自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
小話
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忍足侑士×西成遥(『今日の氷帝学園』設定より)
ゴールデンウィーク。一日くらい好きな子と過ごしたいという思いで必死に遥を遊びに誘った。
20回くらい断られたんやけど、めげずに「遥の行きたい所に連れてったるから」と、さらに数回のチャレンジを経て、とうとう遥が「……レジャーレンジャーの映画が見たい」と頷いてくれた。勝利した瞬間である。
そないなわけでちゃんとチケット取って、座席指定もバッチリな俺は遥とのデート当日を迎えたわけや。
映画館で待ち合わせし、遥とのデートをイメトレしとったら知らんお姉様方に逆ナンされてまうんやけど、中学生や言うても信じてもらえんくてちょっと大変やった。
何とか解放された俺はその現場をちょうど遥に見られてしまって冷や汗を流す。むすーっとした表情は可愛いと思いつつも今までのことを思うとあかん流れやと察した。
「遥……」
「君は相変わらず女性を侍らせておるのだな」
「いや、ちゃうねん。ちゃうねんて。話しかけられて困っとったんやで? そんなやましいことしとらんねんっ」
「まぁ、あたしには関係ないので。そのまま他の人とよろしくやってくれてもいいのだよ。映画はあたし一人で見るし」
俺の信用のなさがなかなかに酷すぎる。自業自得と言えばそうなんやけどさすがに少しくらいはその失われた信用を回復してもえぇんちゃう? ……いや、無理か。
「いやいやいやっ。俺は遥と過ごすこの日をどんだけ楽しみにしとったか分かるか? この日のために生きてきたようなもんやで? 信用ならんのやったら今この場で遥の好きな所を大声で語ればえぇか?」
「や・め・て!」
「せやったら機嫌直してや。な? 不快にさせたお詫びにポップコーン買うたるから」
「!」
ポップコーンに大きな反応を示す。俺よりもポップコーンの方に興味をいってまうのは悔しいけど、今はそれに頼るしかないのも事実や。
「し、仕方ないなぁ。どうしてもって言うならキャラメル味でよろしくね!」
「了解」
ポップコーンに釣られる遥ちょろ可愛いなぁ。絶対それを言うてまうとまた機嫌を損なわせる可能性が大なので言わんけど。
ひとまずポップコーンひとつで機嫌が良くなった遥と共に上映スクリーンへと向かった。
まぁ、レジャーレンジャーやから子供が多いので少しざわつきが大きかったけど、それは仕方ないと諦めよか。
子供向けの戦隊物やから俺の趣味としてはあんまりやと思ってそないに期待せんまま遥と一緒に本編を見る。
「めっちゃ良かったわ……」
「でっしょー!?」
鑑賞後、近場のカフェにてランチがてら映画の感想第一声を発する。
いや、子供向けの戦隊物やからって侮るなかれ。なかなかのドラマがあったわ。まさかレジャーピンクと敵幹部の一人が両片想いやなんて……しかもお互いの正体も知らんとかやばい。もどかしすぎる。そんな恋愛ドラマがあってえぇんか?
「レジャーピンクとあの敵幹部さんはテレビ放映でもあの関係なん?」
「うん。あの二人の仲は応援したくなるよね。でも敵同士なのが厄介なんだよね~!」
「ちょっと俺今度レンタルして見てみるわ」
「ほんとっ? ぜひ見て見て! また感想教えて!」
パァッと眩しい遥の笑みの破壊力はテーブルを挟んどらんかったら確実に抱きしめてたのでテーブルがあってほんま良かった。
「それにしても忍足がここまでハマってくれるならレジャーレンジャーカフェとかも行こうよっ。ピンクと悪の幹部をイメージしたスイーツがあるんだよ! あたしもずっと行きたかったんだけど、一人じゃさすがに行きづらいというか、分かち合う人が欲しくて行けてなくてさー」
遥が……あの遥が俺をデートに誘っとるやと……? え、つまりこれはあれちゃうん? 脈アリってことでえぇ?
