自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
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忍足侑士×西成遥(『今日の氷帝学園』設定より)
「ハッピーサマーバレンターイン!!」
「随分と張り切っとるやん」
「そりゃあ夏にもチョコレートが貰えるっていう大イベントだもんね! あたしは一年中ウェルカムだけども!」
ドン、と胸を叩きながら貰う立場でいる遥に忍足は苦笑する。
「遥らしいっちゃらしいわな。ほな、俺から愛のこもったチョコあげるで。俺の想いが強くて溶けてしもうたら堪忍な」
この瞬間を待ってましたとばかりに手提げの紙袋に入ったチョコレートを差し出す忍足に遥は「うっ」と戸惑った。
「めちゃくちゃ受け取るのに躊躇うチョコは初めてなのだが……んー……まぁ、いいや貰っちゃおーっと」
相手が相手なだけにどうしようか考えるもすぐに受け取ることを選んだ遥は忍足からの夏のチョコレートを受け取った。プライドより食い意地を選んだわけである。
「ちなみに確認やねんけど、俺サマバレCD出してんのやけど知っとるか?」
「あー。なんか夜のプールにずぶ濡れ状態のジャケ写のやつでしょ? なんで他の人は爽やかな写りなのに君だけなんか違うの?」
「俺、氷帝の月やし」
「それ関係ある? そんじゃあ、太陽は跡部かな?」
「まぁ、そうやろな」
跡部が太陽。忍足にとっても反論はないし、むしろそうとしか思えない。彼は色々と眩しすぎるのだ。月のような控えめな眩しさではなく、雲すらも吹き飛ばすような主張の強い太陽である、
「麻美も太陽っぽいよね。秋は月でも太陽でも合う感じがするなぁ。月のように微笑み、太陽のような暖かさがあるし」
「俺はどっちかっちゅーと九条さんは月寄りな気がするなぁ」
「そんであたしはね、性格的には太陽属性だと思うなっ!」
腰に手を当てて、ふふん、となぜか威張るような態度の遥ではあったが、忍足は「せやな」と頷く。
「っぽいわぁ。つまりお互いないもんを補う感じやから俺と相性もえぇってことを言いたいんやな?」
「全くもってそんなこと言っておりませんがっ!?」
「そんな照れんでえぇって。遥は太陽で俺は月。相性が良くないわけないもんな」
「そんなうんうん頷かないでくれたまえ! そんなので相性がいいとは言い難いと思うなっ!」
じりじりとなぜか近づいてくる忍足に遥も危険を察知したのか後ずさりをする。
「反発し合うほど相性えぇ言うやん」
「反発してるのはあたしだけじゃないかなっ!?」
まるで今この状況のように! そう訴えたかったが忍足は意外な言葉を返す。
「俺も最初は反発しとったで。俺が遥にやなんてちょっと認められんくてな……」
「ナチュラルにディスるの何なの?」
実は君あたしのこと嫌いでしょ? そう問うけど忍足は首を横に振る。縦に振ってほしかったな! と思わずにはいられない瞬間だった。
「せやけど自分の気持ちに正直になったら清々しくなったし、遥もはよ素直になるべきやと思うで」
「素直も何も芽生えてない気持ちにどうしろと!?」
「ハッピーサマーバレンタインなんやろ? 男の子も女の子も何でも叶えられる日なんやで。俺の気持ちかて叶えられてもえぇんちゃう?」
「あたしの気持ちの方が大事なんだけどなー! ひぃ! こっち来るでない! 誰か! 誰かおらぬのかーー!!」
どうしてこうなったのか、いや元からこうなる運命だったのか、それを考える間もなく遥の悲痛な声が虚しく響くのだった。
「ハッピーサマーバレンターイン!!」
「随分と張り切っとるやん」
「そりゃあ夏にもチョコレートが貰えるっていう大イベントだもんね! あたしは一年中ウェルカムだけども!」
ドン、と胸を叩きながら貰う立場でいる遥に忍足は苦笑する。
「遥らしいっちゃらしいわな。ほな、俺から愛のこもったチョコあげるで。俺の想いが強くて溶けてしもうたら堪忍な」
この瞬間を待ってましたとばかりに手提げの紙袋に入ったチョコレートを差し出す忍足に遥は「うっ」と戸惑った。
「めちゃくちゃ受け取るのに躊躇うチョコは初めてなのだが……んー……まぁ、いいや貰っちゃおーっと」
相手が相手なだけにどうしようか考えるもすぐに受け取ることを選んだ遥は忍足からの夏のチョコレートを受け取った。プライドより食い意地を選んだわけである。
「ちなみに確認やねんけど、俺サマバレCD出してんのやけど知っとるか?」
「あー。なんか夜のプールにずぶ濡れ状態のジャケ写のやつでしょ? なんで他の人は爽やかな写りなのに君だけなんか違うの?」
「俺、氷帝の月やし」
「それ関係ある? そんじゃあ、太陽は跡部かな?」
「まぁ、そうやろな」
跡部が太陽。忍足にとっても反論はないし、むしろそうとしか思えない。彼は色々と眩しすぎるのだ。月のような控えめな眩しさではなく、雲すらも吹き飛ばすような主張の強い太陽である、
「麻美も太陽っぽいよね。秋は月でも太陽でも合う感じがするなぁ。月のように微笑み、太陽のような暖かさがあるし」
「俺はどっちかっちゅーと九条さんは月寄りな気がするなぁ」
「そんであたしはね、性格的には太陽属性だと思うなっ!」
腰に手を当てて、ふふん、となぜか威張るような態度の遥ではあったが、忍足は「せやな」と頷く。
「っぽいわぁ。つまりお互いないもんを補う感じやから俺と相性もえぇってことを言いたいんやな?」
「全くもってそんなこと言っておりませんがっ!?」
「そんな照れんでえぇって。遥は太陽で俺は月。相性が良くないわけないもんな」
「そんなうんうん頷かないでくれたまえ! そんなので相性がいいとは言い難いと思うなっ!」
じりじりとなぜか近づいてくる忍足に遥も危険を察知したのか後ずさりをする。
「反発し合うほど相性えぇ言うやん」
「反発してるのはあたしだけじゃないかなっ!?」
まるで今この状況のように! そう訴えたかったが忍足は意外な言葉を返す。
「俺も最初は反発しとったで。俺が遥にやなんてちょっと認められんくてな……」
「ナチュラルにディスるの何なの?」
実は君あたしのこと嫌いでしょ? そう問うけど忍足は首を横に振る。縦に振ってほしかったな! と思わずにはいられない瞬間だった。
「せやけど自分の気持ちに正直になったら清々しくなったし、遥もはよ素直になるべきやと思うで」
「素直も何も芽生えてない気持ちにどうしろと!?」
「ハッピーサマーバレンタインなんやろ? 男の子も女の子も何でも叶えられる日なんやで。俺の気持ちかて叶えられてもえぇんちゃう?」
「あたしの気持ちの方が大事なんだけどなー! ひぃ! こっち来るでない! 誰か! 誰かおらぬのかーー!!」
どうしてこうなったのか、いや元からこうなる運命だったのか、それを考える間もなく遥の悲痛な声が虚しく響くのだった。