自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.7 ミクスド初戦に俺と組むってマジなんスか?
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「遥ー。国語返しに来たぞー」
3年1組に英二がやって来た。さっきの休憩時間に国語の教科書を忘れたから貸してと来たため、それを返しに教室に入り、あたしの元へと近寄る。
英二が差し出す国語の教科書をあたしは受け取り、机の中へと入れた。
「うむうむ、ご苦労様。忘れ物には気をつけるのだぞ」
「よく言うよ。そっちだってよく忘れて借りに来るくせにさー」
「てへぺろ」
「うん、鬱陶しい」
相変わらずあたしにぞんざいな扱いをするんだから。もう少し優しく突っ込んでくれたってもいいじゃないか。
「ん? そういや、その手どったの? 怪我?」
すると英二があたしの手のひらにあるガーゼとテープで巻かれてある怪我に気づいた。
「一昨日ね、フェンスの針金で手を刺しちゃってさ」
「うわっ、いったそ~」
「そんでねそんでね、手当てしてもらおうと保健室に行ったら! おおおおおいしがっ!」
「美味しい?」
「大石がいたんだよ!」
「あー、大石か。ていうか、まだ諦めてなかったんだ」
「当たり前でい! なぜ諦めなければならないのだ!」
バンッ! 机を叩くと英二が片手を腰に当て、もう片手を顎に添えて何やら考えている表情を見せる。
そしてすぐにニヤけた顔になった。あ、あれは「これ言っちゃおうかなぁ~?」みたいな顔だ。何なんだ、一体何を言おうとしてるんだ!
「そんじゃあさ、言っちゃうけど、大石の好みのタイプって眼鏡の似合う子なんだよねん」
まさかの好みのタイプについての情報が提供されるとは思ってもみなかった! だけど、眼鏡? あたしの中で眼鏡というキーワードで思い浮かぶのが二人。
手塚と乾ではないか! って、どこまであの眼鏡達はあたしの邪魔をするのだ!!
「……ほんと、お前って百面相で見てて飽きないよなぁ」
「ええええ英二! あたし眼鏡じゃない! 手塚と乾は眼鏡だ! あたしの邪魔をする!」
「うん、とりあえず落ち着こっか。手塚と乾は眼鏡だけど男だから」
「ハッ! そ、そうだよね。いや~、つい眼鏡と聞いて思い浮かぶのがその二人な上に眼鏡にいい思い入れないからさ」
「まぁ、そういうわけで遥は好みのタイプにすら掠りもしないわけ。オッケー?」
「何がオッケーだよ! 好みのタイプだから何さ! あたしだって好みのタイプはガイアス様だけど関係ないさ!」
「ガイアス……って、俺が貸したゲームのラスボスじゃん!」
「そう! ちょっと手塚声に似てるけど格好いい! でも、大石の方がもっと格好いい!!」
力説するように英二に訴えると奴は大きな溜め息を吐いた。え、ちょ、失礼すぎ!
「……あのさ、俺が遥と大石の仲を取り持とうとしない理由がもう一個あってさ。大石のクラスに九条さんっているだろ?」
「うん。友達だよ」
「その九条さんと大石って何だか良い雰囲気に見えるわけ」
「……なぬ?」
まさか秋が介入するとは思ってもみなくてあたしは英二にどういうことなのかとジッと見つめる。
「大石は学級委員で九条さんは生徒会に入ってっしょ? 似た者同士っていうか、何かと話が合うっていうか、とにかくそう見えるんだよね。だから遥が入り込む隙はないんだよ」
「うぬぬぬぬ! そう見えるだけであって絶対ではないのだ! あたしはそんなので諦めないからね!」
「……ここまで言っても諦めないなんてさすが遥と言うべきか……。まぁ、せいぜい頑張りなよ」
何だかまるで勝ち目がないと言いたげな哀れんだ目であたしを見る英二。く、くそぅ! そんな目であたしを見るんじゃないやい!
