自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
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乾貞治×西成遥(『今日の青春学園』設定より)
本日は晴天。青学男子女子テニス部のメンバーでプールへと遊びに来た。部活に明け暮れる日々だからまぁたまにはこういうのもいい息抜きになるだろう……と思っていたが。
「なんでお前までいるんだ西成」
「そんなのあたしもテニス部の一員だからに決まってんじゃん!」
「お前は新聞部だろう」
「男テニ専属の新聞部だから実質男テニ所属じゃんー!」
「新聞部だ」
「でももう来ちゃったもーん!」
と、こう駄々を捏ねる始末。すでに来てしまったのなら仕方ないということになり、手塚からは「青学の生徒ということを忘れずに行動しろ」と強く釘を刺していた。
見たところ赤宮や九条と戯れているようだから安心というべきか。とはいえ、あいつはいつどこで何をやらかすか分からない奴だからな。ちょくちょく様子を見てやるか。
それから1時間が経った頃だろうか。周りの奴らに水分補給をするように伝え回る。いくらプールで涼んでいるとはいえ、水分はこまめに取っておかないといけないからね。
そのついでに人数確認。あまりないとは思いたいが溺れてしまったら大変だからな。
……しかし、西成の姿が見えない。赤宮と九条の姿はあるのに、だ。ひとまず一緒にいた二人に西成の行方を尋ねると「『水深の深いプールがどんなものかチラ見してくる!』って行っちゃったの」という情報を得た。
……十中八九遊んでるな。そう思ってすぐさま目的の場所へと向かう。気持ち足早に。何故ならここのプールの一番水深の深い場所は1.6メートル。西成が少しでも足を滑らせたら溺れる確率90%だ。
水深の深いプールへと辿り着くとプールサイドにしがみつく西成の姿を確認出来た。ひとまず溺れてはいないようで安心ではある。
「……西成、お前そんな所で何してるんだ?」
「深いプールがどこまで深いか体感で確かめてるのだよ」
西成の目の前でしゃがんで尋ねてみるが、全く理解出来なかった。確かめてどうするつもりなのか。そもそもお前の身長ではかなり厳しいぞ。
「お前では結構深いと思うから浅い所に行くことをオススメするよ」
「いやいや、このギリギリ加減を楽しむのが━━うぶっ!」
ほら、言わんこっちゃない。近くで激しくバタ足のする客の水飛沫に巻き込まれたせいで足を滑らせたのか、すぐにドボンと深いプールの中に飲み込まれる。
とはいえ、浮いてこなかったら困るのですぐに飛び込んで西成を引っ張り上げた。
「ぷはっ!」
「だから言っただろう。溺れたらどうするんだ」
「ぜぇ、ぜぇ、べ、別に一人でもどうにか出来るもん!」
「少しパニックになりかけていた奴が何を言い出すのやら━━って、こらこら。手を離そうとするな。掴まるものがないとまた滑って飲み込まれるぞ」
俺の手を離そうとする西成の手をしっかり掴んでやると、奴は不服そうな顔を見せた。
「子供扱いしないでもらいたいねっ」
「だったら危ないことをするな。せめて誰かの傍にいるようにしろ」
「はいはーい。分かった分かっ、わ、わ! わわ! 待って待って! 流される!」
また別の客が近くで泳ぐので波が起こった。そのため西成が流されそうになったので彼女は慌てて俺の手を……と思ったが、何故か木にしがみつくコアラの如く俺の胸元へ抱きついてくる。
「……おい、西成」
「乾っ! あたしが流されちゃう! 早く避難するんだ!」
一瞬、思考が止まってしまったが、すぐにハッと現状を理解した俺は西成に離れるように一声かけようとするも、流されまいとさらにギュッと強くしがみついてくる。
こいつ……自分が何をしてるか分かっていないから余計にタチが悪いな。
「乾~! 動くんだー!」
はぁ。溜め息をつきながら俺は西成に引っ付かれた状態でザブザブと浅い場所まで歩みを進める。彼女が余裕で足の届く範囲まで連れて行ってやると、ポンポンと西成の頭を叩く。
「ほら、着いたぞ」
「ハッ! 生還したのだなっ?」
「あぁ、そうだ。早く離れろ」
「ん? あぁ、ごめんごめん。ありがとね!」
するりと俺の身体に巻きついていた手と身体が離れる。……役得だったと思うべきか、異性相手に引っ付きすぎることに懸念すべきか。
「西成。お前はもう少し自分が女性ということを意識して行動するように」
「突然の説教!?」
「説教じゃない。注意だ。誰彼構わず異性に抱きつくことはあまり褒められたものじゃない。分かるか?」
「馴れ馴れしいって?」
「……そういう意味もなくはないが、いくらお前でも不埒な目で見る奴もいるのかもしれないから気をつけろと言っている」
「そ、そんなっ。あたしが魅力的だから……!」
「ふざけるな」
「ふざけてないのに……」
むぅ。と不満げな顔をした西成だったが、すぐに「でも大丈夫だよ」と返答した。
「さすがに誰彼構わずじゃないし、信用してる相手にしかしないよ。そこまで安売りしてないぞっ。それに乾は別にあたしがくっつこうが気にしないっしょ?」
俺を信用しているというか、男として見られていないというか。それはそれで腹立たしく思った俺はぐいっと西成の腕を引っ張り、顔を寄せた。
「俺も男だ。本当に気にしないと思うのか?」
「……へ?」
