自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
小話
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丸井ブン太×赤宮麻美(『今日の立海大附属』設定より)
部活の備品買い出しを頼まれた俺と赤宮。なんで俺らなのか、といったらただそこにいたからである。運がわりぃと言うべきか、休憩出来てラッキーと思うべきか。
赤宮はあまり乗り気じゃなかったみてーだけど、渋々任された役割をこなそうとしていた。まぁ、文句言わねーだけマシではあるけど。
学校の敷地外に出てよく行く店を回り、必要な物を購入していく。両手に抱える荷物が重くなってきた頃、ようやくあとは学校に戻るだけって時のこと。
「やべ、雨じゃん」
ぽつ、ぽつ、と雨が降ってきた。おいおい、マジかよ。そう思って空を見上げる。雲は厚く薄暗い。さっきまではそうじゃなかったのに。
そんな中、買い出し出発の間際に柳の言ったことを思い出す。
「傘を持って行った方がいい。帰る直前降られるぞ」
その時はカンカン照りだったし、荷物になるから傘はいらねーって思って出たのが間違いだった。いや、でも両手塞がってんだし、どっちにしろ傘差すの無理くね?
「っち。面倒な……」
麻美も舌打ちをして忌々しく空を睨む。さすがに天にまで喧嘩を売るなよ……。
「赤宮、一旦どっかの店に入って雨宿りしねーか? さすがに本降りになって濡れたらたまったもんじゃねぇし」
「仕方ない。どっかで時間潰すか」
はぁ、と溜め息を吐く赤宮を連れて近場のカフェへと飛び込む。ちょうど中に入ったくらいに雨は本格的に降り始めてて、窓際の席に座った俺は「やべー雨」と呟く。
「なんでカフェなんだよ」
「目的もない店に入ってフラフラするより席に座ってまったりする方がいいだろぃ? 荷物もあるしよ」
「軟弱者。まぁ、いいけど」
いいなら軟弱者って言う必要なくね? そう思いながらメニューを手に取る。赤宮も同じようにパラパラと捲ったあと、すぐに決まったのかメニューを閉じた。
「ん? 赤宮、もう決めたのか?」
「烏龍茶」
「え、そんだけ?」
「別に腹減ってないし」
「いや、食事じゃなくてデザートとか食わねぇの?」
「……別に食いに来たわけじゃないだろ。雨が止むまでの時間潰しだ」
まぁそうなんだけどよ。と、口にするけど、そう言われると頼みづらくなるな。いや、注文するけど。
「じゃあ俺はプリンパフェに、イチゴのミルクレープに、ほうじ茶のババロアにすっかな」
「は? 一人でそんだけ食うのか?」
「当然」
「……」
「赤宮は烏龍茶だけでいいんだよな。あ、すんませーん。注文いいっすか?」
何か言いたげな赤宮をそのままに店員を呼んで俺の注文分と赤宮の注文分を頼む。
店員さんが品物の名前を繰り返し「以上でよろしいでしょうか?」と尋ねるので俺が頷こうとしたら赤宮が「追加する」と言葉を挟んできた。
「パンケーキも」
え。と思いながら店員は淡々とオーダーを通し、卓から離れる。赤宮は追加注文しても涼しい顔をしていたので思わず確認した。
「……腹、減ってないんじゃねーの?」
「悪いか?」
「いや、んなこと言ってねぇだろぃ」
「じゃあいいだろ」
フンと鼻を鳴らす赤宮。普通に食べたくなったとかそういうことだろうな。別にそう言やいいのに。
しばらくしてから注文の品がどんどこやってきた。うっひょー! うっまそー! そう思ってすぐに手をつける。うめぇ。どれもめちゃくちゃうめぇ。やべぇな。甲乙つけがたい。
赤宮の方をちらりと目をやればあいつはいつもの表情でパンケーキを食っていた。美味いのかどうなのか分かんねぇ顔だな……と思っていたら少しばかり頬を緩めていた。
俺でなきゃぜってー見逃してたと思う。なんだ、美味そうな顔出来んじゃんってふふんと自慢げに思うものの、バターとシロップがかけられたそれを見ると美味そうに見えて仕方ねぇ。
「なぁ、赤宮。一切れくれよ」
「は? なんであんたにあげなきゃなんないわけ?」
「うまそーだからに決まってんだろ? 俺のも少し分けるからよ」
「断る。他人に取られるのは嫌だからな」
「ケチケチすんなって。それにプリンとかババロアとかパンケーキにも合うだろぃ? 一緒に食べてみろって」
「……少しだけだからな」
珍しく俺の説得が効いたようで赤宮は溜め息と共にパンケーキを切り分ける。俺も食いかけの奴らを赤宮の前に差し出し「どれ食う?」と尋ねようとしたら、ご丁寧に全部一口ずつ奪われた。
いやいや、あまりにも俺の取り分少なくね? ただでさえこのブン太様が人に食いもんを分け与えるなんて貴重なんだからな? って言いたかったけど、俺の分も分かりづらい表情で美味そうに食ってたからもういいやと諦めた。
「……赤宮って結構可愛い性格してるよな」
「は……?」
思わず出た言葉に「やべっ」と手で口を押さえる。赤宮に視線を向ければ「何言ってんだこいつ」と訝しげな表情をするので脈ないにもほどがあるだろぃ! と心の中で叫んだ。
部活の備品買い出しを頼まれた俺と赤宮。なんで俺らなのか、といったらただそこにいたからである。運がわりぃと言うべきか、休憩出来てラッキーと思うべきか。
赤宮はあまり乗り気じゃなかったみてーだけど、渋々任された役割をこなそうとしていた。まぁ、文句言わねーだけマシではあるけど。
学校の敷地外に出てよく行く店を回り、必要な物を購入していく。両手に抱える荷物が重くなってきた頃、ようやくあとは学校に戻るだけって時のこと。
「やべ、雨じゃん」
ぽつ、ぽつ、と雨が降ってきた。おいおい、マジかよ。そう思って空を見上げる。雲は厚く薄暗い。さっきまではそうじゃなかったのに。
そんな中、買い出し出発の間際に柳の言ったことを思い出す。
「傘を持って行った方がいい。帰る直前降られるぞ」
その時はカンカン照りだったし、荷物になるから傘はいらねーって思って出たのが間違いだった。いや、でも両手塞がってんだし、どっちにしろ傘差すの無理くね?
