自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.6 上の上で上々だい! データなんて外れろやい!
主人公名前変換
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(無理だ! ぜってぇ無理!!)
赤宮先輩にダブルスを組むように言われて仕方なくペアを組み、乾先輩と河村先輩の滅多に見ることのないダブルスに挑むも1―6で負けてしまう。
昨日に引き続きこの結果は痛い、っつーか、酷い。ちょうど部長は竜崎のばあさんと話をしてるからこの場にいないけど、いたら眉間に皺を寄せること間違いない。
「っち……。ダブルス面倒……」
はいはい、悪ぅございました。俺が悪いっつーんでしょうよ。
「……赤宮先輩……。あの、最初のうちは声かけとかしません?」
「そんなの敵にバレるだろ。意味ない」
「でも、俺らの動きがバラバラですし、このままじゃ勝てるもんも勝てなくなりますって」
「いいから次の相手を探すぞ」
「ちょっ……」
そう言うとスタスタ歩いて次の対戦相手を探しに行く赤宮先輩。あんなじゃじゃ馬な人をまともにダブルスさせるのってやっぱ無理すぎる。
「桃城、黄金ペア連れて来たから昨日のリベンジするぞ」
「げっ」
すぐに戻って来たかと思うと大石先輩とエージ先輩を連れて来た。何の打開策も見出だしてないってのにリベンジなんて出来やしない。
あの二人もそれが分かってるのか、大石先輩は苦笑いでエージ先輩なんか溜め息をついていた。俺だって溜め息つきたいッスよ。
こうして気の乗らない練習試合が始まったが、0-2で負けてる現状。1点すら取れる気がしない。
次のゲームは大石先輩からのサーブ。それを俺が打ち返すとエージ先輩がボレーで攻める。
しばらく赤宮先輩とエージ先輩とのラリーが続くがエージ先輩の方が一枚上手だったらしく赤宮先輩の股下を抜く。
俺はまた先輩が自力で取りに行くんだろうなと思って見ていたら赤宮先輩は後ろを振り向いて俺を睨んだ。
おいおい、まさか俺に取れってのかよ。散々自分でボールを追ってたのに。
けど、こうやって時たま俺に任せようとした球が来るんだよなぁ。ダブルスする気があるのかないのか、俺はフォロー役じゃねぇっつーの。……って、本人には言えないから仕方なく抜かれた球を追いかける。
やべ、届かないかも。そう思うも見過ごすわけにはいかないので俺はダイブしてそのボールをラケットに当てようとするが数センチ足らなくてポイントを決められてしまう。それと同時に俺はドサッとコートの上で倒れる。
「桃! 大丈夫かっ? 怪我したんじゃないのかっ?」
大石先輩が心配そうに駆け寄る。別に大したことじゃないのに心配性な人だな。
俺は平気だと分かってもらうために俺はすぐに立ち上がった。
「大丈夫ッスよ! ただちょっと擦りむいただけッスから! 砂埃が目に入りそうだったくらいで━━」
すると自分の発言にピンッときた。これは利用出来るんじゃねぇかって。
「そんじゃあ、続き始めるよん」
「あー、ちょっとタイム! 作戦タイム入らせてください!」
両手でタイムのTを作って少し時間を貰うことにした。何がピンときたかというと、赤宮先輩に上手いことダブルスさせるための提案だ。
「桃ー。協調性の欠片もない奴に作戦なんて立てても無駄だぜー」
「黙れ! ……で、一体何なわけ?」
「あの……実はさっき転んだ拍子で砂埃がちょっと目に入っちゃったみたいで。一応取れはしたんですけど、そこせいでちょっと視界がぼやけちまいまして……」
小声でぼそぼそ話すと赤宮先輩の目付きが鋭くなる。やば、嘘ってバレたか?
