自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.9 そんなお節介が出来る人だったんスね
主人公名前変換
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テニス部の部活が終わり、さすがに大石と一緒に帰るなんて出来るわけないのでそこまでの身の程知らずではないあたしは麻美と秋達を待ち伏せしようかなとも考えたがなんだか小腹が空いてしまった。
きっと大石から遊びに誘われて興奮し、多大なカロリーを消費したのかもしれない。夕飯前に軽く何か口に入れても許されるんじゃないかなっ!?
と、いうわけで善は急げなので麻美と秋には『あたしは買い食いして帰るぜ!』とメッセを送り、買い食いの定番であるコンビニへと向かった。
ティロンティロンと入退店を知らせる愉快な音と共にコンビニ内に入ったあたしは何を食べようか店内を1周する。
おにぎりにすべきか、おやつも兼ねた菓子パンもいいなぁ。あ、デザートも美味しそうだけどちょっと今の気分ではないし、うーん。何にしよう。
ハッ! いや、あるじゃないか買い食いの定番とも言えるものが!
「すみませーん。肉まんくださーい」
そう。中華まんである。冬に食べるのが一番ベストなのだろうけど夏場に食べるよりかはマシなので今のうちに肉まんを味わうのもありだろう。
そう考えてすぐさまレジで注文すると、スッと誰かがあたしの隣に立った。
「あ、すんませーん! 肉まん2個追加でお願いしまーす!」
「なっ!?」
な、なななんと! まるであたしの連れのように割り込んで来たツンツン頭が勝手に追加注文してきた! しかも知ってる顔だ! こやつはあれよ! テニス部レギュラーの2年、桃城武!!
「ちょっと、なんで一緒に注文するんだいっ!」
「いやーだってちょっと並んでるし、知ってる人がいたら一緒に買う方が早いじゃないスか」
そりゃあ君は早いだろうよ! と言いたい気持ちをグッと抑えた。だって後ろで待ってる人がいるので渋々ではあるが桃城と仲良く肉まんを購入するのだった。
すぐに食べるので肉まんはそのまま渡してもらい、桃城と共にコンビニを出る。奴は肉まんを両手持ちにすると嬉しそうに食べ始めていた。
「西成先輩、ほんっとーにあざっした!」
「まぁ、いいけどね。ちゃんと自分の分の肉まんはお金を出したんだし。そういえばあたしの名前知ってるんだね?」
まともに会話をした記憶もないがよくご存知である。もしかしてあたしってば有名になったのかしら!
「そりゃあ、テニス部専属の記者になった新聞部の人ッスからね。たまーにうちに出入りするんで覚えちまいましたよ」
「なるほどなるほど、覚えてて偉いぞー!」
「んじゃあ先輩は俺のことは知ってます?」
「もちもち。テニス部レギュラーの桃城武。レギュラー陣くらいの名前はちゃんと分かってるのさ!」
「おっ。さすが新聞部!」
まぁ、この程度ならほとんどの者は知ってるんだろうけどね。でも褒められたので素直に「えへへ」と笑いながら受け入れよう。
「そういえば桃城って麻美とミクスド練習をよくしてるでしょ? ぶっちゃけどうよ?」
「あ~……めちゃくちゃ大変ッスね」
「だろうねー!」
桃城が目を泳がせながら答える。まぁ、そうだろうなと思ったのであたしは笑いながらうんうんと頷いた。
「マジで試合らしい試合になるかも分かんねぇんスよ。不安でしかないっつーか」
「練習してるでしょ? あたしもちょろっとしか見てないけど少しずつマシになってるみたいだしさ」
「確かに最初の頃に比べたらいくらかマシにはなったもんスよ。あと黄金ペアばっか挑むからかもしんねーな。全国区の相手とペア組んだばっかの俺らと比べるのが駄目ッスよね」
「そうそう。でもあの麻美が桃城とならまともに練習出来るみたいだからそのまま頑張って相手してあげてよ。君には期待してるからさっ」
「まぁ、そのつもりッスけど……あ、じゃあ今度俺のことを記事にしてくださいよっ!」
「記事になるかどうかは桃城の頑張り次第になるから記事に載るような活躍をしてくれたまえ!」
「ちぇ~。結局目立たなきゃ駄目かぁ~」
はぁ、と大袈裟に溜め息を吐く桃城だったが、あたしには決定権がないので仕方ない。あたしに出来ることと言えばでかでかと記事に載るような桃城の活躍を願うしかないのだ。
きっと大石から遊びに誘われて興奮し、多大なカロリーを消費したのかもしれない。夕飯前に軽く何か口に入れても許されるんじゃないかなっ!?
