自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.8 気を遣わなくて結構なんで……
主人公名前変換
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朝練も終わり教室に向かうと既に麻美は自分の席に座っていて着替えるの早いなぁ~なんて思っていたら窓に向けていた視線が俺の目と合い、思わず「へ?」なんて間抜けな声を出した。
何かを訴えるような鋭い眼光に少しおっかなく感じながらも荷物を自分の机に置き、麻美の元へ向かう。
「麻美、どったの?」
「不二は?」
苛立ちを込めながら出た言葉は同じクラスの同じ部活仲間の名前。
とてもドスがある声だったからまたあいつは麻美に何か機嫌を損なわせるようなことでもしたのかと考えた。
「一緒に帰ろうとしたけど先生に呼ばれて話してたからもうすぐしたら来ると思うけど……なんで?」
「分かった、もういい。戻れ」
会話が成立しないんですけどー? おまけに手で払うかのようにシッシッと邪険に扱う。これは俺も怒っていいと思うんだ。だから頬膨らませてみた。
「にゃんだよにゃんだよー。お礼もなしなわけー?」
「はぁ?」
「何でもないですごめんなさい」
ヤの付く職業の人も顔負けの額に青筋を入れ、鬼でも逃げ出しそうな形相は白旗上げざるを得ない。いつ極道の妻になってもおかしくない貫禄を持ってる。将来どうなるのこいつ。
すぐさま謝ったあとに不二が戻って来たのかクラスの女子が「おはよう、不二君」って声が聞こえると麻美の目がより鋭く吊り上がったのを俺は見逃さなかった。
ゆらりと椅子から立ち上がると、背後に阿修羅や羅刹女のような恐ろしい何かが見えた。そんな禍々しい殺気立っているものを背負った麻美はゆっくり俺の横を通り過ぎる。
そのままそいつから目を離さずにいるとやはり不二の元へと向かっていたらしく麻美は不二の前で止まる。
「やぁ、赤宮さん」
「……」
目が据わった麻美は今にも不二を殺りかねない雰囲気で、俺はあわあわと口の前に手を当てそうになる。っつーか、なんで不二は相変わらず涼しい顔なわけ!?
「……今日の昼、屋上に来い」
(決闘……!?)
「うん、分かった。楽しみにしてるよ」
(楽しみ!?)
これ、マジでヤバいんでない? 不二の承諾を得た麻美は偉そうに踏ん反り返って席に戻るし、不二は何だか本当に楽しみにしてるらしくいつものように微笑んでいるし、一体どういうわけなんだっつーの!
「ちょ、ちょいちょい、不二っ。今度は何しでかしたんだよ」
「特に何もしてないよ」
「んなわけねーじゃん! 昼に呼び出しとか決闘以外に何があるってのさ」
「昼食を共にするだけだよ」
「は……?」
昼ご飯食うってだけの話? 麻美と飯なんて去年から遥と一緒に食ったことあるけど、麻美から誘うなんて一度もなかった。しかもあんな殺気立っているのならば尚のこと。
それにしても、あの麻美から誘うなんて一体どういう風の吹き回しなのか。
「……不二。なーんか、企んでる?」
「ふふっ。どうかな?」
あー……はぐらかされた。ほんと敵に回したくない奴だよ不二って。
でも正直なとこ、麻美と不二で昼食時間を過ごすって結構気になるかな。不二を毛嫌いする麻美が何を言われたか知らないけどお昼を共に過ごすって何かしらあったとしか思えないし。
「まぁ、とりあえず結果だけでもまた教えてよ」
「うん、分かった」
何かを訴えるような鋭い眼光に少しおっかなく感じながらも荷物を自分の机に置き、麻美の元へ向かう。
「麻美、どったの?」
「不二は?」
苛立ちを込めながら出た言葉は同じクラスの同じ部活仲間の名前。
とてもドスがある声だったからまたあいつは麻美に何か機嫌を損なわせるようなことでもしたのかと考えた。
「一緒に帰ろうとしたけど先生に呼ばれて話してたからもうすぐしたら来ると思うけど……なんで?」
「分かった、もういい。戻れ」
会話が成立しないんですけどー? おまけに手で払うかのようにシッシッと邪険に扱う。これは俺も怒っていいと思うんだ。だから頬膨らませてみた。
「にゃんだよにゃんだよー。お礼もなしなわけー?」
「はぁ?」
「何でもないですごめんなさい」
ヤの付く職業の人も顔負けの額に青筋を入れ、鬼でも逃げ出しそうな形相は白旗上げざるを得ない。いつ極道の妻になってもおかしくない貫禄を持ってる。将来どうなるのこいつ。
すぐさま謝ったあとに不二が戻って来たのかクラスの女子が「おはよう、不二君」って声が聞こえると麻美の目がより鋭く吊り上がったのを俺は見逃さなかった。
ゆらりと椅子から立ち上がると、背後に阿修羅や羅刹女のような恐ろしい何かが見えた。そんな禍々しい殺気立っているものを背負った麻美はゆっくり俺の横を通り過ぎる。
そのままそいつから目を離さずにいるとやはり不二の元へと向かっていたらしく麻美は不二の前で止まる。
「やぁ、赤宮さん」
「……」
目が据わった麻美は今にも不二を殺りかねない雰囲気で、俺はあわあわと口の前に手を当てそうになる。っつーか、なんで不二は相変わらず涼しい顔なわけ!?
「……今日の昼、屋上に来い」
(決闘……!?)
「うん、分かった。楽しみにしてるよ」
(楽しみ!?)
これ、マジでヤバいんでない? 不二の承諾を得た麻美は偉そうに踏ん反り返って席に戻るし、不二は何だか本当に楽しみにしてるらしくいつものように微笑んでいるし、一体どういうわけなんだっつーの!
「ちょ、ちょいちょい、不二っ。今度は何しでかしたんだよ」
「特に何もしてないよ」
「んなわけねーじゃん! 昼に呼び出しとか決闘以外に何があるってのさ」
「昼食を共にするだけだよ」
「は……?」
昼ご飯食うってだけの話? 麻美と飯なんて去年から遥と一緒に食ったことあるけど、麻美から誘うなんて一度もなかった。しかもあんな殺気立っているのならば尚のこと。
それにしても、あの麻美から誘うなんて一体どういう風の吹き回しなのか。
「……不二。なーんか、企んでる?」
「ふふっ。どうかな?」
あー……はぐらかされた。ほんと敵に回したくない奴だよ不二って。
でも正直なとこ、麻美と不二で昼食時間を過ごすって結構気になるかな。不二を毛嫌いする麻美が何を言われたか知らないけどお昼を共に過ごすって何かしらあったとしか思えないし。
「まぁ、とりあえず結果だけでもまた教えてよ」
「うん、分かった」