自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
小話
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仁王雅治×西成遥(『今日の立海大附属』設定より)
宿題を忘れたから追加の宿題を課せられた西成は放課後一人で居残り勉強となったそうで、最初は「やだやだー!」と騒ぐ西成に俺はケラケラ笑ってやったが、よくよく話を聞くとやりたいガチャガチャの残りが僅かだったから今日中になくなってしまうので居残りはしたくないと駄々を捏ねていたようじゃった。
「レジャーレンジャーモチーフヘアゴムが欲しいの! レジャーレッドのヘアゴムが欲しいのに全然出なくって! なぜかレジャーブルーばっかダブっちゃうんだよ! 昨日見た時は残り少なかったから絶対今日中には完売しちゃううううっ!」
と、切実な様子ではあったが、なぜ日曜日の朝に放送する男児向けの戦隊物が女児向けのヘアゴムになってガチャガチャに登場するのかは俺にも分からん。
「お前さんが宿題を忘れなきゃ良かった話じゃろうに。自業自得やの」
「うぐっ」
「居残り課題頑張りんしゃい」
「うううううっ!!」
獣の如く唸る奴を残し、俺はそのまま帰宅することにした。
学校の敷地から出るまでの間、思い当たるガチャガチャの設置場所を記憶から掘り起こしてみる。
いくつか知っていたので駄々を捏ねていた奴のためにわざわざ足を運んでやった。
一店舗目、二店舗目は置いてなかったが、三店舗目に辿り着いた時、例のヘアゴムが景品となるガチャガチャを発見する。
「ほほう。なるほど、これか……」
確かにそのガチャガチャはレジャーレンジャーヘアゴムとしっかり書かれてあった。……まぁ、なんと幼稚な代物なんじゃ。なんであやつはこんなもんが欲しいのかやっぱり俺には分からんのぅ。
中身を確認するがほぼ空っぽ。というか最後のひとつ。西成の勘は大当たりのようじゃ。
せっかくここまで来たんやし、最後のひとつを回してやるか。
……なんて自分に言い聞かせながら本当はあいつの欲しい物を手に入れて渡してやれば喜んでくれるじゃろという期待をしとる。
物で釣れば少しは西成の中での俺の株も上がるじゃろうて。
あいつ、赤也の奴にほの字じゃから全くこっちに気が向かんからな。ほんまムカつくことにの。
はぁ、と溜め息混じりで、なんて健気なんじゃ俺はと思いながら小銭を入れてハンドルを回す。ガコン、とカプセルが出てきて早速カプセルの中身を拝見。
しかし、中はあいつが欲しがっていたもんではなかった。青いちっさい石ころがついたやつで、ガチャガチャの看板とも言える表紙を確認すると西成がダブったというレジャーブルーのヘアゴムだそうだ。なんじゃつまらん。
ダブったやつはさすがにあいつもいらんやろうしこのガチャガチャどうするかの。
「あいつにやるか」
パッと思いついたのは九条の顔。あいつなら青色合いそうじゃし。まぁ、これじゃと子どもっぽすぎるがの。
そう決めたとこで寄り道しまくった俺は帰宅しようとするが途中でカジュアル系な若者向けのアクセサリー店の前を通りかかる。
「……」
ふらりと店内に入り、ぐるりと一周し終えたらいつの間にか西成に合うヘアゴムを買うてしもうてた。
そんなつもりはなかったんじゃけど、たまたま目に入ったんが、あやつの欲しがってたもんに似てた赤い色の石ころがついたやつ。
ガチャガチャの料金にプラス200円したけど、あの景品よりかは洒落とるじゃろ。
さて、家に帰るか……と、思うものの早くこれを渡したい自分がいたもんでまだ居残りしてそうな西成のいる学校へと戻ることにした。
「なんじゃこやつは……」
教室に戻れば目的の人物はおったが気持ち良さげに机に伏せて寝息を立てていた。課題は進んだのか気になるところではあるが、近くの席に座り寝入ってる西成の顔をまじまじと見つめる。
「すかーっ」
なんとも幸せそうな寝顔。一体どんな夢を見とるんじゃろか。奴の髪を弄りながら口笛を吹く。
「んん……赤也……」
カチンときた。よくもまぁ、俺が目の前にいると言うんに他の男の名を口にしたもんじゃな。
つい腹が立ってしまい、幸せそうなその顔も癪に障ったためぎゅっと鼻を摘んでやる。
「ふがっ……」
こいつ……不愉快そうな顔はするのにまだ起きんのか。さすがというか何というか。
摘んでいた鼻を離し、いまだに眠りこける西成をそのままにして観察を続ける。
夢に見るくらいあの後輩が好きじゃと思うと相当妬けるのぅ。さてどうしたもんか。無理やり叩き起こすべきか否か。
「……」
「すぴー」
まぁ、もう少しこのままにしてやるか。なんと優しいんじゃ俺は。これはもう報われてもいいレベル。……いや、なんでこやつに俺が報われなきゃならん?