と、いうわけで善は急げなので麻美と秋には『あたしは買い食いして帰るぜ!』とメッセを送り、買い食いの定番であるコンビニへと向かった。
ティロンティロンと入退店を知らせる愉快な音と共にコンビニ内に入ったあたしは何を食べようか店内を1周する。
おにぎりにすべきか、おやつも兼ねた菓子パンもいいなぁ。あ、デザートも美味しそうだけどちょっと今の気分ではないし、うーん。何にしよう。
ハッ! いや、あるじゃないか買い食いの定番とも言えるものが!
「すみませーん。肉まんくださーい」
そう。中華まんである。冬に食べるのが一番ベストなのだろうけど夏場に食べるよりかはマシなので今のうちに肉まんを味わうのもありだろう。
そう考えてすぐさまレジで注文すると、スッと誰かがあたしの隣に立った。
「あ、すんませーん! 肉まん2個追加でお願いしまーす!」
「なっ!?」
な、なななんと! まるであたしの連れのように割り込んで来たツンツン頭が勝手に追加注文してきた! しかも知ってる顔だ! こやつはあれよ! テニス部レギュラーの2年、桃城武!!
「ちょっと、なんで一緒に注文するんだいっ!」
「いやーだってちょっと並んでるし、知ってる人がいたら一緒に買う方が早いじゃないスか」
そりゃあ君は早いだろうよ! と言いたい気持ちをグッと抑えた。だって後ろで待ってる人がいるので渋々ではあるが桃城と仲良く肉まんを購入するのだった。
すぐに食べるので肉まんはそのまま渡してもらい、桃城と共にコンビニを出る。奴は肉まんを両手持ちにすると嬉しそうに食べ始めていた。
「西成先輩、ほんっとーにあざっした!」
「まぁ、いいけどね。ちゃんと自分の分の肉まんはお金を出したんだし。そういえばあたしの名前知ってるんだね?」
まともに会話をした記憶もないがよくご存知である。もしかしてあたしってば有名になったのかしら!
「そりゃあ、テニス部専属の記者になった新聞部の人ッスからね。たまーにうちに出入りするんで覚えちまいましたよ」
「なるほどなるほど、覚えてて偉いぞー!」
「んじゃあ先輩は俺のことは知ってます?」
「もちもち。テニス部レギュラーの桃城武。レギュラー陣くらいの名前はちゃんと分かってるのさ!」
「おっ。さすが新聞部!」
まぁ、この程度ならほとんどの者は知ってるんだろうけどね。でも褒められたので素直に「えへへ」と笑いながら受け入れよう。
「そういえば桃城って麻美とミクスド練習をよくしてるでしょ? ぶっちゃけどうよ?」
「あ~……めちゃくちゃ大変ッスね」
「だろうねー!」
桃城が目を泳がせながら答える。まぁ、そうだろうなと思ったのであたしは笑いながらうんうんと頷いた。
「マジで試合らしい試合になるかも分かんねぇんスよ。不安でしかないっつーか」
「練習してるでしょ? あたしもちょろっとしか見てないけど少しずつマシになってるみたいだしさ」
「確かに最初の頃に比べたらいくらかマシにはなったもんスよ。あと黄金ペアばっか挑むからかもしんねーな。全国区の相手とペア組んだばっかの俺らと比べるのが駄目ッスよね」
「そうそう。でもあの麻美が桃城とならまともに練習出来るみたいだからそのまま頑張って相手してあげてよ。君には期待してるからさっ」
「まぁ、そのつもりッスけど……あ、じゃあ今度俺のことを記事にしてくださいよっ!」
「記事になるかどうかは桃城の頑張り次第になるから記事に載るような活躍をしてくれたまえ!」
「ちぇ~。結局目立たなきゃ駄目かぁ~」
はぁ、と大袈裟に溜め息を吐く桃城だったが、あたしには決定権がないので仕方ない。あたしに出来ることと言えばでかでかと記事に載るような桃城の活躍を願うしかないのだ。