自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
小話
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鳳長太郎×赤宮麻美(『今日氷帝学園』設定より)
こんにちは、鳳長太郎です。ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか? 俺は憧れの赤宮先輩を遊びに誘って許可を頂いたので街を散策していましたが、曇り予報だった天気は外れてしまったようで雨に降られました。
しかも土砂降り。濡れるのは必須で折り畳み傘を持っておけば良かったと後悔の念に苛まれる。
近くの屋根のある駅の前まで駆け抜けたはいいけど、周りも同じように雨宿りする人達も多くてみんながみんな濡れ鼠だった。
「酷い雨だな」
俺の隣でびしょ濡れになった赤宮先輩も忌々しいと言わんばかりの目で雨を睨みつけていた。
「す、すみません。こんな目に遭わせてしまって……」
「? なんで長太郎が謝罪するわけ? あんたが降らしたわけじゃないんだし、そんなことで謝る必要ないだろ」
雨水を含んだ服の裾をギュッと絞る先輩のその言葉にお世辞などはない。優しい人だなと思うと同時にやはり自分の準備不足に申し訳なさを感じる。
「でも、せめて折り畳み傘くらい用意しておけば良かったなって……」
「そんなことでいちいち落ち込むな。別に長太郎がそこまでする必要はないんだし」
そう言われてしまったら返す言葉がない。そりゃあ、俺と先輩はただの先輩後輩の間柄だけど、やはり好きな人の助けになることは何でもしたかった。
……それに、雨に濡れて肌にくっつく彼女の衣服のせいで目のやり場に困る。身体のラインがより分かりやすくなるっていうか……って、いや、そんなこと考えてる場合じゃなくて! このままでは赤宮先輩が風邪をひいてしまう!
「……このまま解散の方がいいかもな」
ぽつりと呟く先輩の言葉にハッとした。このままでは赤宮先輩との時間がここで終わってしまう。まだまだ足りないのに。雨のせいで一緒に過ごす時間が減るのは嫌で何か方法はないかとぐるぐる頭を働かせる。
「あっ、あの! うちに来ませんかっ!?」
「……は?」
……我ながらとんでもないことを口走ってしまった。でも口に出した言葉はなかったことには出来ないのでそのまま突き通すしかない。
「や、そのっ、やましい気持ちはなくて、風邪ひいちゃうと大変だと思ったのでっ! それに先輩ともう少しいたくて……」
言い訳がましかっただろうか。でも純粋に赤宮先輩といたいのは本当だ。
引かれてないかな……そう思って先輩の表情を窺う。すると彼女はフッと小さく笑った。濡れているせいでいつもより色っぽい赤宮先輩にその笑みだけでドキリとしてしまう。
「長太郎にそんな心配はしてないから。でも確かに解散にはまだ早すぎるな。そういうことなら雨宿りさせてもらおうか」
「は、はいっ」
心配してないと言われて嬉しい反面、意識してもらえてないとも言えるのでちょっと複雑ではあったが、今は先輩が家に来てくれることの方が喜ばしい。
そうと決まればすぐに親に電話して車で迎えに来てもらった。
さすがに雨の中走って家に向かわせるわけにはいかないので。親もその判断で間違いないと褒められながら車の中で受け取ったタオルで先輩と共に濡れた身体を拭う。
家に辿り着くと先輩はすぐに風呂場と案内されシャワーを浴びるように促されていた。風邪をひかないためにも俺もその方がいいと思い、俺は自室で着替えて先輩が部屋に来るのを待つ。
……勢いで家に誘ったけど、いざ我が家に赤宮先輩がいると思うと物凄く緊張してきた。けれど、先輩が来たら何をする? 何をすればいいんだ? ひとまずお茶とお茶菓子を用意して、ええとそれから……。
「上がった」
「!!」
コンコン、ガチャッ。と、ノックしてから部屋に入るまでの間がないまま入室する赤宮先輩にびくりと肩を振るわせた。
「お、おかえりなさ━━」
心臓をバクバクしながら赤宮先輩へと視線を向けた俺は言葉を失った。
「な、なんで俺のジャージを……?」
そう。なぜか赤宮先輩は半袖短パンのテニス部のジャージ……つまり俺の物を身につけていた。
「長太郎のおばさんが服が乾くまでこれを着とけって」
思わず心の中で「母さんっ!」と叫んだ。いや、確かに濡れた服のままで着替えさせるわけにはいかないけど、母さんの服でも良かったんじゃないのだろうか。
「しかし、やっぱ長太郎のは大きいな」
「す、みません……俺なんかので……」
「いや、借りてる身だから別に不満はないけど。それよりさっき猫がいたけどあれ触れる?」
「え? あ、はいっ。連れてきますね!」
どうやら部屋に来る途中で飼い猫のフォルトゥナータを見かけたようで興味を持ってくれことが嬉しくなり、急いでフォルトゥナータを連れてくることにした。