3年1組に英二がやって来た。さっきの休憩時間に国語の教科書を忘れたから貸してと来たため、それを返しに教室に入り、あたしの元へと近寄る。
英二が差し出す国語の教科書をあたしは受け取り、机の中へと入れた。
「うむうむ、ご苦労様。忘れ物には気をつけるのだぞ」
「よく言うよ。そっちだってよく忘れて借りに来るくせにさー」
「てへぺろ」
「うん、鬱陶しい」
相変わらずあたしにぞんざいな扱いをするんだから。もう少し優しく突っ込んでくれたってもいいじゃないか。
「ん? そういや、その手どったの? 怪我?」
すると英二があたしの手のひらにあるガーゼとテープで巻かれてある怪我に気づいた。
「一昨日ね、フェンスの針金で手を刺しちゃってさ」
「うわっ、いったそ~」
「そんでねそんでね、手当てしてもらおうと保健室に行ったら! おおおおおいしがっ!」
「美味しい?」
「大石がいたんだよ!」
「あー、大石か。ていうか、まだ諦めてなかったんだ」
「当たり前でい! なぜ諦めなければならないのだ!」
バンッ! 机を叩くと英二が片手を腰に当て、もう片手を顎に添えて何やら考えている表情を見せる。
そしてすぐにニヤけた顔になった。あ、あれは「これ言っちゃおうかなぁ~?」みたいな顔だ。何なんだ、一体何を言おうとしてるんだ!
「そんじゃあさ、言っちゃうけど、大石の好みのタイプって眼鏡の似合う子なんだよねん」
まさかの好みのタイプについての情報が提供されるとは思ってもみなかった! だけど、眼鏡? あたしの中で眼鏡というキーワードで思い浮かぶのが二人。
手塚と乾ではないか! って、どこまであの眼鏡達はあたしの邪魔をするのだ!!
「……ほんと、お前って百面相で見てて飽きないよなぁ」
「ええええ英二! あたし眼鏡じゃない! 手塚と乾は眼鏡だ! あたしの邪魔をする!」
「うん、とりあえず落ち着こっか。手塚と乾は眼鏡だけど男だから」
「ハッ! そ、そうだよね。いや~、つい眼鏡と聞いて思い浮かぶのがその二人な上に眼鏡にいい思い入れないからさ」
「まぁ、そういうわけで遥は好みのタイプにすら掠りもしないわけ。オッケー?」
「何がオッケーだよ! 好みのタイプだから何さ! あたしだって好みのタイプはガイアス様だけど関係ないさ!」
「ガイアス……って、俺が貸したゲームのラスボスじゃん!」
「そう! ちょっと手塚声に似てるけど格好いい! でも、大石の方がもっと格好いい!!」
力説するように英二に訴えると奴は大きな溜め息を吐いた。え、ちょ、失礼すぎ!
「……あのさ、俺が遥と大石の仲を取り持とうとしない理由がもう一個あってさ。大石のクラスに九条さんっているだろ?」
「うん。友達だよ」
「その九条さんと大石って何だか良い雰囲気に見えるわけ」
「……なぬ?」
まさか秋が介入するとは思ってもみなくてあたしは英二にどういうことなのかとジッと見つめる。
「大石は学級委員で九条さんは生徒会に入ってっしょ? 似た者同士っていうか、何かと話が合うっていうか、とにかくそう見えるんだよね。だから遥が入り込む隙はないんだよ」
「うぬぬぬぬ! そう見えるだけであって絶対ではないのだ! あたしはそんなので諦めないからね!」
「……ここまで言っても諦めないなんてさすが遥と言うべきか……。まぁ、せいぜい頑張りなよ」
何だかまるで勝ち目がないと言いたげな哀れんだ目であたしを見る英二。く、くそぅ! そんな目であたしを見るんじゃないやい!