自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
小話
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千石清純+西成遥(『今日の氷帝学園』設定より)
ホワイトデーなのでお返しを貰えてウキウキのあたしは機嫌良く帰宅し、スキップするような勢いで自室へと向かう。
「たっだいま~!」
自分の部屋に入って誰もいないというのについ言葉が出てしまい、な~んてね! って思ったその時だった。
「あっ。おっかえり~」
「いぎゃーーーーっ!!!」
思わず奇声を上げてバンッと大きな音を立てて扉を閉める。するとキッチンに立つマザーの「うるさいわよ、遥っ!!」という怒鳴り声が聞こえてきたが、あたし悪くないよね!?
だって部屋の中にオレンジ頭の親戚の姿があったんだよ!? そりゃびっくりして変な声出ちゃうよね!?
恐る恐るガチャリとゆっくりドアを開けて、再度自分の部屋へと足を踏み入れる。……なぜ自分の部屋なのにここまで慎重にならなければならないのか。
「入るなら早く入りなよ~。自分の部屋でしょ?」
「やはり本物だった!!」
せめて幻覚だったらどれだけ良かったのか! いや、それはそれで逆にあたしの精神状態がヤバヤバなのかもしれないけどね!?
認めたくないあたしの従兄妹である千石清純がなぜかあたしのベッドに座って寛いでるときたもんだ!
「なんであたしのベッド占領してるんだい!」
「だって座りやすいじゃん?」
「あたしのベッドだから!」
「大丈夫大丈夫、俺は気にしないから。遥をそういう目で見てないし」
「こっちもそういう目では見てないけど気にするよ! あたしのテリトリーなんだからっ!」
こやつは女の子に対してはデレッデレなのに同じ性別のあたしにはぞんざいである。家族という括りだからなのかは知らないけど、親戚というより兄妹並みの近さであって勝手な男だ。
いや、でもキヨは自分のお姉さん相手でも優しかったりしてたなぁ。……じゃあ尚のことあたしに対する扱いおかしくない!?
「まぁ、そこは遥だからいいんじゃない?」
「雑っ! あたしの扱い超雑!!」
「そんなことよりもさ」
「そんなことよりだとぉっ!?」
「うちのテニス部に先月贈ってくれた秋ちゃんと麻美ちゃんからのバレンタインチョコなんだけど」
「それ、あたしも入ってるの気づいてくれる?」
何でもお世話になった学校にバレンタインを一緒に渡そうという秋の発案でお世話になった学校やお世話になってないのかもしれない学校にまでバレンタインのチョコを贈ることになったのだ。
あたしと麻美と秋の三人からのプレゼントになっているはずなのにこの者はあたしの名前なんてあってないようなものだと思っている。ちくしょうめ!
「どうせ遥は名前だけでしょ?」
「一生懸命用意したよ!? そんな楽で美味しい仕事させてもらえるわけないのだがっ!」
「まぁ、それは置いといて。我が山吹男子テニス部一同を代表して俺が秋ちゃんと麻美ちゃんにお返しを持って来たからさ、遥今すぐ二人を呼んでよ」
「こ、こいつーー!! そんなことであたしを利用するなんて! てか、お返しならあたしが受け取るから今すぐ置いて帰るんだ! というかあたしのお返しあるよねっ!?」
「どうかなぁ~」
にへっと笑いながら意地の悪いことを言う!! 全女性に伝えたい! 千石清純はあたしだけ女子扱いしてくれない酷い奴だって! え? 特別扱い? こんな特別扱い嬉しくないやいっ!
「お返しくれないなら帰って!!」
「二人を呼んでくれたらあげるよ」
「ほう?」
ここぞとばかりにあたしにチラつかせるお返しと思わしきプレゼント。しかし、こんなふしだらな男に友を売るわけには━━。
「呼んでくれるまで俺ずっとここに居座ることになっちゃうんだけどな~?」
「あ、もしもーし? 突然のグループ電話で申し訳ないのだけど、あたしの従兄妹が麻美と秋にバレンタインのお返しを直接渡したいって言うもんだから今すぐあたしん家に集合よろしくー!」
すぐさまスマホでグループ通話にして麻美と秋に電話をかけた。だってキヨにずっと居座られたらあたしのベッドが永遠に使えなくなるじゃん! やだよ!
