自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.7 ミクスド初戦に俺と組むってマジなんスか?
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昼休み、ご飯を食べ終えた私は気持ち早足で校内を歩いていた。
なぜならば今から職員室に行って体育祭の応援旗製作に使う布を取りに行くから。
それから教室に戻って布を保管し、今日は日直だから黒板を綺麗にして、5時間目は理科で移動教室なため理科室へと向かわなければならない。これらをあと10分で終わらせないと。
(間に合うかな……)
廊下を走れば間に合うけど、危ないし廊下は走っちゃ駄目。
別に布を持って行くのは後でも大丈夫だけど今の内やれることは済ませておきたい。そのため気持ちは急いでしまう。
階段を降りたら職員室だ。少し急ぎ目に階段を降り始めたら足を踏み外してしまった。
そこから全てがスローモーションに見えて「あ!」と声を上げ、落ちる! と理解するより先に目の前には階段を上がろうとしている手塚君が驚いたような目で私を捉える。
そこにいると危ない、ぶつかる。咄嗟に言い出そうとしても口は動かなく私はただ落ちるだけだと思われた。せめて手塚君にぶつからないようにしたい。
「九条!」
だけど、手塚君は落ちる私を避けるどころか手を伸ばして私の身体を受け止め、その反動で手塚君に尻餅をつかせてしまった。
「きゃっ……!」
「……っ! ……大丈夫か、九条?」
「て、手塚君……あ、りがとう」
「あぁ。怪我はしてないだろうか?」
「う、うん……」
手塚君の顔が凄く近くて、階段から落ちる恐怖感がまだ薄れていないせいか胸のドキドキが大きくなる。
そして私は手塚君に支えてもらっていることに気づき、慌てて手塚君から離れた。
「あっ、ご、ごめんね手塚君! 手塚君こそ怪我してないっ? 本当にごめんね!」
「気にするな。これくらい何ともない」
「でも……」
「互いに怪我がなかった。ならばそれ以上気にすることはない。今度はもう少し階段に気をつけておけばいい」
「……うん、本当にありがとう」
ゆっくり立ち上がる手塚君に私は再びお礼を言って頭を下げる。
するとぽんっと優しく頭を撫でられた。少し触れただけでその手は遠ざかり、私は恐る恐る頭を上げる。
「もう気にするな。お前が無事ならそれでいい」
「手塚君……」
「もうすぐで昼休みも終わる。俺は行くぞ」
そう言って手塚君は階段を上がっていった。自分のクラスへと戻ったのだろう。
彼には気にするなと言われたが、私は俯いて先ほどのことを思い出す。
私が落ちて手塚君に受け止められる瞬間、彼の顔を見てしまった。ほんの少し、眉を寄せて何かに堪えるような表情をしていた。
床につく前だったのでその痛みに耐えるものではないはずだ。……だとしたら、考えられるのは……。
(……わ、私、太ってるんだ……)
きっと、私の重さに耐えられなかったんだ。ど、どうしよう。重いって思われるのもショックだけど、手塚君に嫌な思いさせちゃった。
(痩せなきゃ……)
私はこの日からダイエットを決意した。
なぜならば今から職員室に行って体育祭の応援旗製作に使う布を取りに行くから。
それから教室に戻って布を保管し、今日は日直だから黒板を綺麗にして、5時間目は理科で移動教室なため理科室へと向かわなければならない。これらをあと10分で終わらせないと。
(間に合うかな……)
廊下を走れば間に合うけど、危ないし廊下は走っちゃ駄目。
別に布を持って行くのは後でも大丈夫だけど今の内やれることは済ませておきたい。そのため気持ちは急いでしまう。
階段を降りたら職員室だ。少し急ぎ目に階段を降り始めたら足を踏み外してしまった。
そこから全てがスローモーションに見えて「あ!」と声を上げ、落ちる! と理解するより先に目の前には階段を上がろうとしている手塚君が驚いたような目で私を捉える。
そこにいると危ない、ぶつかる。咄嗟に言い出そうとしても口は動かなく私はただ落ちるだけだと思われた。せめて手塚君にぶつからないようにしたい。
「九条!」
だけど、手塚君は落ちる私を避けるどころか手を伸ばして私の身体を受け止め、その反動で手塚君に尻餅をつかせてしまった。
「きゃっ……!」
「……っ! ……大丈夫か、九条?」
「て、手塚君……あ、りがとう」
「あぁ。怪我はしてないだろうか?」
「う、うん……」
手塚君の顔が凄く近くて、階段から落ちる恐怖感がまだ薄れていないせいか胸のドキドキが大きくなる。
そして私は手塚君に支えてもらっていることに気づき、慌てて手塚君から離れた。
「あっ、ご、ごめんね手塚君! 手塚君こそ怪我してないっ? 本当にごめんね!」
「気にするな。これくらい何ともない」
「でも……」
「互いに怪我がなかった。ならばそれ以上気にすることはない。今度はもう少し階段に気をつけておけばいい」
「……うん、本当にありがとう」
ゆっくり立ち上がる手塚君に私は再びお礼を言って頭を下げる。
するとぽんっと優しく頭を撫でられた。少し触れただけでその手は遠ざかり、私は恐る恐る頭を上げる。
「もう気にするな。お前が無事ならそれでいい」
「手塚君……」
「もうすぐで昼休みも終わる。俺は行くぞ」
そう言って手塚君は階段を上がっていった。自分のクラスへと戻ったのだろう。
彼には気にするなと言われたが、私は俯いて先ほどのことを思い出す。
私が落ちて手塚君に受け止められる瞬間、彼の顔を見てしまった。ほんの少し、眉を寄せて何かに堪えるような表情をしていた。
床につく前だったのでその痛みに耐えるものではないはずだ。……だとしたら、考えられるのは……。
(……わ、私、太ってるんだ……)
きっと、私の重さに耐えられなかったんだ。ど、どうしよう。重いって思われるのもショックだけど、手塚君に嫌な思いさせちゃった。
(痩せなきゃ……)
私はこの日からダイエットを決意した。