自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
第5話『絡み絡まれ糸切れる怒号』
主人公名前変換
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「ふんふふーん」
遥は鼻歌を歌いながら機嫌良さげに誰かを待っているようだった。それが気になったのか、テニス部のレギュラーであるクラスメイトが話しかける。
「随分と機嫌が良さそうじゃのぅ」
「むしろ気味悪いくらいだな。その鼻歌もウザってぇし」
「ちょっと、丸井ってば辛辣じゃない!?」
鼻歌を歌うだけでこの扱いである。せっかくのいい気分も台なしになった。
「このあと秋が来て一緒に麻美のとこに突撃する予定なのっ。それを楽しみにしてるだけだい!」
「赤宮と距離を縮めようとすんのまだ諦めてねぇのか? お前じゃ無理だろぃ」
「いや、九条が一緒ならワンチャンあるかもな」
「君達少しはあたしを評価してくれないかいっ!?」
その言い方じゃまるであたしが役に立たないみたいじゃんか! そう続けるも二人はうんうんと躊躇うことなく頷いてみせる。
そんな時だった。他のクラスメイトが遥を呼ぶ。
お? 秋が来たね! と、席に立つが遥を呼んだそのクラスメイトの顔が青ざめてることに彼女は気づかなかった。
そして遥は対面する。秋ではなく、麻美と。
「あり? 麻美?」
さすがの遥も麻美が自身の教室に足を運ぶだなんて思ってもみなかったため、目をぱちぱちと瞬かせる。
「麻美……まさか君っ、あたしの熱烈なラブコールにとうとう応えてくれるのだな!」
「……ツラを貸せ」
「秋が来るのを待ってからでもいいっ?」
「すぐに来い」
「せっかちだなぁー」
ちぇーと唇を尖らせたあと、遥は仁王と丸井に目を向ける。
「仁王ー丸井ー。秋が来たら先に麻美とお話してるって伝えてー!」
「おー……」
「了解じゃ」
伝言もお願いしたので遥は嬉しそうな顔で麻美の後をついて行った。
一部始終見ていた仁王と丸井はしばらく黙ったまま、口を開く。
「……なぁ、あれマズくね? どう見ても校舎裏に呼び出してボコるやつだよな?」
「さて……どうしたもんかの? 真田にでも報告しとくか?」
「めんどくせぇ~……」
明らかにただごとではないので現在のテニス部部長代理とも言える副部長に伝えるべきかどうか二人は頭を悩ませた。
「ね、ね、どこ行くの?」
「いいから黙ってついて来い」
「秘密主義~~!」
(あれ……?)
麻美と遥が校舎内を移動しているちょうどその時、遥の教室に向かう途中の秋が二人の姿を見かける。
まさか二人が一緒に歩くなんてまだ実現的ではないので、よく似た別人かと思うもそう簡単にそっくりさんが二人もいるのだろうかと考え、秋は足を止めた。
(どこ行くんだろ?)
遥は鼻歌を歌いながら機嫌良さげに誰かを待っているようだった。それが気になったのか、テニス部のレギュラーであるクラスメイトが話しかける。
「随分と機嫌が良さそうじゃのぅ」
「むしろ気味悪いくらいだな。その鼻歌もウザってぇし」
「ちょっと、丸井ってば辛辣じゃない!?」
鼻歌を歌うだけでこの扱いである。せっかくのいい気分も台なしになった。
「このあと秋が来て一緒に麻美のとこに突撃する予定なのっ。それを楽しみにしてるだけだい!」
「赤宮と距離を縮めようとすんのまだ諦めてねぇのか? お前じゃ無理だろぃ」
「いや、九条が一緒ならワンチャンあるかもな」
「君達少しはあたしを評価してくれないかいっ!?」
その言い方じゃまるであたしが役に立たないみたいじゃんか! そう続けるも二人はうんうんと躊躇うことなく頷いてみせる。
そんな時だった。他のクラスメイトが遥を呼ぶ。
お? 秋が来たね! と、席に立つが遥を呼んだそのクラスメイトの顔が青ざめてることに彼女は気づかなかった。
そして遥は対面する。秋ではなく、麻美と。
「あり? 麻美?」
さすがの遥も麻美が自身の教室に足を運ぶだなんて思ってもみなかったため、目をぱちぱちと瞬かせる。
「麻美……まさか君っ、あたしの熱烈なラブコールにとうとう応えてくれるのだな!」
「……ツラを貸せ」
「秋が来るのを待ってからでもいいっ?」
「すぐに来い」
「せっかちだなぁー」
ちぇーと唇を尖らせたあと、遥は仁王と丸井に目を向ける。
「仁王ー丸井ー。秋が来たら先に麻美とお話してるって伝えてー!」
「おー……」
「了解じゃ」
伝言もお願いしたので遥は嬉しそうな顔で麻美の後をついて行った。
一部始終見ていた仁王と丸井はしばらく黙ったまま、口を開く。
「……なぁ、あれマズくね? どう見ても校舎裏に呼び出してボコるやつだよな?」
「さて……どうしたもんかの? 真田にでも報告しとくか?」
「めんどくせぇ~……」
明らかにただごとではないので現在のテニス部部長代理とも言える副部長に伝えるべきかどうか二人は頭を悩ませた。
「ね、ね、どこ行くの?」
「いいから黙ってついて来い」
「秘密主義~~!」
(あれ……?)
麻美と遥が校舎内を移動しているちょうどその時、遥の教室に向かう途中の秋が二人の姿を見かける。
まさか二人が一緒に歩くなんてまだ実現的ではないので、よく似た別人かと思うもそう簡単にそっくりさんが二人もいるのだろうかと考え、秋は足を止めた。
(どこ行くんだろ?)