自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.6 上の上で上々だい! データなんて外れろやい!
主人公名前変換
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「右!」
「ウィッス!」
「上、ロブだ」
「へーい!」
「右だ」
「了解!」
声をかけるようになってからボールが面白いくらい綺麗に決まっていく。
分担作業っつーのか、一人で球を集めて打ってくよりも遥かに楽だ。一人より二人の方が動きを読みにくくさせられる。
(そうか……これがダブルスか)
ダブルスは戦略が大事だとか、息を合わせなきゃ意味がないとかよく言うが、弱い奴の負け惜しみだと思っていた。
だが、実際に先ほどとは違うやり方で試合をしてみると黄金ペアの二人が少し戸惑ったのが見て分かる。
でも全国まで行ったペアだ。すぐに対策を打たれ試合は3-6で負けたものの、昨日や先ほどまで1ゲームも取れなかったのが3ゲームも取れたので気分はいい。
「びっくりしたじゃん。急に声かけ合うんだからさー」
「でも、ダブルスに慣れてない内は声をかけ合ってペアの動きを知ることは凄く大事だからね。この調子でいけばもっと成長出来るよ」
大石の言葉を聞くと昨年全国まで行っただけあって説得力はある。
そういえば前に黄金ペアの片割れである菊丸に似たようなことを言われたが、なぜか奴の言うことを聞くのは癪であるため素直には聞けなかった。
「赤宮先輩、負けちまいましたけどダブルスとしての形は少し出来たと思いません?」
「あぁ、結構楽しめたな。……目はどうなんだ?」
黄金ペアとの会話が終わると桃城がにへっと笑いながら近づいて来た。
そういやこいつは砂埃が目に入ったとかであまり見えないようだ。まぁ、そのおかげで何となくダブルスのやり方を理解してきたんだけど。
「あー……いや、それなんスけど……」
頬を人差し指で掻きながら言いにくそうにどもる。何なんだ。
「嘘……ッス。すんません」
「……は?」
「いや、その……ダブルスらしくしたかったんで…」
「ほぅ……?」
こいつ生意気にも私を騙したってわけか? 自分の考えを私に従わせるために。
「えっと、でも何となくコツとか雰囲気は分かったんじゃないスかね!?」
「そうだけど……はぁ、もういい」
「……怒らないんスか?」
「怒ってほしいわけ?」
「いやいや! とんでもない!」
まぁ、機嫌が悪いわけじゃないからいいけど。それにこいつの言っていた声かけも悪くはなかったし、ダブルスの本当の意味を少し分かった気もした。
「桃城」
「あ、はい」
「ミクスドの初戦、アンタと組む」
「え、えぇっ!?」
もしかしたらこいつは私の才能を伸ばす奴かも知れない。それに組んでいても悪くないからあとは練習あるのみか。
「ウィッス!」
「上、ロブだ」
「へーい!」
「右だ」
「了解!」
声をかけるようになってからボールが面白いくらい綺麗に決まっていく。
分担作業っつーのか、一人で球を集めて打ってくよりも遥かに楽だ。一人より二人の方が動きを読みにくくさせられる。
(そうか……これがダブルスか)
ダブルスは戦略が大事だとか、息を合わせなきゃ意味がないとかよく言うが、弱い奴の負け惜しみだと思っていた。
だが、実際に先ほどとは違うやり方で試合をしてみると黄金ペアの二人が少し戸惑ったのが見て分かる。
でも全国まで行ったペアだ。すぐに対策を打たれ試合は3-6で負けたものの、昨日や先ほどまで1ゲームも取れなかったのが3ゲームも取れたので気分はいい。
「びっくりしたじゃん。急に声かけ合うんだからさー」
「でも、ダブルスに慣れてない内は声をかけ合ってペアの動きを知ることは凄く大事だからね。この調子でいけばもっと成長出来るよ」
大石の言葉を聞くと昨年全国まで行っただけあって説得力はある。
そういえば前に黄金ペアの片割れである菊丸に似たようなことを言われたが、なぜか奴の言うことを聞くのは癪であるため素直には聞けなかった。
「赤宮先輩、負けちまいましたけどダブルスとしての形は少し出来たと思いません?」
「あぁ、結構楽しめたな。……目はどうなんだ?」
黄金ペアとの会話が終わると桃城がにへっと笑いながら近づいて来た。
そういやこいつは砂埃が目に入ったとかであまり見えないようだ。まぁ、そのおかげで何となくダブルスのやり方を理解してきたんだけど。
「あー……いや、それなんスけど……」
頬を人差し指で掻きながら言いにくそうにどもる。何なんだ。
「嘘……ッス。すんません」
「……は?」
「いや、その……ダブルスらしくしたかったんで…」
「ほぅ……?」
こいつ生意気にも私を騙したってわけか? 自分の考えを私に従わせるために。
「えっと、でも何となくコツとか雰囲気は分かったんじゃないスかね!?」
「そうだけど……はぁ、もういい」
「……怒らないんスか?」
「怒ってほしいわけ?」
「いやいや! とんでもない!」
まぁ、機嫌が悪いわけじゃないからいいけど。それにこいつの言っていた声かけも悪くはなかったし、ダブルスの本当の意味を少し分かった気もした。
「桃城」
「あ、はい」
「ミクスドの初戦、アンタと組む」
「え、えぇっ!?」
もしかしたらこいつは私の才能を伸ばす奴かも知れない。それに組んでいても悪くないからあとは練習あるのみか。