自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
小話
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浦山しい太×西成遥(『今日の立海大附属』設定より)
「えーーん! 雨やだーー!!」
学校帰り、西成先輩と一緒にソフトクリームを食べ歩きしようと店に向かってた途中のことでヤンス。
まさか雨が降り出してそのまま勢いをつけるなんて思ってもなかったオイラ達は唖然とする暇もなく、バシャバシャと豪雨の中を走り、雨宿り出来る場所を探した。
走りながら喚く西成先輩とようやく雨宿りが出来そうな大型書店の屋根下へと辿り着き、ひとまずそこで一休みすることにしたでヤンス。
「ひっどい雨でヤンス~! 梅雨だから仕方ないとはいえ、急に降られるのは勘弁でヤンス……」
「うぅ、ずぶ濡れだよぉ……」
二人してしおしおな状態で雨宿り。他にも同じように雨宿りする人が増えていくのですぐにいっぱいになるも雨は弱まる気配はないでヤンス。
せめてスーパーとかコンビニなら傘か雨合羽を買って帰れたのに……と思ってしまうも雨の中走ってる時は屋根のある場所を探すことにいっぱいいっぱいとなっていたため、仕方ないことでヤンス。
……こういう時、柳先輩や柳生先輩なら事前に傘を持ってたり、雨具を購入出来る場所に誘導してくれそうでヤンスね。何だか頼りない所を見せてしまったのでは……?
先輩相手に申し訳ないと思って西成先輩へ目を向ける。
「あの、西成せんぱ……」
一度謝っておこうと思ったのに雨で濡れた先輩を見てドキリとする。額にくっつくほどびしょ濡れの髪や雨水が含んだスカートを絞るといった行為など、いつもとは雰囲気が違ってて、ドキドキしてしまうでヤンス。
ハッ……! これが俗にいう水も滴る……ってやつでヤンスか!?
なんて思いながらジッと先輩を見つめてたら、向こうがこちらに気づいて目が合ってしまう。
「あははっ! しい太も結構濡れちゃったね。髪がぺちゃんこだ」
さっきまでは雨の中でひんひん言ってた先輩が今度はその雨の弊害によって乱れたオイラの頭をよしよしと撫でる。その扱いにムッとしてしまい、オイラは顔を背けた。
「子供扱いしないでほしいでヤンス……」
「いやいや、子供でしょ。しい太もあたしも」
「……」
きょとんとした顔で言うものだから確かにそうでヤンスけど! と思わないわけもなかった。けど、オイラが言いたいのはそういうことじゃないでヤンス!
……でも、2年差があるし、そう見られるのは仕方ないと言えば仕方ないでヤンスけど……せめて身長がもっと伸びたら違ってたかもしれないでヤンス。
身長は今すぐにどうこう出来ないから格好いい所でも見せたら西成先輩もオイラの見る目も変わるんじゃないかな。
「あのっ、西成先輩っ」
「ん?」
「オイラ、コンビニで傘買って来るんでそのまま待っててほしいでヤンス!」
身長が駄目なら男気を見せてやれ。きっと真田先輩ならそう言うでヤンス! いや、心の中の先輩がそう言っていたので間違いないと言えるでヤンス!
急いで雨足の強い豪雨の中に飛び出ようとした瞬間、西成先輩が後ろからオイラの手を引っ張り、そのままぐいっと引き寄せられ羽交い締めにされる形になってしまった。
「なっ、なっ、なっ!?」
突然の後ろからの抱擁? とも言える体勢に顔が熱くなる。いや、それよりも背中にちょっと感じる柔らかいものが当たってるでヤンス!
「雨すっごい降ってるのに無茶はよくないよ!」
「え、や、そのっ! これじゃあいつ帰れるか分からない……っていうか離してほしいでヤンス!」
「離したらしい太飛び出しちゃうでしょー?」
それもそうだけど、近いんでヤンスよ! この人わざとじゃないでヤンスよね!?
というか男気を見せる所か逆に男としてのプライドに傷がつきそうでヤンス……。
「わ、分かったでヤンス……飛び出さないから離してほしいでヤンス……」
「よろしいっ!」
パッと解放されて思わず膝をつく。心臓……大丈夫でヤンス。めちゃくちゃバクバクしてるけど大丈夫、のはず。おそらく、多分……まだ生きてるでヤンス。
ただでさえお互い濡れているから制服同士くっついてたりするし、うっかり真田先輩に見られたら破廉恥だの言いかねないでヤンス!
