのも納得出来るな」
『だろぃ!? ビッグニュース過ぎるってマジで! ジャッカル的にどうしたらいいと思うよっ?』
「……。とりあえず、何も見なかったことにして手帳を返してやれ。あと、この話はもう他の奴に言い触らしたりすんじゃねーぞ?」
個人情報が綴られているであろう手帳の中身を見るだけではなく、その内容を赤裸々と友人に話す辺り桑原は丸井に内緒話は出来ないな、と確信した。
『いや、むしろこれで赤宮の弱みを握ったことになるし、理不尽な目に遭ってもこの情報さえあれば俺が有利な状況になるってことだろぃ!』
「……やめとけ。下手に刺激するとお前が大変な目に遭うぜ」
脅しで屈するようなタイプでもなければ大人しく従うタイプでもない麻美のことだ。むしろ知ったからには生かしてはおけないと言われても不思議ではない。
丸井も桑原の言いたいことが理解出来たのか深い溜め息をついた。
『やっぱ無理か~。いけるかなって思ったんだけどな』
「そもそも本人のプライバシーに関わることだ。面白半分に扱うべきじゃねーだろうし、赤宮も悟られないようにしてるんだからその気持ちを汲んでやるべきだろ」
元々は一匹狼の赤宮麻美。そもそも誰にだって知られたくないことのひとつやふたつはあるだろう。
特に人と関わりを持ちたくなさそうな彼女の秘密のひとつを誰かに知られたと分かると暴挙に出ないとも言いきれない。
『ちぇっ。しょーがねぇ。知らないフリして返してやるか』
「それが普通の対応だと思うぜ……」
ひとまず麻美の秘密をこれ以上広めないことに成功したようで桑原は安堵した。
他の奴が聞いたら同じように面白がっていたかもしれないと思うと最初に話したのが自分で良かったと思わずにはいられない。
「ない……」
その頃の麻美は生徒手帳がなくなったことに気付き、鞄を引っくり返したり心当たりある所を探しても見つからず学校で落としたのかもしれないという不安を抱いていた。
「あー……はいはい。……で?」
帰宅し、自分の部屋で一息入れたところにかかってきた電話の相手に桑原は思わず溜め息がこぼれそうになる。
いつもならメッセージでやりとりするのが主なのに突然着信が入るので何事かと思って電話に出てみれば興奮した相方がビッグニュースと言わんばかりに報告してくれた。
ただ本当にビッグ過ぎるそのニュースを人に話していい内容とは思えない。
『普通、手帳に写真が挟んでたら好意があるとしか思わねーだろぃ!? あの赤宮麻美がだぜ? しかもその相手が真田!!』
ベッドで胡座をかいて座っていた桑原は耳がキンキンする程の声を発する丸井の声から逃れようと思わずスマホを耳から離して空いてる手で片耳を塞ぐが、耳を離しても彼の声は大きく漏れている。
「……まぁ、確かに赤宮が真田のことを好きならテニス部のマネージャーを引き受けたのも納得出来るな」
『だろぃ!? ビッグニュース過ぎるってマジで! ジャッカル的にどうしたらいいと思うよっ?』
「……。とりあえず、何も見なかったことにして手帳を返してやれ。あと、この話はもう他の奴に言い触らしたりすんじゃねーぞ?」
個人情報が綴られているであろう手帳の中身を見るだけではなく、その内容を赤裸々と友人に話す辺り桑原は丸井に内緒話は出来ないな、と確信した。
『いや、むしろこれで赤宮の弱みを握ったことになるし、理不尽な目に遭ってもこの情報さえあれば俺が有利な状況になるってことだろぃ!』
「……やめとけ。下手に刺激するとお前が大変な目に遭うぜ」
脅しで屈するようなタイプでもなければ大人しく従うタイプでもない麻美のことだ。むしろ知ったからには生かしてはおけないと言われても不思議ではない。
丸井も桑原の言いたいことが理解出来たのか深い溜め息をついた。
『やっぱ無理か~。いけるかなって思ったんだけどな』
「そもそも本人のプライバシーに関わることだ。面白半分に扱うべきじゃねーだろうし、赤宮も悟られないようにしてるんだからその気持ちを汲んでやるべきだろ」
元々は一匹狼の赤宮麻美。そもそも誰にだって知られたくないことのひとつやふたつはあるだろう。
特に人と関わりを持ちたくなさそうな彼女の秘密のひとつを誰かに知られたと分かると暴挙に出ないとも言いきれない。
『ちぇっ。しょーがねぇ。知らないフリして返してやるか』
「それが普通の対応だと思うぜ……」
ひとまず麻美の秘密をこれ以上広めないことに成功したようで桑原は安堵した。
他の奴が聞いたら同じように面白がっていたかもしれないと思うと最初に話したのが自分で良かったと思わずにはいられない。
「ない……」
その頃の麻美は生徒手帳がなくなったことに気付き、鞄を引っくり返したり心当たりある所を探しても見つからず学校で落としたのかもしれないという不安を抱いていた。