自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.6 上の上で上々だい! データなんて外れろやい!
主人公名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「やぁ、赤宮さん。練習の調子はどうだい?」
赤宮さんを含めたミクスド候補の女子部員が男子テニス部で練習を始めて二日目。腕を伸ばして準備運動をする赤宮さんに声をかけた。
ミクスド大会が開催されることにより、さぞかし彼女の思い通りの展開になったんじゃないだろうか。
だって男子テニス部の練習に入りたがってたし、僕に追い付こうとしているんだから。そしてその望みを叶えた今では彼女は僕を打ち負かそうと必死なのだろう。
赤宮さんの負けず嫌いは本当に執念深いものが感じられる。
「まずまずだけど」
彼女の中での僕の存在はライバルだと思うけど、あまりにも敵意を剥き出してくる。僕が話しかけてる今だって親の仇でも見るような目で睨み付けて眉を寄せているのだから。
「そんな顔しないでよ。僕はただ赤宮さんと普通に話をしたいし、仲良くなりたいんだ」
「どうして敵と仲良くする必要があるわけ?」
「僕らは同じ目標を目指す仲間じゃないか」
「……言っておくがミクスド大会はついでのようなもの。私の目標はアンタを打ち負かすことだけだ。だから敵である奴と仲良くなんてするわけがない」
どうやらライバルというよりも一方的に敵対されているみたいだ。かなり嫌われちゃったみたいだね。
「ねぇ、今日のミクスド練習は僕と組まない?」
「断る」
あまりにも早い返事だったけど、もちろん予想はしていた。
「対戦するならまだしもパートナーにするなんてお断りだ。敵とダブルス組む奴がいるか普通?」
「面白そうだと思うんだけどな」
「面白味なんて求めてない。用がそれだけなら私は練習に時間を費やすからな。邪魔するな」
そう言って彼女は僕から背を向けて桃の所へと向かい「練習するぞ」と声をかける。
桃はというと「また俺ッスかっ?」と渋々練習をすることになったようだ。僕は心の中で「桃、頑張れ」とエールだけ送ることにする。
「ふーじ。麻美に話しかけたってツンケンされちゃうだけだぞ」
そこへ一部始終を見ていた英二が頭の後ろに手を組んでやって来た。
「英二だって赤宮さんに話しかけてツンケンされてるのに懲りないよね」
「俺は友達が少ないあいつが心配だから仕方なくだよ。……まぁ、恐いとこもあったりするけどなぁ」
「僕はもう少し彼女に部活を楽しんでもらいたいだけなんだけどな。僕、よっぽど嫌われてるみたいだね。どうしてかな?」
「そりゃあ、1ポイントも決められずに完敗したらなぁ……」
ぼそっと呟く英二の言葉に小さく笑いながら流す。
赤宮さんの部活練習への意欲を達成した今、僕の次の目的は部活への楽しさを感じてもらうことだった。
「難しいものだね」
「相手が相手だしな~」
それにしても赤宮さんは勝ち負けに異常なまでの拘りを感じる。
思えば強い相手がいなかったから部活に出ることが多くない彼女のためにも僕がその相手になろうと買って出たのが始まりだった。
完膚なきまでの敗北を受ければ部活に出て真面目に練習するだろうと思っていたけど、まさかの男子テニス部で練習すると言い出した時は驚いたな。
勝敗を気にするのは悪いことじゃないしむしろ必要とされるものでもあるよね。そこから闘争心が芽生えるわけで━━。
(あれ……?)
はた、と思考が停止した。別に彼女の勝ちに拘る姿は何ら間違ってないじゃないか。それなのに僕はどうして彼女に疑問を持ってしまったんだ。
(……いや、疑問ではなく理解出来てないのか?)
何を、と考える前に部活が始まってしまったため、思考を切り替えることにした。
赤宮さんを含めたミクスド候補の女子部員が男子テニス部で練習を始めて二日目。腕を伸ばして準備運動をする赤宮さんに声をかけた。
ミクスド大会が開催されることにより、さぞかし彼女の思い通りの展開になったんじゃないだろうか。
だって男子テニス部の練習に入りたがってたし、僕に追い付こうとしているんだから。そしてその望みを叶えた今では彼女は僕を打ち負かそうと必死なのだろう。
赤宮さんの負けず嫌いは本当に執念深いものが感じられる。
「まずまずだけど」
彼女の中での僕の存在はライバルだと思うけど、あまりにも敵意を剥き出してくる。僕が話しかけてる今だって親の仇でも見るような目で睨み付けて眉を寄せているのだから。
「そんな顔しないでよ。僕はただ赤宮さんと普通に話をしたいし、仲良くなりたいんだ」
「どうして敵と仲良くする必要があるわけ?」
「僕らは同じ目標を目指す仲間じゃないか」
「……言っておくがミクスド大会はついでのようなもの。私の目標はアンタを打ち負かすことだけだ。だから敵である奴と仲良くなんてするわけがない」
どうやらライバルというよりも一方的に敵対されているみたいだ。かなり嫌われちゃったみたいだね。
「ねぇ、今日のミクスド練習は僕と組まない?」
「断る」
あまりにも早い返事だったけど、もちろん予想はしていた。
「対戦するならまだしもパートナーにするなんてお断りだ。敵とダブルス組む奴がいるか普通?」
「面白そうだと思うんだけどな」
「面白味なんて求めてない。用がそれだけなら私は練習に時間を費やすからな。邪魔するな」
そう言って彼女は僕から背を向けて桃の所へと向かい「練習するぞ」と声をかける。
桃はというと「また俺ッスかっ?」と渋々練習をすることになったようだ。僕は心の中で「桃、頑張れ」とエールだけ送ることにする。
「ふーじ。麻美に話しかけたってツンケンされちゃうだけだぞ」
そこへ一部始終を見ていた英二が頭の後ろに手を組んでやって来た。
「英二だって赤宮さんに話しかけてツンケンされてるのに懲りないよね」
「俺は友達が少ないあいつが心配だから仕方なくだよ。……まぁ、恐いとこもあったりするけどなぁ」
「僕はもう少し彼女に部活を楽しんでもらいたいだけなんだけどな。僕、よっぽど嫌われてるみたいだね。どうしてかな?」
「そりゃあ、1ポイントも決められずに完敗したらなぁ……」
ぼそっと呟く英二の言葉に小さく笑いながら流す。
赤宮さんの部活練習への意欲を達成した今、僕の次の目的は部活への楽しさを感じてもらうことだった。
「難しいものだね」
「相手が相手だしな~」
それにしても赤宮さんは勝ち負けに異常なまでの拘りを感じる。
思えば強い相手がいなかったから部活に出ることが多くない彼女のためにも僕がその相手になろうと買って出たのが始まりだった。
完膚なきまでの敗北を受ければ部活に出て真面目に練習するだろうと思っていたけど、まさかの男子テニス部で練習すると言い出した時は驚いたな。
勝敗を気にするのは悪いことじゃないしむしろ必要とされるものでもあるよね。そこから闘争心が芽生えるわけで━━。
(あれ……?)
はた、と思考が停止した。別に彼女の勝ちに拘る姿は何ら間違ってないじゃないか。それなのに僕はどうして彼女に疑問を持ってしまったんだ。
(……いや、疑問ではなく理解出来てないのか?)
何を、と考える前に部活が始まってしまったため、思考を切り替えることにした。