自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.7 ミクスド初戦に俺と組むってマジなんスか?
主人公名前変換
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「ふぅ……」
練習が一区切りついた私は静かに息を吐き出した。やはりダブルスはシングルスと勝手が違う。別のスポーツをしている気分にさえなる。
まだ慣れないせいかイライラすることもあるが、桃城とのダブルスは少しずつだが形にはなってきたと思う……って、手塚がそう言ってたけど、大会で勝てるほどでもないとも言われたな。……自分が強いからって生意気な。
そんな私の前にスポドリが差し出される。ちゃんと自分の名前が書いてある私専用の物だ。それを出して来たのは青学レギュラーの一人である。
「お疲れ様。ちゃんと今のうちに水分補給しときなよ」
「アンタは……河、村?」
「あ、俺の名前覚えてくれてたんだ」
「まぁ、レギュラーは大体」
とりあえず差し出されたスポドリを受け取り、喉がカラカラだったため、一気に飲む。
半分くらいは減っただろう。そして、口元を空いてる手の甲で拭い一息入れた。
「それにしても……赤宮さん、ダブルス上手くなってきたよね。運動神経とか順応性が高いのかな?」
「まぁ、身体を動かすのは嫌いじゃない。色んな部活に顔出して来たし」
「へぇ。でも、色んな運動部の中からどうしてテニスを選んだの?」
「基本、一人で出来るものが好きなわけ。バスケとか野球とかチーム系は嫌い。他に候補としては剣道とか柔道だけど。まぁ、テニスが一番しっくりきたんだろうな」
団体は嫌い、面倒で仕方ない。いいことなんざひとつもない。ダブルスもそうだ。ミクスドも好きでやっているわけじゃない。
だが、全ては奴を完膚なきまでに叩きのめすために堪えなきゃならないことだ。
「……赤宮さんって今は嫌々ダブルスをしてるの?」
「そう」
「何だか勿体ないなぁ。せっかく上手くいってるのに」
「他人からのどう思われようと関係ないから。どうせ他人なんて……」
はた、と私は口を噤む。このまま自分のことを話しそうになった。そしてこの感覚、前にも似たようなのを感じたのをよく覚えている。
桃城と遥がどこか似ていて心を許してしまったあの時と一緒だ。
こいつから……河村からは秋と同じような安らぎを感じる。
「他人なんて?」
私が言いかけた言葉が気になるのだろう。河村が聞き返すが私は首を横に振る。
「何でもない、私に構うな」
「あ、うん。ごめんね、休憩の邪魔しちゃって」
苦笑しながら謝る河村。別に、と返すと奴は私から離れた。
すると副部長の大石が「タカさん、忘れ物」と言ってラケットを投げ渡した。謝罪とお礼を口にし、河村がラケットを受け取ると、突然肩を張ったかのように身体が大きく見え始めた。しかも奴のバックには燃える炎が見える。幻覚を見てるのか私は。
「っしゃぁぁ!! 燃えるぜ! バーニング!!」
ラケットを持つ手で肩を大きく回し、河村はコートへと向かった。てか、何なんだあれは。今のは同一人物か?
「……」
少しでも秋と同じだと思った自分を殴りたくなった。
練習が一区切りついた私は静かに息を吐き出した。やはりダブルスはシングルスと勝手が違う。別のスポーツをしている気分にさえなる。
まだ慣れないせいかイライラすることもあるが、桃城とのダブルスは少しずつだが形にはなってきたと思う……って、手塚がそう言ってたけど、大会で勝てるほどでもないとも言われたな。……自分が強いからって生意気な。
そんな私の前にスポドリが差し出される。ちゃんと自分の名前が書いてある私専用の物だ。それを出して来たのは青学レギュラーの一人である。
「お疲れ様。ちゃんと今のうちに水分補給しときなよ」
「アンタは……河、村?」
「あ、俺の名前覚えてくれてたんだ」
「まぁ、レギュラーは大体」
とりあえず差し出されたスポドリを受け取り、喉がカラカラだったため、一気に飲む。
半分くらいは減っただろう。そして、口元を空いてる手の甲で拭い一息入れた。
「それにしても……赤宮さん、ダブルス上手くなってきたよね。運動神経とか順応性が高いのかな?」
「まぁ、身体を動かすのは嫌いじゃない。色んな部活に顔出して来たし」
「へぇ。でも、色んな運動部の中からどうしてテニスを選んだの?」
「基本、一人で出来るものが好きなわけ。バスケとか野球とかチーム系は嫌い。他に候補としては剣道とか柔道だけど。まぁ、テニスが一番しっくりきたんだろうな」
団体は嫌い、面倒で仕方ない。いいことなんざひとつもない。ダブルスもそうだ。ミクスドも好きでやっているわけじゃない。
だが、全ては奴を完膚なきまでに叩きのめすために堪えなきゃならないことだ。
「……赤宮さんって今は嫌々ダブルスをしてるの?」
「そう」
「何だか勿体ないなぁ。せっかく上手くいってるのに」
「他人からのどう思われようと関係ないから。どうせ他人なんて……」
はた、と私は口を噤む。このまま自分のことを話しそうになった。そしてこの感覚、前にも似たようなのを感じたのをよく覚えている。
桃城と遥がどこか似ていて心を許してしまったあの時と一緒だ。
こいつから……河村からは秋と同じような安らぎを感じる。
「他人なんて?」
私が言いかけた言葉が気になるのだろう。河村が聞き返すが私は首を横に振る。
「何でもない、私に構うな」
「あ、うん。ごめんね、休憩の邪魔しちゃって」
苦笑しながら謝る河村。別に、と返すと奴は私から離れた。
すると副部長の大石が「タカさん、忘れ物」と言ってラケットを投げ渡した。謝罪とお礼を口にし、河村がラケットを受け取ると、突然肩を張ったかのように身体が大きく見え始めた。しかも奴のバックには燃える炎が見える。幻覚を見てるのか私は。
「っしゃぁぁ!! 燃えるぜ! バーニング!!」
ラケットを持つ手で肩を大きく回し、河村はコートへと向かった。てか、何なんだあれは。今のは同一人物か?
「……」
少しでも秋と同じだと思った自分を殴りたくなった。