自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.9 そんなお節介が出来る人だったんスね
主人公名前変換
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「そーいえばさ、不二。麻美と昼ご飯食べたんでしょ? どーだった?」
昨日、麻美と不二が昼食を共にしたのだとか。麻美から誘ってたけど不二がそうするように仕向けたらしい。よく分かんなかったけど、びっくりどっきりな光景だったなぁ。
そんで昨日はすっかり聞きそびれてしまったから休み時間を使って不二から直接聞いてみた。
不二はいつものにっこりスマイルを向けてきたのでおそらく不二の思い通りに事が運んだのだろう。
「今度の日曜に彼女と会う約束を取り付けたんだ」
「え、は、はあっ!? ど、どーやってあの氷の女王とプライベートを過ごすことになったわけ!?」
まさかの結果に驚きを隠せない。だってあの麻美だよ? 遊びに誘っても素っ気ないんだよ? ただでさえ不二は麻美がライバル視してる相手でもあるのにどうやって不可能を可能にしたのさ? これは天才ゆえのテクニックってやつ?
「氷の女王って赤宮さんのこと?」
「そうに決まってんじゃん。氷のように冷たい上に上から目線なところなんてまさに氷の女王って━━あでっ!」
急に後ろから殴られた。グーだ。絶対今の感触はグーで殴られたやつ! めちゃくちゃいってぇの! ったく、誰だよいきなり殴ってくる奴は━━。
「誰が氷の女王だって?」
「うげっ」
麻美だ。頭をさすりながら後ろを振り向いたら麻美が立っていた。
苛立ちを隠すことのない表情で俺を睨みつける。やべっ、寒くなってきた。そういうとこが氷の女王だってこと分かんないかなっ!?
「僕は格好いいと思うよ。氷の女王。強そうで」
「ハッ。なら女王の前なのに頭が高すぎるだろ? 跪け」
麻美、それもはや暴君じゃん……。
「なるほど、確かにそうだね。失礼いたしました、女王陛下」
不二はなぜか納得したような様子を見せるとすぐさま麻美の前で跪いた。
突然の奴の行動に俺は目ん玉が飛び出るかと思ったし、クラス中がざわつくわ、女子に至っては黄色い悲鳴を上げるわでちょっとした騒ぎになる。
「ちょっ、ちょっと不二! 本当に跪く奴がいるかよ!」
「英二も女王様の御前でその態度は良くないんじゃない?」
「もういいってばそういうの!」
「……まったくだ。跪けって言ったら跪くのかよあんた。女子がうるさいからとっとと立て」
「僕は赤宮さんならいいと思ったんだけどな。気に入らなかったかい?」
「涼しい顔でやってのけるのがムカつく。不愉快」
「うーん、厳しいなぁ」
「……もういい」
立ち上がった不二が困ったように顎に指を添えるが、麻美はふんっと鼻を鳴らし、これ以上関わりたくないと言わんばかりに俺達の輪から離れていった。
しかし、クラスの女子達はきゃあきゃあ言ってて大変である。羨ましいだの、格好いいだのとしばらくは静まりそうにないかも。さっすが不二、モテモテだ。
「不二さぁ、あんなことしたらクラスが騒ぐって分かっててやったの?」
「ふふ、どうかな。クラスが騒ぐより赤宮さんの反応の方が気になったからね」
「……思ったんだけど、不二ってもしかして相当麻美のこと気に入ってる?」
「もしかしなくてもだよ。彼女、なかなか面白いというか興味深いというか、色々とひっくるめて可愛いよね」
「言いたいことは色々あるけど~……いい趣味してるよね」
「ありがとう、英二」
「褒めてないっつーの!」
前々から思ってはいたけど、不二が麻美に興味を抱いてる。それは深い意味があるのかないのか分かんないけど、深い意味があるとしたらこのままじゃまずいというか、なんだかモヤモヤしてきて俺の中でちょっとした焦燥感が生まれた気がした。
昨日、麻美と不二が昼食を共にしたのだとか。麻美から誘ってたけど不二がそうするように仕向けたらしい。よく分かんなかったけど、びっくりどっきりな光景だったなぁ。
そんで昨日はすっかり聞きそびれてしまったから休み時間を使って不二から直接聞いてみた。
不二はいつものにっこりスマイルを向けてきたのでおそらく不二の思い通りに事が運んだのだろう。
「今度の日曜に彼女と会う約束を取り付けたんだ」
「え、は、はあっ!? ど、どーやってあの氷の女王とプライベートを過ごすことになったわけ!?」
まさかの結果に驚きを隠せない。だってあの麻美だよ? 遊びに誘っても素っ気ないんだよ? ただでさえ不二は麻美がライバル視してる相手でもあるのにどうやって不可能を可能にしたのさ? これは天才ゆえのテクニックってやつ?
「氷の女王って赤宮さんのこと?」
「そうに決まってんじゃん。氷のように冷たい上に上から目線なところなんてまさに氷の女王って━━あでっ!」
急に後ろから殴られた。グーだ。絶対今の感触はグーで殴られたやつ! めちゃくちゃいってぇの! ったく、誰だよいきなり殴ってくる奴は━━。
「誰が氷の女王だって?」
「うげっ」
麻美だ。頭をさすりながら後ろを振り向いたら麻美が立っていた。
苛立ちを隠すことのない表情で俺を睨みつける。やべっ、寒くなってきた。そういうとこが氷の女王だってこと分かんないかなっ!?
「僕は格好いいと思うよ。氷の女王。強そうで」
「ハッ。なら女王の前なのに頭が高すぎるだろ? 跪け」
麻美、それもはや暴君じゃん……。
「なるほど、確かにそうだね。失礼いたしました、女王陛下」
不二はなぜか納得したような様子を見せるとすぐさま麻美の前で跪いた。
突然の奴の行動に俺は目ん玉が飛び出るかと思ったし、クラス中がざわつくわ、女子に至っては黄色い悲鳴を上げるわでちょっとした騒ぎになる。
「ちょっ、ちょっと不二! 本当に跪く奴がいるかよ!」
「英二も女王様の御前でその態度は良くないんじゃない?」
「もういいってばそういうの!」
「……まったくだ。跪けって言ったら跪くのかよあんた。女子がうるさいからとっとと立て」
「僕は赤宮さんならいいと思ったんだけどな。気に入らなかったかい?」
「涼しい顔でやってのけるのがムカつく。不愉快」
「うーん、厳しいなぁ」
「……もういい」
立ち上がった不二が困ったように顎に指を添えるが、麻美はふんっと鼻を鳴らし、これ以上関わりたくないと言わんばかりに俺達の輪から離れていった。
しかし、クラスの女子達はきゃあきゃあ言ってて大変である。羨ましいだの、格好いいだのとしばらくは静まりそうにないかも。さっすが不二、モテモテだ。
「不二さぁ、あんなことしたらクラスが騒ぐって分かっててやったの?」
「ふふ、どうかな。クラスが騒ぐより赤宮さんの反応の方が気になったからね」
「……思ったんだけど、不二ってもしかして相当麻美のこと気に入ってる?」
「もしかしなくてもだよ。彼女、なかなか面白いというか興味深いというか、色々とひっくるめて可愛いよね」
「言いたいことは色々あるけど~……いい趣味してるよね」
「ありがとう、英二」
「褒めてないっつーの!」
前々から思ってはいたけど、不二が麻美に興味を抱いてる。それは深い意味があるのかないのか分かんないけど、深い意味があるとしたらこのままじゃまずいというか、なんだかモヤモヤしてきて俺の中でちょっとした焦燥感が生まれた気がした。