「ほらほら、しい太。雨の勢いも弱まってるし、雲間から光も射し込んでるからそのうち止むと思うよ。もう少しだけ待とうではないか」
オイラの前に堂々とした佇まいで手を差し伸べる西成先輩。オイラがこんなにも意識してるのに何だか悔しいでヤンス。
でも、伸ばされた手を無視するわけにもいかないのでその手を取り立ち上がる。うぅ、格好つかないでヤンス。
「おやおや、しい太くん何だか落ち込んでる? どして?」
人の気も知らないで呑気なもんでヤンス。早く大きくなってオイラが先輩を子供扱いしたいっていうのに……。
「……西成先輩、デリカシーがないでヤンス」
「なんで!? あたし何かした!?」
ちょっとした八つ当たり。そういう所がまだまだ自分でも子供だと思ってしまうでヤンス。そうしてる間にも雨足は止んで、雲の隙間から夕日が照らし始めていた。
「えーーん! 雨やだーー!!」
学校帰り、西成先輩と一緒にソフトクリームを食べ歩きしようと店に向かってた途中のことでヤンス。
まさか雨が降り出してそのまま勢いをつけるなんて思ってもなかったオイラ達は唖然とする暇もなく、バシャバシャと豪雨の中を走り、雨宿り出来る場所を探した。
走りながら喚く西成先輩とようやく雨宿りが出来そうな大型書店の屋根下へと辿り着き、ひとまずそこで一休みすることにしたでヤンス。
「ひっどい雨でヤンス~! 梅雨だから仕方ないとはいえ、急に降られるのは勘弁でヤンス……」
「うぅ、ずぶ濡れだよぉ……」
二人してしおしおな状態で雨宿り。他にも同じように雨宿りする人が増えていくのですぐにいっぱいになるも雨は弱まる気配はないでヤンス。
せめてスーパーとかコンビニなら傘か雨合羽を買って帰れたのに……と思ってしまうも雨の中走ってる時は屋根のある場所を探すことにいっぱいいっぱいとなっていたため、仕方ないことでヤンス。
……こういう時、柳先輩や柳生先輩なら事前に傘を持ってたり、雨具を購入出来る場所に誘導してくれそうでヤンスね。何だか頼りない所を見せてしまったのでは……?
先輩相手に申し訳ないと思って西成先輩へ目を向ける。
「あの、西成せんぱ……」
一度謝っておこうと思ったのに雨で濡れた先輩を見てドキリとする。額にくっつくほどびしょ濡れの髪や雨水が含んだスカートを絞るといった行為など、いつもとは雰囲気が違ってて、ドキドキしてしまうでヤンス。
ハッ……! これが俗にいう水も滴る……ってやつでヤンスか!?
なんて思いながらジッと先輩を見つめてたら、向こうがこちらに気づいて目が合ってしまう。
「あははっ! しい太も結構濡れちゃったね。髪がぺちゃんこだ」
さっきまでは雨の中でひんひん言ってた先輩が今度はその雨の弊害によって乱れたオイラの頭をよしよしと撫でる。その扱いにムッとしてしまい、オイラは顔を背けた。
「子供扱いしないでほしいでヤンス……」
「いやいや、子供でしょ。しい太もあたしも」
「……」
きょとんとした顔で言うものだから確かにそうでヤンスけど! と思わないわけもなかった。けど、オイラが言いたいのはそういうことじゃないでヤンス!
……でも、2年差があるし、そう見られるのは仕方ないと言えば仕方ないでヤンスけど……せめて身長がもっと伸びたら違ってたかもしれないでヤンス。
身長は今すぐにどうこう出来ないから格好いい所でも見せたら西成先輩もオイラの見る目も変わるんじゃないかな。
「あのっ、西成先輩っ」
「ん?」
「オイラ、コンビニで傘買って来るんでそのまま待っててほしいでヤンス!」
身長が駄目なら男気を見せてやれ。きっと真田先輩ならそう言うでヤンス! いや、心の中の先輩がそう言っていたので間違いないと言えるでヤンス!
急いで雨足の強い豪雨の中に飛び出ようとした瞬間、西成先輩が後ろからオイラの手を引っ張り、そのままぐいっと引き寄せられ羽交い締めにされる形になってしまった。
「なっ、なっ、なっ!?」
突然の後ろからの抱擁? とも言える体勢に顔が熱くなる。いや、それよりも背中にちょっと感じる柔らかいものが当たってるでヤンス!
「雨すっごい降ってるのに無茶はよくないよ!」
「え、や、そのっ! これじゃあいつ帰れるか分からない……っていうか離してほしいでヤンス!」
「離したらしい太飛び出しちゃうでしょー?」
それもそうだけど、近いんでヤンスよ! この人わざとじゃないでヤンスよね!?
というか男気を見せる所か逆に男としてのプライドに傷がつきそうでヤンス……。
「わ、分かったでヤンス……飛び出さないから離してほしいでヤンス……」
「よろしいっ!」
パッと解放されて思わず膝をつく。心臓……大丈夫でヤンス。めちゃくちゃバクバクしてるけど大丈夫、のはず。おそらく、多分……まだ生きてるでヤンス。
ただでさえお互い濡れているから制服同士くっついてたりするし、うっかり真田先輩に見られたら破廉恥だの言いかねないでヤンス!
「ほらほら、しい太。雨の勢いも弱まってるし、雲間から光も射し込んでるからそのうち止むと思うよ。もう少しだけ待とうではないか」
オイラの前に堂々とした佇まいで手を差し伸べる西成先輩。オイラがこんなにも意識してるのに何だか悔しいでヤンス。
でも、伸ばされた手を無視するわけにもいかないのでその手を取り立ち上がる。うぅ、格好つかないでヤンス。
「おやおや、しい太くん何だか落ち込んでる? どして?」
人の気も知らないで呑気なもんでヤンス。早く大きくなってオイラが先輩を子供扱いしたいっていうのに……。
「……西成先輩、デリカシーがないでヤンス」
「なんで!? あたし何かした!?」
ちょっとした八つ当たり。そういう所がまだまだ自分でも子供だと思ってしまうでヤンス。そうしてる間にも雨足は止んで、雲の隙間から夕日が照らし始めていた。