「だったら回復するまで待つしかないな」
「いやいや! さすがに先輩方にそこまで待たせるわけにはいかないですって! 多分一時的なもんなんでしばらくしたら治ると思うんスけど……ただ、遠くが見えにくいんでしばらく声をかけてほしいんスよ」
目が鋭くなったから一瞬バレたかとヒヤヒヤしたが、どうやらそうじゃないみたいだ。
「……っち。どう言えばいいんだよ」
「俺に打って欲しいボールがあれば右、左、とか簡単でいいんでどこから来るか教えてもらいたいんです」
「そんなので視力が低下したあんたに任せられるわけ?」
「まぁ……やってみなきゃ分かんないッスけど、そんなハンデがあって勝てたら凄くないスか?」
にへっと笑って見せると赤宮先輩は少し考えたのち「分かった」と頷いてくれた。
「ただし、無理するな。悪化でもされたら迷惑だ」
「……へーい」
優しいんだか冷たいんだかよく分かんねぇや。
とにかく俺は少しでもダブルスらしくテニスをしたいので意志疎通を取りたかった。
赤宮先輩にダブルスを組むように言われて仕方なくペアを組み、乾先輩と河村先輩の滅多に見ることのないダブルスに挑むも1―6で負けてしまう。
昨日に引き続きこの結果は痛い、っつーか、酷い。ちょうど部長は竜崎のばあさんと話をしてるからこの場にいないけど、いたら眉間に皺を寄せること間違いない。
「っち……。ダブルス面倒……」
はいはい、悪ぅございました。俺が悪いっつーんでしょうよ。
「……赤宮先輩……。あの、最初のうちは声かけとかしません?」
「そんなの敵にバレるだろ。意味ない」
「でも、俺らの動きがバラバラですし、このままじゃ勝てるもんも勝てなくなりますって」
「いいから次の相手を探すぞ」
「ちょっ……」
そう言うとスタスタ歩いて次の対戦相手を探しに行く赤宮先輩。あんなじゃじゃ馬な人をまともにダブルスさせるのってやっぱ無理すぎる。
「桃城、黄金ペア連れて来たから昨日のリベンジするぞ」
「げっ」
すぐに戻って来たかと思うと大石先輩とエージ先輩を連れて来た。何の打開策も見出だしてないってのにリベンジなんて出来やしない。
あの二人もそれが分かってるのか、大石先輩は苦笑いでエージ先輩なんか溜め息をついていた。俺だって溜め息つきたいッスよ。
こうして気の乗らない練習試合が始まったが、0-2で負けてる現状。1点すら取れる気がしない。
次のゲームは大石先輩からのサーブ。それを俺が打ち返すとエージ先輩がボレーで攻める。
しばらく赤宮先輩とエージ先輩とのラリーが続くがエージ先輩の方が一枚上手だったらしく赤宮先輩の股下を抜く。
俺はまた先輩が自力で取りに行くんだろうなと思って見ていたら赤宮先輩は後ろを振り向いて俺を睨んだ。
おいおい、まさか俺に取れってのかよ。散々自分でボールを追ってたのに。
けど、こうやって時たま俺に任せようとした球が来るんだよなぁ。ダブルスする気があるのかないのか、俺はフォロー役じゃねぇっつーの。……って、本人には言えないから仕方なく抜かれた球を追いかける。
やべ、届かないかも。そう思うも見過ごすわけにはいかないので俺はダイブしてそのボールをラケットに当てようとするが数センチ足らなくてポイントを決められてしまう。それと同時に俺はドサッとコートの上で倒れる。
「桃! 大丈夫かっ? 怪我したんじゃないのかっ?」
大石先輩が心配そうに駆け寄る。別に大したことじゃないのに心配性な人だな。
俺は平気だと分かってもらうために俺はすぐに立ち上がった。
「大丈夫ッスよ! ただちょっと擦りむいただけッスから! 砂埃が目に入りそうだったくらいで━━」
すると自分の発言にピンッときた。これは利用出来るんじゃねぇかって。
「そんじゃあ、続き始めるよん」
「あー、ちょっとタイム! 作戦タイム入らせてください!」
両手でタイムのTを作って少し時間を貰うことにした。何がピンときたかというと、赤宮先輩に上手いことダブルスさせるための提案だ。
「桃ー。協調性の欠片もない奴に作戦なんて立てても無駄だぜー」
「黙れ! ……で、一体何なわけ?」
「あの……実はさっき転んだ拍子で砂埃がちょっと目に入っちゃったみたいで。一応取れはしたんですけど、そこせいでちょっと視界がぼやけちまいまして……」
小声でぼそぼそ話すと赤宮先輩の目付きが鋭くなる。やば、嘘ってバレたか?
「だったら回復するまで待つしかないな」
「いやいや! さすがに先輩方にそこまで待たせるわけにはいかないですって! 多分一時的なもんなんでしばらくしたら治ると思うんスけど……ただ、遠くが見えにくいんでしばらく声をかけてほしいんスよ」
目が鋭くなったから一瞬バレたかとヒヤヒヤしたが、どうやらそうじゃないみたいだ。
「……っち。どう言えばいいんだよ」
「俺に打って欲しいボールがあれば右、左、とか簡単でいいんでどこから来るか教えてもらいたいんです」
「そんなので視力が低下したあんたに任せられるわけ?」
「まぁ……やってみなきゃ分かんないッスけど、そんなハンデがあって勝てたら凄くないスか?」
にへっと笑って見せると赤宮先輩は少し考えたのち「分かった」と頷いてくれた。
「ただし、無理するな。悪化でもされたら迷惑だ」
「……へーい」
優しいんだか冷たいんだかよく分かんねぇや。
とにかく俺は少しでもダブルスらしくテニスをしたいので意志疎通を取りたかった。