「っち。面倒な……」
麻美も舌打ちをして忌々しく空を睨む。さすがに天にまで喧嘩を売るなよ……。
「赤宮、一旦どっかの店に入って雨宿りしねーか? さすがに本降りになって濡れたらたまったもんじゃねぇし」
「仕方ない。どっかで時間潰すか」
はぁ、と溜め息を吐く赤宮を連れて近場のカフェへと飛び込む。ちょうど中に入ったくらいに雨は本格的に降り始めてて、窓際の席に座った俺は「やべー雨」と呟く。
「なんでカフェなんだよ」
「目的もない店に入ってフラフラするより席に座ってまったりする方がいいだろぃ? 荷物もあるしよ」
「軟弱者。まぁ、いいけど」
いいなら軟弱者って言う必要なくね? そう思いながらメニューを手に取る。赤宮も同じようにパラパラと捲ったあと、すぐに決まったのかメニューを閉じた。
「ん? 赤宮、もう決めたのか?」
「烏龍茶」
「え、そんだけ?」
「別に腹減ってないし」
「いや、食事じゃなくてデザートとか食わねぇの?」
「……別に食いに来たわけじゃないだろ。雨が止むまでの時間潰しだ」
まぁそうなんだけどよ。と、口にするけど、そう言われると頼みづらくなるな。いや、注文するけど。
「じゃあ俺はプリンパフェに、イチゴのミルクレープに、ほうじ茶のババロアにすっかな」
「は? 一人でそんだけ食うのか?」
「当然」
「……」
「赤宮は烏龍茶だけでいいんだよな。あ、すんませーん。注文いいっすか?」
何か言いたげな赤宮をそのままに店員を呼んで俺の注文分と赤宮の注文分を頼む。
店員さんが品物の名前を繰り返し「以上でよろしいでしょうか?」と尋ねるので俺が頷こうとしたら赤宮が「追加する」と言葉を挟んできた。
「パンケーキも」
え。と思いながら店員は淡々とオーダーを通し、卓から離れる。赤宮は追加注文しても涼しい顔をしていたので思わず確認した。
「……腹、減ってないんじゃねーの?」
「悪いか?」
「いや、んなこと言ってねぇだろぃ」
「じゃあいいだろ」
フンと鼻を鳴らす赤宮。普通に食べたくなったとかそういうことだろうな。別にそう言やいいのに。
しばらくしてから注文の品がどんどこやってきた。うっひょー! うっまそー! そう思ってすぐに手をつける。うめぇ。どれもめちゃくちゃうめぇ。やべぇな。甲乙つけがたい。
赤宮の方をちらりと目をやればあいつはいつもの表情でパンケーキを食っていた。美味いのかどうなのか分かんねぇ顔だな……と思っていたら少しばかり頬を緩めていた。
俺でなきゃぜってー見逃してたと思う。なんだ、美味そうな顔出来んじゃんってふふんと自慢げに思うものの、バターとシロップがかけられたそれを見ると美味そうに見えて仕方ねぇ。
「なぁ、赤宮。一切れくれよ」
「は? なんであんたにあげなきゃなんないわけ?」
「うまそーだからに決まってんだろ? 俺のも少し分けるからよ」
「断る。他人に取られるのは嫌だからな」
「ケチケチすんなって。それにプリンとかババロアとかパンケーキにも合うだろぃ? 一緒に食べてみろって」
「……少しだけだからな」
珍しく俺の説得が効いたようで赤宮は溜め息と共にパンケーキを切り分ける。俺も食いかけの奴らを赤宮の前に差し出し「どれ食う?」と尋ねようとしたら、ご丁寧に全部一口ずつ奪われた。
いやいや、あまりにも俺の取り分少なくね? ただでさえこのブン太様が人に食いもんを分け与えるなんて貴重なんだからな? って言いたかったけど、俺の分も分かりづらい表情で美味そうに食ってたからもういいやと諦めた。
「……赤宮って結構可愛い性格してるよな」
「は……?」
思わず出た言葉に「やべっ」と手で口を押さえる。赤宮に視線を向ければ「何言ってんだこいつ」と訝しげな表情をするので脈ないにもほどがあるだろぃ! と心の中で叫んだ。