でも、その後集合した麻美に「突然呼びつけるとは何様のつもりだ!」と殴られるのだった。あたし超不憫。
ホワイトデーなのでお返しを貰えてウキウキのあたしは機嫌良く帰宅し、スキップするような勢いで自室へと向かう。
「たっだいま~!」
自分の部屋に入って誰もいないというのについ言葉が出てしまい、な~んてね! って思ったその時だった。
「あっ。おっかえり~」
「いぎゃーーーーっ!!!」
思わず奇声を上げてバンッと大きな音を立てて扉を閉める。するとキッチンに立つマザーの「うるさいわよ、遥っ!!」という怒鳴り声が聞こえてきたが、あたし悪くないよね!?
だって部屋の中にオレンジ頭の親戚の姿があったんだよ!? そりゃびっくりして変な声出ちゃうよね!?
恐る恐るガチャリとゆっくりドアを開けて、再度自分の部屋へと足を踏み入れる。……なぜ自分の部屋なのにここまで慎重にならなければならないのか。
「入るなら早く入りなよ~。自分の部屋でしょ?」
「やはり本物だった!!」
せめて幻覚だったらどれだけ良かったのか! いや、それはそれで逆にあたしの精神状態がヤバヤバなのかもしれないけどね!?
認めたくないあたしの従兄妹である千石清純がなぜかあたしのベッドに座って寛いでるときたもんだ!
「なんであたしのベッド占領してるんだい!」
「だって座りやすいじゃん?」
「あたしのベッドだから!」
「大丈夫大丈夫、俺は気にしないから。遥をそういう目で見てないし」
「こっちもそういう目では見てないけど気にするよ! あたしのテリトリーなんだからっ!」
こやつは女の子に対してはデレッデレなのに同じ性別のあたしにはぞんざいである。家族という括りだからなのかは知らないけど、親戚というより兄妹並みの近さであって勝手な男だ。
いや、でもキヨは自分のお姉さん相手でも優しかったりしてたなぁ。……じゃあ尚のことあたしに対する扱いおかしくない!?
「まぁ、そこは遥だからいいんじゃない?」
「雑っ! あたしの扱い超雑!!」
「そんなことよりもさ」
「そんなことよりだとぉっ!?」
「うちのテニス部に先月贈ってくれた秋ちゃんと麻美ちゃんからのバレンタインチョコなんだけど」
「それ、あたしも入ってるの気づいてくれる?」
何でもお世話になった学校にバレンタインを一緒に渡そうという秋の発案でお世話になった学校やお世話になってないのかもしれない学校にまでバレンタインのチョコを贈ることになったのだ。
あたしと麻美と秋の三人からのプレゼントになっているはずなのにこの者はあたしの名前なんてあってないようなものだと思っている。ちくしょうめ!
「どうせ遥は名前だけでしょ?」
「一生懸命用意したよ!? そんな楽で美味しい仕事させてもらえるわけないのだがっ!」
「まぁ、それは置いといて。我が山吹男子テニス部一同を代表して俺が秋ちゃんと麻美ちゃんにお返しを持って来たからさ、遥今すぐ二人を呼んでよ」
「こ、こいつーー!! そんなことであたしを利用するなんて! てか、お返しならあたしが受け取るから今すぐ置いて帰るんだ! というかあたしのお返しあるよねっ!?」
「どうかなぁ~」
にへっと笑いながら意地の悪いことを言う!! 全女性に伝えたい! 千石清純はあたしだけ女子扱いしてくれない酷い奴だって! え? 特別扱い? こんな特別扱い嬉しくないやいっ!
「お返しくれないなら帰って!!」
「二人を呼んでくれたらあげるよ」
「ほう?」
ここぞとばかりにあたしにチラつかせるお返しと思わしきプレゼント。しかし、こんなふしだらな男に友を売るわけには━━。
「呼んでくれるまで俺ずっとここに居座ることになっちゃうんだけどな~?」
「あ、もしもーし? 突然のグループ電話で申し訳ないのだけど、あたしの従兄妹が麻美と秋にバレンタインのお返しを直接渡したいって言うもんだから今すぐあたしん家に集合よろしくー!」
すぐさまスマホでグループ通話にして麻美と秋に電話をかけた。だってキヨにずっと居座られたらあたしのベッドが永遠に使えなくなるじゃん! やだよ!
でも、その後集合した麻美に「突然呼びつけるとは何様のつもりだ!」と殴られるのだった。あたし超不憫。