「ふへへ……」
「……」
おまんが俺に落ちたら良かったんになぁんで赤也なんじゃ。
「もっとこっちも見んしゃい、西成」
椅子の背もたれの上に腕と顎を乗せて、奴の髪に指を絡ませながらぽつりと本音をこぼしてしまった。
宿題を忘れたから追加の宿題を課せられた西成は放課後一人で居残り勉強となったそうで、最初は「やだやだー!」と騒ぐ西成に俺はケラケラ笑ってやったが、よくよく話を聞くとやりたいガチャガチャの残りが僅かだったから今日中になくなってしまうので居残りはしたくないと駄々を捏ねていたようじゃった。
「レジャーレンジャーモチーフヘアゴムが欲しいの! レジャーレッドのヘアゴムが欲しいのに全然出なくって! なぜかレジャーブルーばっかダブっちゃうんだよ! 昨日見た時は残り少なかったから絶対今日中には完売しちゃううううっ!」
と、切実な様子ではあったが、なぜ日曜日の朝に放送する男児向けの戦隊物が女児向けのヘアゴムになってガチャガチャに登場するのかは俺にも分からん。
「お前さんが宿題を忘れなきゃ良かった話じゃろうに。自業自得やの」
「うぐっ」
「居残り課題頑張りんしゃい」
「うううううっ!!」
獣の如く唸る奴を残し、俺はそのまま帰宅することにした。
学校の敷地から出るまでの間、思い当たるガチャガチャの設置場所を記憶から掘り起こしてみる。
いくつか知っていたので駄々を捏ねていた奴のためにわざわざ足を運んでやった。
一店舗目、二店舗目は置いてなかったが、三店舗目に辿り着いた時、例のヘアゴムが景品となるガチャガチャを発見する。
「ほほう。なるほど、これか……」
確かにそのガチャガチャはレジャーレンジャーヘアゴムとしっかり書かれてあった。……まぁ、なんと幼稚な代物なんじゃ。なんであやつはこんなもんが欲しいのかやっぱり俺には分からんのぅ。
中身を確認するがほぼ空っぽ。というか最後のひとつ。西成の勘は大当たりのようじゃ。
せっかくここまで来たんやし、最後のひとつを回してやるか。
……なんて自分に言い聞かせながら本当はあいつの欲しい物を手に入れて渡してやれば喜んでくれるじゃろという期待をしとる。
物で釣れば少しは西成の中での俺の株も上がるじゃろうて。
あいつ、赤也の奴にほの字じゃから全くこっちに気が向かんからな。ほんまムカつくことにの。
はぁ、と溜め息混じりで、なんて健気なんじゃ俺はと思いながら小銭を入れてハンドルを回す。ガコン、とカプセルが出てきて早速カプセルの中身を拝見。
しかし、中はあいつが欲しがっていたもんではなかった。青いちっさい石ころがついたやつで、ガチャガチャの看板とも言える表紙を確認すると西成がダブったというレジャーブルーのヘアゴムだそうだ。なんじゃつまらん。
ダブったやつはさすがにあいつもいらんやろうしこのガチャガチャどうするかの。
「あいつにやるか」
パッと思いついたのは九条の顔。あいつなら青色合いそうじゃし。まぁ、これじゃと子どもっぽすぎるがの。
そう決めたとこで寄り道しまくった俺は帰宅しようとするが途中でカジュアル系な若者向けのアクセサリー店の前を通りかかる。
「……」
ふらりと店内に入り、ぐるりと一周し終えたらいつの間にか西成に合うヘアゴムを買うてしもうてた。
そんなつもりはなかったんじゃけど、たまたま目に入ったんが、あやつの欲しがってたもんに似てた赤い色の石ころがついたやつ。
ガチャガチャの料金にプラス200円したけど、あの景品よりかは洒落とるじゃろ。
さて、家に帰るか……と、思うものの早くこれを渡したい自分がいたもんでまだ居残りしてそうな西成のいる学校へと戻ることにした。
「なんじゃこやつは……」
教室に戻れば目的の人物はおったが気持ち良さげに机に伏せて寝息を立てていた。課題は進んだのか気になるところではあるが、近くの席に座り寝入ってる西成の顔をまじまじと見つめる。
「すかーっ」
なんとも幸せそうな寝顔。一体どんな夢を見とるんじゃろか。奴の髪を弄りながら口笛を吹く。
「んん……赤也……」
カチンときた。よくもまぁ、俺が目の前にいると言うんに他の男の名を口にしたもんじゃな。
つい腹が立ってしまい、幸せそうなその顔も癪に障ったためぎゅっと鼻を摘んでやる。
「ふがっ……」
こいつ……不愉快そうな顔はするのにまだ起きんのか。さすがというか何というか。
摘んでいた鼻を離し、いまだに眠りこける西成をそのままにして観察を続ける。
夢に見るくらいあの後輩が好きじゃと思うと相当妬けるのぅ。さてどうしたもんか。無理やり叩き起こすべきか否か。
「……」
「すぴー」
まぁ、もう少しこのままにしてやるか。なんと優しいんじゃ俺は。これはもう報われてもいいレベル。……いや、なんでこやつに俺が報われなきゃならん?
「ふへへ……」
「……」
おまんが俺に落ちたら良かったんになぁんで赤也なんじゃ。
「もっとこっちも見んしゃい、西成」
椅子の背もたれの上に腕と顎を乗せて、奴の髪に指を絡ませながらぽつりと本音をこぼしてしまった。