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vol.11 気にすることない。俺は事実を言ったまでだ
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同時刻。女子テニス部団体戦のテニスコートにて青学女子テニス部は決勝戦を迎えていた。シングルス3である麻美の試合真っ只中。
「ふっ!」
ダブルスは2戦とも青学の勝利となっているのでこの試合さえ勝てば地区予選優勝である。
対戦相手の女子の実力からも麻美自身楽な試合であった。
そんな最中、少し前に不二とプライベートでテニスをしたことを思い出す。あいつに勝てないのがいまだに腹が立つし、青学No.2である彼を倒せないなら打倒手塚なんて夢のまた夢である。
けれど麻美にはそれよりも気になることがあった。
『僕は……赤宮さんに惹かれてるんだ』
帰りの電車で言われた不二の言葉。その言葉の意味が理解出来なかった。どういう意味だと問いたいが、自分からそれを聞くのは癪である。
『だから危ないことはもちろん、傷つくようなこともしてほしくない』
『僕は赤宮さんのことが気になって仕方ないんだ。だから君のことを心配する気持ちは理解してほしい』
はっきりしない物言いにも思える。どういう意味で惹かれてるのか分からないから余計にもやもやした。
興味本位ならまだいい。いや、良くはないが一番マシとも言える。
これがもし恋愛感情を持っての発言なら……なら? どうなる? どうしたらいいんだ? まぁ、突っぱねたらいいだけなんだけど、仮に勘違いだったらめちゃくちゃ腹立つことになる。いや、その前に可能性があるのか? あの不二周助が自分に好意を抱くなんて?
自問自答しても分からなくて段々と苛立ちが重なり、ラケットを握る力が強くなった。
「ちくしょうめ!!」
鬱憤を晴らすように麻美はチャンスボールに全力込めてジャンピングスマッシュを放つ。
驚異的なスピードのスマッシュは相手の女子の手に負えるものではなく、その場から一歩も動けなかった。
ボールは相手選手の頬を掠めるのではないかという勢いで横切り、はらりと少しばかりの髪が舞い散りながら強い一撃を決める。
コートに決まったスマッシュの跡は強く残り、対戦相手は腰を抜かすように顔面蒼白でへたりと座り込んだ。
麻美の必殺技、デッドオアデッドスマッシュが決まった瞬間だ。
『ゲームセット! ウォンバイ赤宮! 6-0!』
同時に試合終了となる。青学のストレート勝ちで地区予選を勝ち抜いた。
「赤宮先輩凄い……」
「でもあのスマッシュは怖いね……」
「……はぁ」
青学女子テニス部員達も勝利を喜ぶが麻美の試合を見て怯える者もいる。
女子テニス部部長も勝って嬉しい反面、後輩を怖がらせてどうするのよという呆れの溜め息が漏れた。
対戦校との挨拶を終え、この後はミクスド大会の地区予選が行われるがまだ男子の方が決着ついていないと聞く。
ならば試合を観に行ってやるかと思い、麻美はテニスバッグを背負って男子の会場へと向かうことに決めた。
「赤宮さん、何処に行くの?」
「男テニの試合」
その言葉を聞いた女テニの部長は驚く表情と共に瞬きをする。
「そう、なの? 行ってらっしゃい」
「あぁ」
そう告げると麻美は颯爽と女子テニス大会の会場を離れる。
てっきり何処かで休憩でもするのかと思っていた部長は不思議そうに思いながらもフッと笑った。
「男テニが気になって仕方ないのね」
「ふっ!」
ダブルスは2戦とも青学の勝利となっているのでこの試合さえ勝てば地区予選優勝である。
対戦相手の女子の実力からも麻美自身楽な試合であった。
そんな最中、少し前に不二とプライベートでテニスをしたことを思い出す。あいつに勝てないのがいまだに腹が立つし、青学No.2である彼を倒せないなら打倒手塚なんて夢のまた夢である。
けれど麻美にはそれよりも気になることがあった。
『僕は……赤宮さんに惹かれてるんだ』
帰りの電車で言われた不二の言葉。その言葉の意味が理解出来なかった。どういう意味だと問いたいが、自分からそれを聞くのは癪である。
『だから危ないことはもちろん、傷つくようなこともしてほしくない』
『僕は赤宮さんのことが気になって仕方ないんだ。だから君のことを心配する気持ちは理解してほしい』
はっきりしない物言いにも思える。どういう意味で惹かれてるのか分からないから余計にもやもやした。
興味本位ならまだいい。いや、良くはないが一番マシとも言える。
これがもし恋愛感情を持っての発言なら……なら? どうなる? どうしたらいいんだ? まぁ、突っぱねたらいいだけなんだけど、仮に勘違いだったらめちゃくちゃ腹立つことになる。いや、その前に可能性があるのか? あの不二周助が自分に好意を抱くなんて?
自問自答しても分からなくて段々と苛立ちが重なり、ラケットを握る力が強くなった。
「ちくしょうめ!!」
鬱憤を晴らすように麻美はチャンスボールに全力込めてジャンピングスマッシュを放つ。
驚異的なスピードのスマッシュは相手の女子の手に負えるものではなく、その場から一歩も動けなかった。
ボールは相手選手の頬を掠めるのではないかという勢いで横切り、はらりと少しばかりの髪が舞い散りながら強い一撃を決める。
コートに決まったスマッシュの跡は強く残り、対戦相手は腰を抜かすように顔面蒼白でへたりと座り込んだ。
麻美の必殺技、デッドオアデッドスマッシュが決まった瞬間だ。
『ゲームセット! ウォンバイ赤宮! 6-0!』
同時に試合終了となる。青学のストレート勝ちで地区予選を勝ち抜いた。
「赤宮先輩凄い……」
「でもあのスマッシュは怖いね……」
「……はぁ」
青学女子テニス部員達も勝利を喜ぶが麻美の試合を見て怯える者もいる。
女子テニス部部長も勝って嬉しい反面、後輩を怖がらせてどうするのよという呆れの溜め息が漏れた。
対戦校との挨拶を終え、この後はミクスド大会の地区予選が行われるがまだ男子の方が決着ついていないと聞く。
ならば試合を観に行ってやるかと思い、麻美はテニスバッグを背負って男子の会場へと向かうことに決めた。
「赤宮さん、何処に行くの?」
「男テニの試合」
その言葉を聞いた女テニの部長は驚く表情と共に瞬きをする。
「そう、なの? 行ってらっしゃい」
「あぁ」
そう告げると麻美は颯爽と女子テニス大会の会場を離れる。
てっきり何処かで休憩でもするのかと思っていた部長は不思議そうに思いながらもフッと笑った。
「男テニが気になって仕方ないのね」