目と鼻の先まで寄せたせいなのか、俺の言葉に理解したのか、西成は一気に顔を赤くしたのでひとまずその反応に満足した俺はすぐに彼女の腕を解放した。
本日は晴天。青学男子女子テニス部のメンバーでプールへと遊びに来た。部活に明け暮れる日々だからまぁたまにはこういうのもいい息抜きになるだろう……と思っていたが。
「なんでお前までいるんだ西成」
「そんなのあたしもテニス部の一員だからに決まってんじゃん!」
「お前は新聞部だろう」
「男テニ専属の新聞部だから実質男テニ所属じゃんー!」
「新聞部だ」
「でももう来ちゃったもーん!」
と、こう駄々を捏ねる始末。すでに来てしまったのなら仕方ないということになり、手塚からは「青学の生徒ということを忘れずに行動しろ」と強く釘を刺していた。
見たところ赤宮や九条と戯れているようだから安心というべきか。とはいえ、あいつはいつどこで何をやらかすか分からない奴だからな。ちょくちょく様子を見てやるか。
それから1時間が経った頃だろうか。周りの奴らに水分補給をするように伝え回る。いくらプールで涼んでいるとはいえ、水分はこまめに取っておかないといけないからね。
そのついでに人数確認。あまりないとは思いたいが溺れてしまったら大変だからな。
……しかし、西成の姿が見えない。赤宮と九条の姿はあるのに、だ。ひとまず一緒にいた二人に西成の行方を尋ねると「『水深の深いプールがどんなものかチラ見してくる!』って行っちゃったの」という情報を得た。
……十中八九遊んでるな。そう思ってすぐさま目的の場所へと向かう。気持ち足早に。何故ならここのプールの一番水深の深い場所は1.6メートル。西成が少しでも足を滑らせたら溺れる確率90%だ。
水深の深いプールへと辿り着くとプールサイドにしがみつく西成の姿を確認出来た。ひとまず溺れてはいないようで安心ではある。
「……西成、お前そんな所で何してるんだ?」
「深いプールがどこまで深いか体感で確かめてるのだよ」
西成の目の前でしゃがんで尋ねてみるが、全く理解出来なかった。確かめてどうするつもりなのか。そもそもお前の身長ではかなり厳しいぞ。
「お前では結構深いと思うから浅い所に行くことをオススメするよ」
「いやいや、このギリギリ加減を楽しむのが━━うぶっ!」
ほら、言わんこっちゃない。近くで激しくバタ足のする客の水飛沫に巻き込まれたせいで足を滑らせたのか、すぐにドボンと深いプールの中に飲み込まれる。
とはいえ、浮いてこなかったら困るのですぐに飛び込んで西成を引っ張り上げた。
「ぷはっ!」
「だから言っただろう。溺れたらどうするんだ」
「ぜぇ、ぜぇ、べ、別に一人でもどうにか出来るもん!」
「少しパニックになりかけていた奴が何を言い出すのやら━━って、こらこら。手を離そうとするな。掴まるものがないとまた滑って飲み込まれるぞ」
俺の手を離そうとする西成の手をしっかり掴んでやると、奴は不服そうな顔を見せた。
「子供扱いしないでもらいたいねっ」
「だったら危ないことをするな。せめて誰かの傍にいるようにしろ」
「はいはーい。分かった分かっ、わ、わ! わわ! 待って待って! 流される!」
また別の客が近くで泳ぐので波が起こった。そのため西成が流されそうになったので彼女は慌てて俺の手を……と思ったが、何故か木にしがみつくコアラの如く俺の胸元へ抱きついてくる。
「……おい、西成」
「乾っ! あたしが流されちゃう! 早く避難するんだ!」
一瞬、思考が止まってしまったが、すぐにハッと現状を理解した俺は西成に離れるように一声かけようとするも、流されまいとさらにギュッと強くしがみついてくる。
こいつ……自分が何をしてるか分かっていないから余計にタチが悪いな。
「乾~! 動くんだー!」
はぁ。溜め息をつきながら俺は西成に引っ付かれた状態でザブザブと浅い場所まで歩みを進める。彼女が余裕で足の届く範囲まで連れて行ってやると、ポンポンと西成の頭を叩く。
「ほら、着いたぞ」
「ハッ! 生還したのだなっ?」
「あぁ、そうだ。早く離れろ」
「ん? あぁ、ごめんごめん。ありがとね!」
するりと俺の身体に巻きついていた手と身体が離れる。……役得だったと思うべきか、異性相手に引っ付きすぎることに懸念すべきか。
「西成。お前はもう少し自分が女性ということを意識して行動するように」
「突然の説教!?」
「説教じゃない。注意だ。誰彼構わず異性に抱きつくことはあまり褒められたものじゃない。分かるか?」
「馴れ馴れしいって?」
「……そういう意味もなくはないが、いくらお前でも不埒な目で見る奴もいるのかもしれないから気をつけろと言っている」
「そ、そんなっ。あたしが魅力的だから……!」
「ふざけるな」
「ふざけてないのに……」
むぅ。と不満げな顔をした西成だったが、すぐに「でも大丈夫だよ」と返答した。
「さすがに誰彼構わずじゃないし、信用してる相手にしかしないよ。そこまで安売りしてないぞっ。それに乾は別にあたしがくっつこうが気にしないっしょ?」
俺を信用しているというか、男として見られていないというか。それはそれで腹立たしく思った俺はぐいっと西成の腕を引っ張り、顔を寄せた。
「俺も男だ。本当に気にしないと思うのか?」
「……へ?」
目と鼻の先まで寄せたせいなのか、俺の言葉に理解したのか、西成は一気に顔を赤くしたのでひとまずその反応に満足した俺はすぐに彼女の腕を解放した。