自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.9 そんなお節介が出来る人だったんスね
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今日も今日とて取材日ではないので部外者なあたしは男子テニス部を外から眺めるしかない。うう、このフェンス邪魔すぎる……。
あぁ、今日も大石は真面目に練習してる……格好いい……もはや神々しい。
てか、麻美と秋が羨ましい。大石と一緒に部活出来るんだもん。あたしも今から女テニに乗り換えるか、マネージャーを志願してみる?
……うん、間違いなく無理だ。テニスなんてやったことないからミクスドメンバーに入れるわけないし、マネージャーだなんてまず手塚が許さないだろう。二人もいらないって言われそう。ケチな男だよまったく。
なんて考えてたら一点集中として見ていた大石と目が合った気がした。もしかしてあたしに気づいてくれたっ? ちょっと舞い上がっちゃっていいかなっ!?
って、英二に聞かれたら鼻で笑われそうだけど……目が合ったのかも分からないし、ぬか喜びはやめよう。やめ……って、大石、こっちに来てない? あれ? もしかしてあたしの元へ来るんでないっ!? いやいや、早まるんじゃないぞあたし。
これはきっとあたしの後ろに大石の知り合いが立っている可能性があるのかもしれない。手塚とか手塚とか乾とか乾とか。
「西成さんっ」
「え、お、大石っ!?」
今あたしの名前を呼んだよ! ほんとに!? 別の西成さんじゃないよね!?
周りを見回してもあたししかいないから大石がわざわざ駆け寄って声をかけた相手は疑いようもなくあたしってことだよね!?
「良かった。ちょっと忙しくて今日中に話せるか心配だったんだ」
「え? 何を?」
ホッと胸を撫で下ろすような表情をするが、改まって話をしたいと言われると若干の不安が過ぎる。まさか手塚に言われて取材は禁止になったとか言わないよねっ?
「えーと、その、突然なんだけど、今度の日曜日は時間あるかい?」
「日曜日?」
確かテニス部はオフだったはずなんだけど部活になったのかな? ……ハッ。もしかして最後の取材日をその日曜日にしようってことじゃないよねっ!?
「あばばば。クビだけは……男子テニス部専属記者をクビにだけはしないで……!」
「え? クビ? そんなことしないよ。ただ水族館に行かないかって誘おうとしただけで……」
「水、族館?」
ん? クビの話ではない? しかも水族館に誘われてる? もしかしなくともこれはデートのお誘いってやつでは!?
「や、やっぱり急すぎたよな? あ、あはは……」
「行く行く! 行きます!」
せっかくのお誘いでデートのチャンス! これを逃すわけにはいかなくて勢いよく手を挙げて行くという強い意志を見せた。
「ほ、本当かい? 駄目だと思ってたからまさかオッケーを出してくれるなんて思わなかったよ」
「え、えへへ。あたしも誘われるなんて思わなかったよ。二人きりは緊張するけど」
「あぁ、大丈夫だよ。手塚と九条さんも一緒なんだ」
「……え?」
今なんと? 手塚と秋も一緒って?
「手塚に水族館に誘われたんだけど九条さんも一緒だからもう一人くらい女子を誘おうかってことで九条さんの友達でもある西成さんを誘おうと思ったんだ」
「へ、へぇ~そういうことかぁ」
デートじゃなかった! しかもあたし自身じゃなくて秋の友人枠ってことで誘われたなんて!
こんなのって、こんなのって……超ラッキーじゃん! ツイてる! ツイてるぞあたし! 二人きりじゃないけど、大石と仲を深めるチャンスじゃないか! ありがとう神様!
「それじゃあ、また詳しい時間が決まったら知らせるよ」
「うん!」
そう言って練習に戻ろうとする大石を見送るのだが、大石は「あ」と言って何か言い忘れたのか足を止めた。
「取材日じゃないのにわざわざ見に来てくれてありがとう」
爽やかスマイルで告げると大石は再び練習へと戻る。そんなことでお礼を言われるなんてお礼の安売りしてないっ? でも爽やかスマイルが見れたからあたしとしてもありがとうなんだけどね! それに話せるとも思ってなかったし、遊びに誘われるし、超ラッキーデーだよ!
