自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.9 そんなお節介が出来る人だったんスね
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本日の朝練はオフ……なんだけど、私は今日中に重大な決断をしなければならない。テニス部マネージャーの継続か否かを。
昨日で1週間の体験入部は終了となり、手塚君は気を利かせてくれたのか決断は明日でもいいと言ってくれたのでそれに甘えさせてもらった。
……なんて、実はもう心は決まっている。けど、ちゃんと最後まで考えようと思って今の今まで考えたけど、これまでの部活とは違い、私の気持ちは変わらなかった。
手塚君に結果を話そうと隣のクラスである彼の教室に向かおうとしたらちょうどよく手塚君が教室から出てきた。
「あっ、手塚君。今時間あるかな?」
「あぁ。ちょうど今からお前の答えを聞きに行こうと思っていたところだ」
それじゃあ目的は一緒だね。でも気になるのは手塚君はどこかいつもより顔が硬いように見える。
返事を待たせすぎたのかなと思い、申し訳なく感じると手塚君がすぐに話題を切り出した。
「早速だが、もう決まっただろうか?」
「うん。待たせてごめんね。いつも手塚君には待ってもらってばかりで」
「いや、後悔なく考えてもらいたいので気にしなくていい」
「ありがとう、手塚君。それで私の答えなんだけど、これからもマネージャーとして活動していきたいって思ってるんだけどいいかな……?」
「本当か……?」
驚いた顔の手塚君に私はこくりと頷いた。
「大会に向けて頑張るみんなを見てるとその本気具合が実感出来て私も応援したくなったの。ミクスドのメンバーに麻美がいるし、取材班で遥もいるし、何より手塚君の力になれたらいいなって思って。……ちょっと思い上がりだったかな」
「そんなことはない。お前の申し出とてもありがたいと思う」
「良かった。やっぱり結構とか言われないかなってヒヤヒヤしたんだけど安心したよ」
「俺はそんなことを言わない」
「うん、ありがとう」
本当に安心したと思い胸を撫で下ろす。もし、私が力不足だったり足を引っ張ってたらどうしようかなって考えたけど手塚君は何も不満を漏らさなかった。
優しいから何も言えなかったのかなと思ったけど、彼は生徒会長としてはっきりと意見を言える人だからそれはないと断言出来る。
だからこそ正式にマネージャーとして受け入れてくれて嬉しかった。どの部活でも正式入部とまではいかなかった私にようやく続けたいと思えるものが見つかったから。
友人達が集まっているし、手塚君の力になりたいっていうのも本当。手塚君やみんなのためにどこまでもサポートしたい。そして大会で優勝する姿を私は見たかった。
今年が中学最後の大会。手塚君は1年の頃からテニス部で頑張って来たけど一度も全国優勝には届かなかったから今年こそは彼に、そしてテニス部に優勝トロフィーを手にしてもらいたい。
「私、一生懸命頑張るよ。テニス部の優勝にミクスド大会の優勝も狙ってほしいから」
「あぁ、俺達もそのつもりだ。俺は負けない」
「手塚君がそう言うと頼りになるね。私も手塚君なら負けるはずないと思ってるよ。それじゃあ、改めて今日の部活からもまたマネージャーとしてよろしくお願いします」
「こちらこそ、九条の正式入部を心から歓迎する」
ぺこりと改まって頭を下げると手塚君が手を差し出す。握手を求めるその手に躊躇いなく手を伸ばし握手をすると、彼は少しだけ微笑んだような気がした。
あぁ、やっぱり彼は格好いい。勉強もスポーツも万能で人気者。そんな手塚君にテニス部のマネージャーに誘われたなんて今思えばとても不思議で光栄だ。
だからこそ彼のためにその期待に応えたい、頑張りたい、役に立ちたい。