感激に震えそうになった俺は思わず遥の手を取る。
「つまり、結婚しよってことやな?」
「今の会話でどうしてそうなるのっ!? 思考がぶっ飛び過ぎなのだが!?」
「デートに誘ってくれとるんやし、結婚寸前やろ?」
「色々と段階を踏んでなくないっ!?」
「段階踏めば結婚を許してくれるん?」
「許しませんが!? あたしは友人として遊びに誘ってるの!」
あーやっぱそうかー。その言葉を聞いてあからさまに落ち込んだ俺は遥の手を離す。
「……まぁ、えぇか。今はその友人としての誘いを甘んじて受けることにするわ」
「そうしてくれないとあたしは一生君に近づかないよ……」
めっちゃ厳しいな……そう思いながらもまだまだ遥との距離が遠いと思い知らされた。
せやけど、また遥とデートする予定が立ったわけやし、今度こそもっと距離を詰められるようにせなあかんな。
ゴールデンウィーク。一日くらい好きな子と過ごしたいという思いで必死に遥を遊びに誘った。
20回くらい断られたんやけど、めげずに「遥の行きたい所に連れてったるから」と、さらに数回のチャレンジを経て、とうとう遥が「……レジャーレンジャーの映画が見たい」と頷いてくれた。勝利した瞬間である。
そないなわけでちゃんとチケット取って、座席指定もバッチリな俺は遥とのデート当日を迎えたわけや。
映画館で待ち合わせし、遥とのデートをイメトレしとったら知らんお姉様方に逆ナンされてまうんやけど、中学生や言うても信じてもらえんくてちょっと大変やった。
何とか解放された俺はその現場をちょうど遥に見られてしまって冷や汗を流す。むすーっとした表情は可愛いと思いつつも今までのことを思うとあかん流れやと察した。
「遥……」
「君は相変わらず女性を侍らせておるのだな」
「いや、ちゃうねん。ちゃうねんて。話しかけられて困っとったんやで? そんなやましいことしとらんねんっ」
「まぁ、あたしには関係ないので。そのまま他の人とよろしくやってくれてもいいのだよ。映画はあたし一人で見るし」
俺の信用のなさがなかなかに酷すぎる。自業自得と言えばそうなんやけどさすがに少しくらいはその失われた信用を回復してもえぇんちゃう? ……いや、無理か。
「いやいやいやっ。俺は遥と過ごすこの日をどんだけ楽しみにしとったか分かるか? この日のために生きてきたようなもんやで? 信用ならんのやったら今この場で遥の好きな所を大声で語ればえぇか?」
「や・め・て!」
「せやったら機嫌直してや。な? 不快にさせたお詫びにポップコーン買うたるから」
「!」
ポップコーンに大きな反応を示す。俺よりもポップコーンの方に興味をいってまうのは悔しいけど、今はそれに頼るしかないのも事実や。
「し、仕方ないなぁ。どうしてもって言うならキャラメル味でよろしくね!」
「了解」
ポップコーンに釣られる遥ちょろ可愛いなぁ。絶対それを言うてまうとまた機嫌を損なわせる可能性が大なので言わんけど。
ひとまずポップコーンひとつで機嫌が良くなった遥と共に上映スクリーンへと向かった。
まぁ、レジャーレンジャーやから子供が多いので少しざわつきが大きかったけど、それは仕方ないと諦めよか。
子供向けの戦隊物やから俺の趣味としてはあんまりやと思ってそないに期待せんまま遥と一緒に本編を見る。
「めっちゃ良かったわ……」
「でっしょー!?」
鑑賞後、近場のカフェにてランチがてら映画の感想第一声を発する。
いや、子供向けの戦隊物やからって侮るなかれ。なかなかのドラマがあったわ。まさかレジャーピンクと敵幹部の一人が両片想いやなんて……しかもお互いの正体も知らんとかやばい。もどかしすぎる。そんな恋愛ドラマがあってえぇんか?
「レジャーピンクとあの敵幹部さんはテレビ放映でもあの関係なん?」
「うん。あの二人の仲は応援したくなるよね。でも敵同士なのが厄介なんだよね~!」
「ちょっと俺今度レンタルして見てみるわ」
「ほんとっ? ぜひ見て見て! また感想教えて!」
パァッと眩しい遥の笑みの破壊力はテーブルを挟んどらんかったら確実に抱きしめてたのでテーブルがあってほんま良かった。
「それにしても忍足がここまでハマってくれるならレジャーレンジャーカフェとかも行こうよっ。ピンクと悪の幹部をイメージしたスイーツがあるんだよ! あたしもずっと行きたかったんだけど、一人じゃさすがに行きづらいというか、分かち合う人が欲しくて行けてなくてさー」
遥が……あの遥が俺をデートに誘っとるやと……? え、つまりこれはあれちゃうん? 脈アリってことでえぇ?
感激に震えそうになった俺は思わず遥の手を取る。
「つまり、結婚しよってことやな?」
「今の会話でどうしてそうなるのっ!? 思考がぶっ飛び過ぎなのだが!?」
「デートに誘ってくれとるんやし、結婚寸前やろ?」
「色々と段階を踏んでなくないっ!?」
「段階踏めば結婚を許してくれるん?」
「許しませんが!? あたしは友人として遊びに誘ってるの!」
あーやっぱそうかー。その言葉を聞いてあからさまに落ち込んだ俺は遥の手を離す。
「……まぁ、えぇか。今はその友人としての誘いを甘んじて受けることにするわ」
「そうしてくれないとあたしは一生君に近づかないよ……」
めっちゃ厳しいな……そう思いながらもまだまだ遥との距離が遠いと思い知らされた。
せやけど、また遥とデートする予定が立ったわけやし、今度こそもっと距離を詰められるようにせなあかんな。