ふへへ、日曜日が楽しみである。
あぁ、今日も大石は真面目に練習してる……格好いい……もはや神々しい。
てか、麻美と秋が羨ましい。大石と一緒に部活出来るんだもん。あたしも今から女テニに乗り換えるか、マネージャーを志願してみる?
……うん、間違いなく無理だ。テニスなんてやったことないからミクスドメンバーに入れるわけないし、マネージャーだなんてまず手塚が許さないだろう。二人もいらないって言われそう。ケチな男だよまったく。
なんて考えてたら一点集中として見ていた大石と目が合った気がした。もしかしてあたしに気づいてくれたっ? ちょっと舞い上がっちゃっていいかなっ!?
って、英二に聞かれたら鼻で笑われそうだけど……目が合ったのかも分からないし、ぬか喜びはやめよう。やめ……って、大石、こっちに来てない? あれ? もしかしてあたしの元へ来るんでないっ!? いやいや、早まるんじゃないぞあたし。
これはきっとあたしの後ろに大石の知り合いが立っている可能性があるのかもしれない。手塚とか手塚とか乾とか乾とか。
「西成さんっ」
「え、お、大石っ!?」
今あたしの名前を呼んだよ! ほんとに!? 別の西成さんじゃないよね!?
周りを見回してもあたししかいないから大石がわざわざ駆け寄って声をかけた相手は疑いようもなくあたしってことだよね!?
「良かった。ちょっと忙しくて今日中に話せるか心配だったんだ」
「え? 何を?」
ホッと胸を撫で下ろすような表情をするが、改まって話をしたいと言われると若干の不安が過ぎる。まさか手塚に言われて取材は禁止になったとか言わないよねっ?
「えーと、その、突然なんだけど、今度の日曜日は時間あるかい?」
「日曜日?」
確かテニス部はオフだったはずなんだけど部活になったのかな? ……ハッ。もしかして最後の取材日をその日曜日にしようってことじゃないよねっ!?
「あばばば。クビだけは……男子テニス部専属記者をクビにだけはしないで……!」
「え? クビ? そんなことしないよ。ただ水族館に行かないかって誘おうとしただけで……」
「水、族館?」
ん? クビの話ではない? しかも水族館に誘われてる? もしかしなくともこれはデートのお誘いってやつでは!?
「や、やっぱり急すぎたよな? あ、あはは……」
「行く行く! 行きます!」
せっかくのお誘いでデートのチャンス! これを逃すわけにはいかなくて勢いよく手を挙げて行くという強い意志を見せた。
「ほ、本当かい? 駄目だと思ってたからまさかオッケーを出してくれるなんて思わなかったよ」
「え、えへへ。あたしも誘われるなんて思わなかったよ。二人きりは緊張するけど」
「あぁ、大丈夫だよ。手塚と九条さんも一緒なんだ」
「……え?」
今なんと? 手塚と秋も一緒って?
「手塚に水族館に誘われたんだけど九条さんも一緒だからもう一人くらい女子を誘おうかってことで九条さんの友達でもある西成さんを誘おうと思ったんだ」
「へ、へぇ~そういうことかぁ」
デートじゃなかった! しかもあたし自身じゃなくて秋の友人枠ってことで誘われたなんて!
こんなのって、こんなのって……超ラッキーじゃん! ツイてる! ツイてるぞあたし! 二人きりじゃないけど、大石と仲を深めるチャンスじゃないか! ありがとう神様!
「それじゃあ、また詳しい時間が決まったら知らせるよ」
「うん!」
そう言って練習に戻ろうとする大石を見送るのだが、大石は「あ」と言って何か言い忘れたのか足を止めた。
「取材日じゃないのにわざわざ見に来てくれてありがとう」
爽やかスマイルで告げると大石は再び練習へと戻る。そんなことでお礼を言われるなんてお礼の安売りしてないっ? でも爽やかスマイルが見れたからあたしとしてもありがとうなんだけどね! それに話せるとも思ってなかったし、遊びに誘われるし、超ラッキーデーだよ!
ふへへ、日曜日が楽しみである。