自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.9 そんなお節介が出来る人だったんスね
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一度帰宅をして動きやすい服装に着替えた私は家族に走りに行ってくると伝えて家を出る。両親は驚きながらも気をつけてねと返して見送ってくれたのだけど、やっぱり急すぎたかな。あとで減量のための運動だって説明しなきゃ。
乾君から教えてもらったダイエットメニューはとても凄かった。室内用のトレーニングと室外用のトレーニングに分かれていて、しかもどこの部位に効くかとか細かく書き込んでくれている。
どれから始めたらいいか悩んだけど、まずはジョギングから行ってみようと決めた。ダイエットも大事だけどマネージャーになったからには体力もつけなきゃいけない。
慣れてきたらランニングに切り替えていくのがいいかな。
部活を終えたばかりとはいえ、準備運動は忘れない。身体が解れてきたらまずは近くの河川敷まで軽く走る。
夕日に照らされた河川敷はランニングやジョギングなどで走る人は多く、私も走るとしたら真っ先に思い浮かんだ場所でもあった。
街中を走るよりも開放的で気持ちいいけどもやはり途中で足が重くなったので、立ち止まって息を整えながら少しだけ休憩する。
その間にも何人かがランニングや犬の散歩などで通り過ぎたりすれ違ったりする中、見覚えのあるバンダナの少年が走っていることに気づく。
最初は顔までははっきり見えなかったので気のせいかなと思うと、段々と近づいてくるのでようやく確信が持てた。海堂君だ。
どうやら向こうも私の存在を認識したのか、ハッと気づいた表情をして私の元へと駆け寄った。
「……ッス」
「やっぱり海堂君だった。部活が終わってもランニングだなんて凄いね」
「いえ、別に……日課なんで」
「日課なら尚更凄いよ。それだけ続いてるってことなんだから」
「それより……九条先輩こそ何してんすか」
「私? 実はね、私も今日からジョギングを始めたの」
「ジョギング、ッスか。またなんで突然……」
「えっと、その減量を……あ、あと体力もつけたくてっ」
一番の目的はダイエットなんだけど、それをやはり後輩とはいえ異性に答えるのは少し恥ずかしかった。
だからなのか、思い出したように口にした体力作りがなんだかついでのような印象を与えたのかもしれない。
「はあ……そうなんすか」
海堂君はいつもと変わらない表情だったのでちょっとだけ安心した。笑われたりしたらどうしようかと思ったけど、海堂君はそんなことで笑う子じゃなかったもんね。
「始めたばかりだから続けるように頑張るつもりだけど、海堂君もここで走るならもしかしたらまた会えるかもしれないね。その時はよろしくね」
「あぁ、はい」
「あ、ランニング中なのに引き止めてごめんね! 私、休憩中だからこっちのことは気にせず走っていいよっ」
ついお喋りをして海堂君を足止めしていることに気づいた私は慌てて彼を話から解放する。
「いえ、こちらこそ休憩中にすんませんでした。その、無理はしないでください。……失礼します」
ぺこりと頭を下げると海堂君はすぐにランニングを再開させた。やはり運動部だし男の子だからというのもあるけどとても速い。
あそこまでは目指せないかもだけど私も海堂君みたいに頑張らなきゃ。
それにしてもわざわざ気にかける言葉までくれるなんて海堂君は優しいなぁ。どこか人を寄せつけないオーラみたいなのがあるけど、話してみると全く気にならない良い人だし、気遣ってもくれる。
……それなのに桃君と仲が悪いみたいなんだよね。桃君は気さくで下級生にも慕われているいいお兄さんなのにどうしてあの二人は仲が悪いんだろう?
