自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.6 上の上で上々だい! データなんて外れろやい!
主人公名前変換
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「あ、海堂君」
準備運動を終えて練習試合が始まるが俺の番まで少し時間があるためトレーニングでもしようとした矢先、俺を呼ぶ声が聞こえる。振り向けばそこには顔見知りだった九条先輩がいた。
学校に迷い込んだ猫が切っかけで知り合ったが正直もう会うことはないだろうと思っていたし、会っても会釈するくらいにしか考えてなかった。
そんな会って間もない人が昨日からマネージャーとしてテニス部で顔を合わすことになったのには驚いたが。
「……先輩、何スか?」
「今日発行の校内新聞見てくれた?」
「あぁ……はい。見ました」
そう言われ、昼間に教室近くの掲示板に貼ってあった校内新聞を思い出す。
この間、猫の里親探しの募集枠を作ってくれるよう新聞部に頼むと言っていたが、それがちゃんと猫の写真付きで掲載されていた。
「……その、ありがとうございました」
「お礼を言うのは私の方だよ。仔猫の世話をしてくれてありがとう」
「別に俺は世話なんて……」
「海堂君が構ってくれたおかげであの仔猫も元気そうだったんだよ。優しい飼い主が見つかるといいよね」
「……そうッスね」
もうあの猫に会えないのは寂しいが、ずっとあのままには出来ないのもまた事実。そう思うとこの人に託して良かったと今更ながら思うようになる。
「里親が見つかるまでは職員室のゲージで飼ってるの。会いたくなったら職員室に寄ってみて。でも、他の皆が知っちゃうと仔猫を見ようと押し寄せちゃうかもしれないから仔猫を見つけた人にしか知らせないことにしたの。だからみんなには内緒だよ」
人差し指を口元に当てて俺とこの人しか知らない秘密を共有する。俺は黙ってこくりと頷いた。
「……あ、ごめんね。部活中に関係ない話しちゃって。また飼い主が見つかったら教えるね。部活頑張って」
「フシュ~……」
バンダナの位置を右手で整え、俺はグラウンドを走ろうと先輩に軽く頭を下げて隣を横切った。
(飼い主が決まったらわざわざ教えに来るなんてマメな人だ)
準備運動を終えて練習試合が始まるが俺の番まで少し時間があるためトレーニングでもしようとした矢先、俺を呼ぶ声が聞こえる。振り向けばそこには顔見知りだった九条先輩がいた。
学校に迷い込んだ猫が切っかけで知り合ったが正直もう会うことはないだろうと思っていたし、会っても会釈するくらいにしか考えてなかった。
そんな会って間もない人が昨日からマネージャーとしてテニス部で顔を合わすことになったのには驚いたが。
「……先輩、何スか?」
「今日発行の校内新聞見てくれた?」
「あぁ……はい。見ました」
そう言われ、昼間に教室近くの掲示板に貼ってあった校内新聞を思い出す。
この間、猫の里親探しの募集枠を作ってくれるよう新聞部に頼むと言っていたが、それがちゃんと猫の写真付きで掲載されていた。
「……その、ありがとうございました」
「お礼を言うのは私の方だよ。仔猫の世話をしてくれてありがとう」
「別に俺は世話なんて……」
「海堂君が構ってくれたおかげであの仔猫も元気そうだったんだよ。優しい飼い主が見つかるといいよね」
「……そうッスね」
もうあの猫に会えないのは寂しいが、ずっとあのままには出来ないのもまた事実。そう思うとこの人に託して良かったと今更ながら思うようになる。
「里親が見つかるまでは職員室のゲージで飼ってるの。会いたくなったら職員室に寄ってみて。でも、他の皆が知っちゃうと仔猫を見ようと押し寄せちゃうかもしれないから仔猫を見つけた人にしか知らせないことにしたの。だからみんなには内緒だよ」
人差し指を口元に当てて俺とこの人しか知らない秘密を共有する。俺は黙ってこくりと頷いた。
「……あ、ごめんね。部活中に関係ない話しちゃって。また飼い主が見つかったら教えるね。部活頑張って」
「フシュ~……」
バンダナの位置を右手で整え、俺はグラウンドを走ろうと先輩に軽く頭を下げて隣を横切った。
(飼い主が決まったらわざわざ教えに来るなんてマメな人だ)