自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.1 それなら僕と試合してみない?
主人公名前変換
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「……」
HRが始まる五分前。自分の隣の席に座る男子を遥はちらりと横目で見る。
その相手は生徒会長でありテニス部主将の手塚国光。何やら小説を読んでいるようであった。
彼女は今まさに部長である彼にテニス部の取材を申し込もうとしていたのだが、なかなか言い出せる切っ掛けがなくて遥は悩んだ。
3年生になって初めて一緒のクラスになり、席が隣になったため普段から居眠りを注意されたり、忘れ物があると呆れられたりとこの数週間の間、良い印象は与えられてないだろう。
そう思った遥はテニス部の取材を受け入れてくれるわけがないと半ば諦めていた。
だが、このままでは新聞部所属の危機。完全に諦めることなんて出来なかった。
「……」
「……何か言いたいことでもあるのか?」
「えっ……! えぇっ!? なんで分かったのっ? 手塚ってもしやエスパー!?」
突然パタンと本を閉じたと思いきや、遥の思ったことを見透かしたように話しかける手塚に遥はあわあわと慌てた。
「……そう何度もちらちらと見られたら誰だってそう思うだろう。また忘れ物でもしたのか?」
「ちちち違うやい! ……あ、でも数学の教科書忘れちゃった。後で借りに行かなきゃ……じゃなくて! 実はお願いがあるんですよ!」
「……。なんだ?」
黙ってあとで教科書を借りたら気付かれることもなかったのに、わざわざ自ら喋ってマイナスイメージを植え付けさせてしまった。
「えーと……。手塚はテニス部の部長なんだよね?」
「あぁ」
「あたしは新聞部所属なんだ。それで部長に頼まれて男子テニス部の取材を「すまないが断る」
「ですよねー! ……って最後まで言わせてくれたっていいじゃんか!」
話を遮ってまで断りを入れた手塚に遥の心は砕けそうであった。
「悪いが、取材などで部活の時間を割きたくはない。諦めてくれ」
「そう簡単に諦めたら試合は終了なんだー!」
「こら、西成! HRを始めるぞ!」
机をガタガタ揺らして抗議を始めるが、いつの間にかやって来た教師に注意され遥は仕方なく黙ることにした。
(こうなったら……テニス部の他のレギュラー達に交渉だ!)
HRが始まる五分前。自分の隣の席に座る男子を遥はちらりと横目で見る。
その相手は生徒会長でありテニス部主将の手塚国光。何やら小説を読んでいるようであった。
彼女は今まさに部長である彼にテニス部の取材を申し込もうとしていたのだが、なかなか言い出せる切っ掛けがなくて遥は悩んだ。
3年生になって初めて一緒のクラスになり、席が隣になったため普段から居眠りを注意されたり、忘れ物があると呆れられたりとこの数週間の間、良い印象は与えられてないだろう。
そう思った遥はテニス部の取材を受け入れてくれるわけがないと半ば諦めていた。
だが、このままでは新聞部所属の危機。完全に諦めることなんて出来なかった。
「……」
「……何か言いたいことでもあるのか?」
「えっ……! えぇっ!? なんで分かったのっ? 手塚ってもしやエスパー!?」
突然パタンと本を閉じたと思いきや、遥の思ったことを見透かしたように話しかける手塚に遥はあわあわと慌てた。
「……そう何度もちらちらと見られたら誰だってそう思うだろう。また忘れ物でもしたのか?」
「ちちち違うやい! ……あ、でも数学の教科書忘れちゃった。後で借りに行かなきゃ……じゃなくて! 実はお願いがあるんですよ!」
「……。なんだ?」
黙ってあとで教科書を借りたら気付かれることもなかったのに、わざわざ自ら喋ってマイナスイメージを植え付けさせてしまった。
「えーと……。手塚はテニス部の部長なんだよね?」
「あぁ」
「あたしは新聞部所属なんだ。それで部長に頼まれて男子テニス部の取材を「すまないが断る」
「ですよねー! ……って最後まで言わせてくれたっていいじゃんか!」
話を遮ってまで断りを入れた手塚に遥の心は砕けそうであった。
「悪いが、取材などで部活の時間を割きたくはない。諦めてくれ」
「そう簡単に諦めたら試合は終了なんだー!」
「こら、西成! HRを始めるぞ!」
机をガタガタ揺らして抗議を始めるが、いつの間にかやって来た教師に注意され遥は仕方なく黙ることにした。
(こうなったら……テニス部の他のレギュラー達に交渉だ!)