自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.7 ミクスド初戦に俺と組むってマジなんスか?
主人公名前変換
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「ふあぁ……」
朝練での準備運動中、欠伸が出た。まだまだ眠くて仕方ない。
腕を伸ばしているとまた欠伸が出てきてしまう。人の目を気にせず堂々としていたら電子音が聞こえてきた。
ふと、前を見ればデジカメを構えて新聞部の腕章を着けた先輩が立っている。
「……何撮ってんスか」
「期待のスーパールーキーの欠伸顔だよ!」
「悪趣味。ていうか、まだ新聞部にいたんだ」
「当たり前じゃないか! あたしはテニス部専属取材班なのだよ! あたし一人しかいないけど……」
がくっと項垂れるこの人……西成先輩だっけ……。
相変わらずジャーナリスト向きじゃないなと思う。行動力はまずまずだけど、取材能力は低すぎる。新聞部はこんな人に任せて本当に大丈夫なのかと思わずにはいられない。
「だったらちゃんと仕事してくんない? 人の欠伸写真撮るなんて悪趣味なんだけど」
「悪趣味とは失礼な! あたしは一瞬のちょっとした出来事をカメラに収めているんだからね!」
そう言ってデジカメを見せびらかす先輩にちょっした違和感を覚える。
「……そういえば、カメラ変わりました?」
確かこの前まではカメラマンが使ってそうな上等な物だった気がする。
すると西成先輩はよくぞ気づきましたっていうような嬉しげな顔を見せてズイッと俺に近づく。条件反射として一歩引いた。
「よくぞ気づいてくれたね! 前のカメラもこのデジカメもお父さんの物で新聞部に使いたいのはこっちだったんだけど、お父さんも仕事で使いたいって言ってたから代わりにあのカメラを使ってたんだ」
「ふーん……」
「越前ってば相変わらず反応が薄いのだな」
あ、ようやくこの人俺の名前覚えた。本当遅すぎるんだけど。
「越前ってさ、一年なのにレギュラーってことは小さい頃からテニスしてたってことだよね?」
「まぁ……」
「やっぱし将来はプロテニスプレイヤー?」
「それ、取材?」
「ん? いや、ただあたしが気になっただけで……ハッ! そうか、こういうのが取材になるわけなんだ!」
……この人、なんで新聞部に入ったんだろ。
「というわけでそこんとこどうなんだい?」
「……別に」
「じゃあ、どうしてテニスをしてるの?」
「人のプライベートを記事にしてもらいたくないんだけど」
「記事にしなきゃ教えてくれるの?」
「信用したらね」
「ちぇー。秘密主義者だなぁ」
唇を尖らして不満そうな表情を見せる先輩を余所に俺は身体を解したので隅に置いていたラケットを持ち、コートへ向かう。
「じゃあ、取材頑張ってくださーい」
「うぅ、棒読みだなぁ。信用出来たら教えてねー!」
先輩に背を向けてスタスタ歩く。俺の信用を得る前に新聞部を続けられるのかは気になるところだけど。
(やっぱあの先輩変だ)
朝練での準備運動中、欠伸が出た。まだまだ眠くて仕方ない。
腕を伸ばしているとまた欠伸が出てきてしまう。人の目を気にせず堂々としていたら電子音が聞こえてきた。
ふと、前を見ればデジカメを構えて新聞部の腕章を着けた先輩が立っている。
「……何撮ってんスか」
「期待のスーパールーキーの欠伸顔だよ!」
「悪趣味。ていうか、まだ新聞部にいたんだ」
「当たり前じゃないか! あたしはテニス部専属取材班なのだよ! あたし一人しかいないけど……」
がくっと項垂れるこの人……西成先輩だっけ……。
相変わらずジャーナリスト向きじゃないなと思う。行動力はまずまずだけど、取材能力は低すぎる。新聞部はこんな人に任せて本当に大丈夫なのかと思わずにはいられない。
「だったらちゃんと仕事してくんない? 人の欠伸写真撮るなんて悪趣味なんだけど」
「悪趣味とは失礼な! あたしは一瞬のちょっとした出来事をカメラに収めているんだからね!」
そう言ってデジカメを見せびらかす先輩にちょっした違和感を覚える。
「……そういえば、カメラ変わりました?」
確かこの前まではカメラマンが使ってそうな上等な物だった気がする。
すると西成先輩はよくぞ気づきましたっていうような嬉しげな顔を見せてズイッと俺に近づく。条件反射として一歩引いた。
「よくぞ気づいてくれたね! 前のカメラもこのデジカメもお父さんの物で新聞部に使いたいのはこっちだったんだけど、お父さんも仕事で使いたいって言ってたから代わりにあのカメラを使ってたんだ」
「ふーん……」
「越前ってば相変わらず反応が薄いのだな」
あ、ようやくこの人俺の名前覚えた。本当遅すぎるんだけど。
「越前ってさ、一年なのにレギュラーってことは小さい頃からテニスしてたってことだよね?」
「まぁ……」
「やっぱし将来はプロテニスプレイヤー?」
「それ、取材?」
「ん? いや、ただあたしが気になっただけで……ハッ! そうか、こういうのが取材になるわけなんだ!」
……この人、なんで新聞部に入ったんだろ。
「というわけでそこんとこどうなんだい?」
「……別に」
「じゃあ、どうしてテニスをしてるの?」
「人のプライベートを記事にしてもらいたくないんだけど」
「記事にしなきゃ教えてくれるの?」
「信用したらね」
「ちぇー。秘密主義者だなぁ」
唇を尖らして不満そうな表情を見せる先輩を余所に俺は身体を解したので隅に置いていたラケットを持ち、コートへ向かう。
「じゃあ、取材頑張ってくださーい」
「うぅ、棒読みだなぁ。信用出来たら教えてねー!」
先輩に背を向けてスタスタ歩く。俺の信用を得る前に新聞部を続けられるのかは気になるところだけど。
(やっぱあの先輩変だ)