手塚君への憧れの気持ちが大きく膨らむと同時に少し胸の鼓動が速くなる。正式入部が決まったことによる興奮なんだと思うけど、ちょっと恥ずかしい気持ちもどこか混ざっていた。
昨日で1週間の体験入部は終了となり、手塚君は気を利かせてくれたのか決断は明日でもいいと言ってくれたのでそれに甘えさせてもらった。
……なんて、実はもう心は決まっている。けど、ちゃんと最後まで考えようと思って今の今まで考えたけど、これまでの部活とは違い、私の気持ちは変わらなかった。
手塚君に結果を話そうと隣のクラスである彼の教室に向かおうとしたらちょうどよく手塚君が教室から出てきた。
「あっ、手塚君。今時間あるかな?」
「あぁ。ちょうど今からお前の答えを聞きに行こうと思っていたところだ」
それじゃあ目的は一緒だね。でも気になるのは手塚君はどこかいつもより顔が硬いように見える。
返事を待たせすぎたのかなと思い、申し訳なく感じると手塚君がすぐに話題を切り出した。
「早速だが、もう決まっただろうか?」
「うん。待たせてごめんね。いつも手塚君には待ってもらってばかりで」
「いや、後悔なく考えてもらいたいので気にしなくていい」
「ありがとう、手塚君。それで私の答えなんだけど、これからもマネージャーとして活動していきたいって思ってるんだけどいいかな……?」
「本当か……?」
驚いた顔の手塚君に私はこくりと頷いた。
「大会に向けて頑張るみんなを見てるとその本気具合が実感出来て私も応援したくなったの。ミクスドのメンバーに麻美がいるし、取材班で遥もいるし、何より手塚君の力になれたらいいなって思って。……ちょっと思い上がりだったかな」
「そんなことはない。お前の申し出とてもありがたいと思う」
「良かった。やっぱり結構とか言われないかなってヒヤヒヤしたんだけど安心したよ」
「俺はそんなことを言わない」
「うん、ありがとう」
本当に安心したと思い胸を撫で下ろす。もし、私が力不足だったり足を引っ張ってたらどうしようかなって考えたけど手塚君は何も不満を漏らさなかった。
優しいから何も言えなかったのかなと思ったけど、彼は生徒会長としてはっきりと意見を言える人だからそれはないと断言出来る。
だからこそ正式にマネージャーとして受け入れてくれて嬉しかった。どの部活でも正式入部とまではいかなかった私にようやく続けたいと思えるものが見つかったから。
友人達が集まっているし、手塚君の力になりたいっていうのも本当。手塚君やみんなのためにどこまでもサポートしたい。そして大会で優勝する姿を私は見たかった。
今年が中学最後の大会。手塚君は1年の頃からテニス部で頑張って来たけど一度も全国優勝には届かなかったから今年こそは彼に、そしてテニス部に優勝トロフィーを手にしてもらいたい。
「私、一生懸命頑張るよ。テニス部の優勝にミクスド大会の優勝も狙ってほしいから」
「あぁ、俺達もそのつもりだ。俺は負けない」
「手塚君がそう言うと頼りになるね。私も手塚君なら負けるはずないと思ってるよ。それじゃあ、改めて今日の部活からもまたマネージャーとしてよろしくお願いします」
「こちらこそ、九条の正式入部を心から歓迎する」
ぺこりと改まって頭を下げると手塚君が手を差し出す。握手を求めるその手に躊躇いなく手を伸ばし握手をすると、彼は少しだけ微笑んだような気がした。
あぁ、やっぱり彼は格好いい。勉強もスポーツも万能で人気者。そんな手塚君にテニス部のマネージャーに誘われたなんて今思えばとても不思議で光栄だ。
だからこそ彼のためにその期待に応えたい、頑張りたい、役に立ちたい。
手塚君への憧れの気持ちが大きく膨らむと同時に少し胸の鼓動が速くなる。正式入部が決まったことによる興奮なんだと思うけど、ちょっと恥ずかしい気持ちもどこか混ざっていた。