大石君からも聞いたことあるけど1年の頃からそうだったみたいで私も何度か喧嘩する二人を実際に目撃してる。
二人とも良い人なのに喧嘩するばかりだなんて何だか勿体ない。同じ部活で同級生なんだしどうにか仲良くしてくれたらいいんだけど……難しいのかな。
私がどうこう出来る問題じゃないし、そこは二人の問題でもあるけど、せめて間に入って仲を取り持ってあげられたらいいなぁ。
そんなことをぼんやりと考えながら私もジョギングを再開することにした。
乾君から教えてもらったダイエットメニューはとても凄かった。室内用のトレーニングと室外用のトレーニングに分かれていて、しかもどこの部位に効くかとか細かく書き込んでくれている。
どれから始めたらいいか悩んだけど、まずはジョギングから行ってみようと決めた。ダイエットも大事だけどマネージャーになったからには体力もつけなきゃいけない。
慣れてきたらランニングに切り替えていくのがいいかな。
部活を終えたばかりとはいえ、準備運動は忘れない。身体が解れてきたらまずは近くの河川敷まで軽く走る。
夕日に照らされた河川敷はランニングやジョギングなどで走る人は多く、私も走るとしたら真っ先に思い浮かんだ場所でもあった。
街中を走るよりも開放的で気持ちいいけどもやはり途中で足が重くなったので、立ち止まって息を整えながら少しだけ休憩する。
その間にも何人かがランニングや犬の散歩などで通り過ぎたりすれ違ったりする中、見覚えのあるバンダナの少年が走っていることに気づく。
最初は顔までははっきり見えなかったので気のせいかなと思うと、段々と近づいてくるのでようやく確信が持てた。海堂君だ。
どうやら向こうも私の存在を認識したのか、ハッと気づいた表情をして私の元へと駆け寄った。
「……ッス」
「やっぱり海堂君だった。部活が終わってもランニングだなんて凄いね」
「いえ、別に……日課なんで」
「日課なら尚更凄いよ。それだけ続いてるってことなんだから」
「それより……九条先輩こそ何してんすか」
「私? 実はね、私も今日からジョギングを始めたの」
「ジョギング、ッスか。またなんで突然……」
「えっと、その減量を……あ、あと体力もつけたくてっ」
一番の目的はダイエットなんだけど、それをやはり後輩とはいえ異性に答えるのは少し恥ずかしかった。
だからなのか、思い出したように口にした体力作りがなんだかついでのような印象を与えたのかもしれない。
「はあ……そうなんすか」
海堂君はいつもと変わらない表情だったのでちょっとだけ安心した。笑われたりしたらどうしようかと思ったけど、海堂君はそんなことで笑う子じゃなかったもんね。
「始めたばかりだから続けるように頑張るつもりだけど、海堂君もここで走るならもしかしたらまた会えるかもしれないね。その時はよろしくね」
「あぁ、はい」
「あ、ランニング中なのに引き止めてごめんね! 私、休憩中だからこっちのことは気にせず走っていいよっ」
ついお喋りをして海堂君を足止めしていることに気づいた私は慌てて彼を話から解放する。
「いえ、こちらこそ休憩中にすんませんでした。その、無理はしないでください。……失礼します」
ぺこりと頭を下げると海堂君はすぐにランニングを再開させた。やはり運動部だし男の子だからというのもあるけどとても速い。
あそこまでは目指せないかもだけど私も海堂君みたいに頑張らなきゃ。
それにしてもわざわざ気にかける言葉までくれるなんて海堂君は優しいなぁ。どこか人を寄せつけないオーラみたいなのがあるけど、話してみると全く気にならない良い人だし、気遣ってもくれる。
……それなのに桃君と仲が悪いみたいなんだよね。桃君は気さくで下級生にも慕われているいいお兄さんなのにどうしてあの二人は仲が悪いんだろう?
大石君からも聞いたことあるけど1年の頃からそうだったみたいで私も何度か喧嘩する二人を実際に目撃してる。
二人とも良い人なのに喧嘩するばかりだなんて何だか勿体ない。同じ部活で同級生なんだしどうにか仲良くしてくれたらいいんだけど……難しいのかな。
私がどうこう出来る問題じゃないし、そこは二人の問題でもあるけど、せめて間に入って仲を取り持ってあげられたらいいなぁ。
そんなことをぼんやりと考えながら私もジョギングを再開することにした。