自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
小話
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菊丸英二×赤宮麻美(『今日の青春学園』設定より)
麻美と話をするには何かネタがなくてはならない。だって用がなけりゃ話に応じてくれないんだよ、あいつ。
例えばさ、俺が意味もなく「暇~」なんて言っても麻美は返事してくんない。もしかしたら人によるかもだけど、少なくとも俺と会話しようって態度は見せない。
だから適当な話は蹴られるので確固たる話題をしなければ。……いや、なんで俺あいつと話するのにこんな色々考えなきゃいけないわけ? って思うけど、そうまでしたいほど関わりたいんだから仕方ない。まぁ、何度自問自答したことか、だけど。
でも今日は話題に事欠かない日である。むしろこれを利用しない手はない。
「麻美~! 今日は何の日でしょーかっ?」
飛びつくようにクラスメイトである麻美の座る席へと飛びつく。にんまりしながら問いかけるが、相手はわざとらしい溜め息と眉根を寄せた。
「……くっだらない質問するな」
無視はされなかったが、あまりにも辛辣だった。え、俺が悪いのこれ?
「なんでそういうこと言うのかな~? あ、もしかして本当は知らないとか?」
「よし、殴る」
「ちょっ、横暴っ!」
「くだらない話するからだろ」
「その代償があまりにも大きいんだよなぁ……まぁいいや。ポッキーとプリッツどっちが好き? せっかくだからあげるよん」
そう。今日はポッキー&プリッツの日。一緒にお菓子を食べて話が出来て少しは仲を深められたらいいなという俺の計画である。
麻美の机に箱に入ったポッキーとプリッツを差し出し選ばせた。俺は残ったやつを貰うつもり。
「私はトッポ派だ」
「は……?」
こ、こいつ~~!! 天の邪鬼にも程があるくない!? ポッキーとプリッツだって言ってんじゃん! なんでなんだよ!
「……持ってないんだけど」
「はぁ……」
使えない奴だなと言わんばかりの溜め息。ほんとなんで俺はこいつのこと好きなのか疑問に思う。……いや、前向きにいこ。トッポ派だっていう情報を得たと思えば。
「まあいい。くれるなら貰ってやる。ポッキー寄越せ」
「結局貰うじゃん……」
「文句あんの?」
「いーえ!」
首を振って麻美に赤い箱が特徴のポッキーを差し出す。すぐさまあいつは箱を開封し、袋を開けると目的の物を口に入れた。
いらないって言われるよりかはいいか、なんて考えながら俺も残った方のプリッツを開ける。
サクサクと食っていく麻美の様子を見ながら俺もサラダ味を食う。
そんな中、ふと頭に過ぎったポッキーゲームの存在。ある意味この日だからこその定番だけど、麻美相手にそれを求めるなんて夢のまた夢。ていうか、そんな関係じゃないし、出来る可能性は皆無。でも男ならば夢には見るでしょ。
そんなことを考えながらポッキーを食う麻美を見て、ちょっとしたことを思いついた。半分悪戯心、半分好奇心。
「ね、麻美。一本だけ交換しない?」
「は? あんた人様の物を欲しがるわけ?」
「一本だけだし、交換しようって言ってんじゃん!」
心底嫌な顔された。俺そんな無理難題なこと言ってなくない?
「っち、一本だけだからな……」
舌打ちをした麻美は食べかけのポッキーを口に咥えたまま、袋から新しいポッキーを取り出そうとする。
俺はラッキーと思いながら、おもむろに麻美の咥えてるポッキーのチョコがかかってない持ち手を摘み、そのままポキリと手折った。
「いいよん。これで」
「は?」
奪い取ったらあとは取り返されないようにそのまま口へ。間接キス、というには麻美の唇に触れる手前で折れてるので間接キスにはならないけど。そんな麻美は不満そうな顔である。
「意味分かんないんだけど? なんで新しい方を取らないわけ?」
「麻美の食ってるやつが一番美味そうだったんだもん」
「どれも同じだろ」
「え~? そっちにとって得する方をしてあげたんだし、いいじゃん。別に俺のは食いかけを渡すつもりはないんだし」
「当たり前だ。早く寄越せ」
はいはい。渡せばいいんでしょ……と、言いたい気持ちを飲み込み、俺の分のプリッツを一本取り出す。それを麻美の口元へと向けた。
「はい、どーぞ」
「……」
一瞬だけ目を丸くさせた。ちょっと可愛いじゃん。なんて思ったのもつかの間、麻美は口で咥えることなく荒々しく俺から奪い取った。
「舐めた真似すんな!」
「え~?」
残念。そう唇を尖らせるも麻美はそのまま勢いよく俺のプリッツを頬張った。まぁ、今は俺の手から取ってくれたってことで満足することにする。
麻美と話をするには何かネタがなくてはならない。だって用がなけりゃ話に応じてくれないんだよ、あいつ。
例えばさ、俺が意味もなく「暇~」なんて言っても麻美は返事してくんない。もしかしたら人によるかもだけど、少なくとも俺と会話しようって態度は見せない。
だから適当な話は蹴られるので確固たる話題をしなければ。……いや、なんで俺あいつと話するのにこんな色々考えなきゃいけないわけ? って思うけど、そうまでしたいほど関わりたいんだから仕方ない。まぁ、何度自問自答したことか、だけど。
でも今日は話題に事欠かない日である。むしろこれを利用しない手はない。
「麻美~! 今日は何の日でしょーかっ?」
飛びつくようにクラスメイトである麻美の座る席へと飛びつく。にんまりしながら問いかけるが、相手はわざとらしい溜め息と眉根を寄せた。
「……くっだらない質問するな」
無視はされなかったが、あまりにも辛辣だった。え、俺が悪いのこれ?