……それにしても俺のジャージを着る赤宮先輩というだけで直視しづらくて、何ともむず痒い気持ちになってしまった。
こんにちは、鳳長太郎です。ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか? 俺は憧れの赤宮先輩を遊びに誘って許可を頂いたので街を散策していましたが、曇り予報だった天気は外れてしまったようで雨に降られました。
しかも土砂降り。濡れるのは必須で折り畳み傘を持っておけば良かったと後悔の念に苛まれる。
近くの屋根のある駅の前まで駆け抜けたはいいけど、周りも同じように雨宿りする人達も多くてみんながみんな濡れ鼠だった。
「酷い雨だな」
俺の隣でびしょ濡れになった赤宮先輩も忌々しいと言わんばかりの目で雨を睨みつけていた。
「す、すみません。こんな目に遭わせてしまって……」
「? なんで長太郎が謝罪するわけ? あんたが降らしたわけじゃないんだし、そんなことで謝る必要ないだろ」
雨水を含んだ服の裾をギュッと絞る先輩のその言葉にお世辞などはない。優しい人だなと思うと同時にやはり自分の準備不足に申し訳なさを感じる。
「でも、せめて折り畳み傘くらい用意しておけば良かったなって……」
「そんなことでいちいち落ち込むな。別に長太郎がそこまでする必要はないんだし」
そう言われてしまったら返す言葉がない。そりゃあ、俺と先輩はただの先輩後輩の間柄だけど、やはり好きな人の助けになることは何でもしたかった。
……それに、雨に濡れて肌にくっつく彼女の衣服のせいで目のやり場に困る。身体のラインがより分かりやすくなるっていうか……って、いや、そんなこと考えてる場合じゃなくて! このままでは赤宮先輩が風邪をひいてしまう!
「……このまま解散の方がいいかもな」
ぽつりと呟く先輩の言葉にハッとした。このままでは赤宮先輩との時間がここで終わってしまう。まだまだ足りないのに。雨のせいで一緒に過ごす時間が減るのは嫌で何か方法はないかとぐるぐる頭を働かせる。
「あっ、あの! うちに来ませんかっ!?」
「……は?」
……我ながらとんでもないことを口走ってしまった。でも口に出した言葉はなかったことには出来ないのでそのまま突き通すしかない。
「や、そのっ、やましい気持ちはなくて、風邪ひいちゃうと大変だと思ったのでっ! それに先輩ともう少しいたくて……」
言い訳がましかっただろうか。でも純粋に赤宮先輩といたいのは本当だ。
引かれてないかな……そう思って先輩の表情を窺う。すると彼女はフッと小さく笑った。濡れているせいでいつもより色っぽい赤宮先輩にその笑みだけでドキリとしてしまう。
「長太郎にそんな心配はしてないから。でも確かに解散にはまだ早すぎるな。そういうことなら雨宿りさせてもらおうか」
「は、はいっ」
心配してないと言われて嬉しい反面、意識してもらえてないとも言えるのでちょっと複雑ではあったが、今は先輩が家に来てくれることの方が喜ばしい。
そうと決まればすぐに親に電話して車で迎えに来てもらった。
さすがに雨の中走って家に向かわせるわけにはいかないので。親もその判断で間違いないと褒められながら車の中で受け取ったタオルで先輩と共に濡れた身体を拭う。
家に辿り着くと先輩はすぐに風呂場と案内されシャワーを浴びるように促されていた。風邪をひかないためにも俺もその方がいいと思い、俺は自室で着替えて先輩が部屋に来るのを待つ。
……勢いで家に誘ったけど、いざ我が家に赤宮先輩がいると思うと物凄く緊張してきた。けれど、先輩が来たら何をする? 何をすればいいんだ? ひとまずお茶とお茶菓子を用意して、ええとそれから……。
「上がった」
「!!」
コンコン、ガチャッ。と、ノックしてから部屋に入るまでの間がないまま入室する赤宮先輩にびくりと肩を振るわせた。
「お、おかえりなさ━━」
心臓をバクバクしながら赤宮先輩へと視線を向けた俺は言葉を失った。
「な、なんで俺のジャージを……?」
そう。なぜか赤宮先輩は半袖短パンのテニス部のジャージ……つまり俺の物を身につけていた。
「長太郎のおばさんが服が乾くまでこれを着とけって」
思わず心の中で「母さんっ!」と叫んだ。いや、確かに濡れた服のままで着替えさせるわけにはいかないけど、母さんの服でも良かったんじゃないのだろうか。
「しかし、やっぱ長太郎のは大きいな」
「す、みません……俺なんかので……」
「いや、借りてる身だから別に不満はないけど。それよりさっき猫がいたけどあれ触れる?」
「え? あ、はいっ。連れてきますね!」
どうやら部屋に来る途中で飼い猫のフォルトゥナータを見かけたようで興味を持ってくれことが嬉しくなり、急いでフォルトゥナータを連れてくることにした。
……それにしても俺のジャージを着る赤宮先輩というだけで直視しづらくて、何ともむず痒い気持ちになってしまった。