「なんでそういうこと言うのかな~? あ、もしかして本当は知らないとか?」
「よし、殴る」
「ちょっ、横暴っ!」
「くだらない話するからだろ」
「その代償があまりにも大きいんだよなぁ……まぁいいや。ポッキーとプリッツどっちが好き? せっかくだからあげるよん」
そう。今日はポッキー&プリッツの日。一緒にお菓子を食べて話が出来て少しは仲を深められたらいいなという俺の計画である。
麻美の机に箱に入ったポッキーとプリッツを差し出し選ばせた。俺は残ったやつを貰うつもり。
「私はトッポ派だ」
「は……?」
こ、こいつ~~!! 天の邪鬼にも程があるくない!? ポッキーとプリッツだって言ってんじゃん! なんでなんだよ!
「……持ってないんだけど」
「はぁ……」
使えない奴だなと言わんばかりの溜め息。ほんとなんで俺はこいつのこと好きなのか疑問に思う。……いや、前向きにいこ。トッポ派だっていう情報を得たと思えば。
「まあいい。くれるなら貰ってやる。ポッキー寄越せ」
「結局貰うじゃん……」
「文句あんの?」
「いーえ!」
首を振って麻美に赤い箱が特徴のポッキーを差し出す。すぐさまあいつは箱を開封し、袋を開けると目的の物を口に入れた。
いらないって言われるよりかはいいか、なんて考えながら俺も残った方のプリッツを開ける。
サクサクと食っていく麻美の様子を見ながら俺もサラダ味を食う。
そんな中、ふと頭に過ぎったポッキーゲームの存在。ある意味この日だからこその定番だけど、麻美相手にそれを求めるなんて夢のまた夢。ていうか、そんな関係じゃないし、出来る可能性は皆無。でも男ならば夢には見るでしょ。
そんなことを考えながらポッキーを食う麻美を見て、ちょっとしたことを思いついた。半分悪戯心、半分好奇心。
「ね、麻美。一本だけ交換しない?」
「は? あんた人様の物を欲しがるわけ?」
「一本だけだし、交換しようって言ってんじゃん!」
心底嫌な顔された。俺そんな無理難題なこと言ってなくない?
「っち、一本だけだからな……」
舌打ちをした麻美は食べかけのポッキーを口に咥えたまま、袋から新しいポッキーを取り出そうとする。
俺はラッキーと思いながら、おもむろに麻美の咥えてるポッキーのチョコがかかってない持ち手を摘み、そのままポキリと手折った。
「いいよん。これで」
「は?」
奪い取ったらあとは取り返されないようにそのまま口へ。間接キス、というには麻美の唇に触れる手前で折れてるので間接キスにはならないけど。そんな麻美は不満そうな顔である。
「意味分かんないんだけど? なんで新しい方を取らないわけ?」
「麻美の食ってるやつが一番美味そうだったんだもん」
「どれも同じだろ」
「え~? そっちにとって得する方をしてあげたんだし、いいじゃん。別に俺のは食いかけを渡すつもりはないんだし」
「当たり前だ。早く寄越せ」
はいはい。渡せばいいんでしょ……と、言いたい気持ちを飲み込み、俺の分のプリッツを一本取り出す。それを麻美の口元へと向けた。
「はい、どーぞ」
「……」
一瞬だけ目を丸くさせた。ちょっと可愛いじゃん。なんて思ったのもつかの間、麻美は口で咥えることなく荒々しく俺から奪い取った。
「舐めた真似すんな!」
「え~?」
残念。そう唇を尖らせるも麻美はそのまま勢いよく俺のプリッツを頬張った。まぁ、今は俺の手から取ってくれたってことで満足することにする。