自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.6 上の上で上々だい! データなんて外れろやい!
主人公名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「こーんにちはー」
ガラガラと扉を開けると保健室独特の薬品の臭いが鼻を掠める。
怪我はよくするけど保健室に入ってお世話になることはあまりなかった。
だって放って置いても治るしね。だから保健室は行くほどのことじゃなかったんだけど、まぁ……今回は成り行きだったね。
だけど……。
「あれ? 西成さんじゃないか」
あたしはこの日を境に保健室が好きになりました。
「おっ、おおお、大石っ!? な、なんでここに!?」
あまりにも突然で、むしろ今日は会えないんじゃないかとしょんぼりしていた矢先だった。不意打ち過ぎる。なぜ、どうして保健室に大石がいるのだっ!? いや、嬉しいけど!
「俺、保健委員だから今日は当番なんだ」
(なぜあたしは保健委員じゃないのだっ!!)
あたしは心底後悔した。なんであたしは保健委員どころか委員会にすら入らなかったんだ。いや、そりゃ最初は面倒だからいいやなんて思ってたけどぉぉぉ!!
「それよりも西成さん。手、怪我してるんじゃないか?」
「あ、うん。それでここに来たのだよ」
少し血が止まりかけだった手を大石に見せる。すると部屋の奥から保健の先生がひょこっと顔を出した。
「大石君、手当てが必要な子?」
「あ、はい。でも大丈夫です。俺が手当てしますから」
おおおおお、大石が直接手当てを……!
「それじゃあ、手を出してもらえるかい?」
「う、うむ」
手を差し出すと大石が手を取ってくれた。触れてもらうだけであたしの心臓が跳ね上がって感触が分かんなくなってくる。
前に大石に手を差し伸べてもらった時にはこんなんじゃなかったのに症状が酷くなってるじゃないか。
「ちょっと沁みるぞ」
「だ、大丈夫っ」
消毒してもらってるけど、痛みなんてちっとも感じなくて頭がパンクしそうだ。
そして気付けばあたしの手は処置を終えたのか、包帯が巻かれていた。
(包帯巻かれたのって初めてだ……)
いつもは放って置くくらいの怪我だからこういうふうに手当てしてもらったのは初めてだ。
「大石ってば手当て上手いんだねー!」
「まぁ、運動部って怪我するのは日常茶飯事だしさ」
「そっか。ありがとう大石!」
「どういたしまして」
爽やかに笑う大石にあたしはまた胸撃たれた。だけど、このままで終わらせてしまうのは凄く勿体無い。何か行動しなければ……! 乾に言われたのは癪だったけどさ。
「えーと、そのー……」
「ん?」
「も、もうすぐ大会だよね! 頑張ってね!」
……って、何か違う気がする! もっとこう、アプローチをするべきなんだよね……。
「あぁ、ありがとう西成さん」
だが、爽やかスマイルが貰えたのでよしとしよう!
ガラガラと扉を開けると保健室独特の薬品の臭いが鼻を掠める。
怪我はよくするけど保健室に入ってお世話になることはあまりなかった。
だって放って置いても治るしね。だから保健室は行くほどのことじゃなかったんだけど、まぁ……今回は成り行きだったね。
だけど……。
「あれ? 西成さんじゃないか」
あたしはこの日を境に保健室が好きになりました。
「おっ、おおお、大石っ!? な、なんでここに!?」
あまりにも突然で、むしろ今日は会えないんじゃないかとしょんぼりしていた矢先だった。不意打ち過ぎる。なぜ、どうして保健室に大石がいるのだっ!? いや、嬉しいけど!
「俺、保健委員だから今日は当番なんだ」
(なぜあたしは保健委員じゃないのだっ!!)
あたしは心底後悔した。なんであたしは保健委員どころか委員会にすら入らなかったんだ。いや、そりゃ最初は面倒だからいいやなんて思ってたけどぉぉぉ!!
「それよりも西成さん。手、怪我してるんじゃないか?」
「あ、うん。それでここに来たのだよ」
少し血が止まりかけだった手を大石に見せる。すると部屋の奥から保健の先生がひょこっと顔を出した。
「大石君、手当てが必要な子?」
「あ、はい。でも大丈夫です。俺が手当てしますから」
おおおおお、大石が直接手当てを……!
「それじゃあ、手を出してもらえるかい?」
「う、うむ」
手を差し出すと大石が手を取ってくれた。触れてもらうだけであたしの心臓が跳ね上がって感触が分かんなくなってくる。
前に大石に手を差し伸べてもらった時にはこんなんじゃなかったのに症状が酷くなってるじゃないか。
「ちょっと沁みるぞ」
「だ、大丈夫っ」
消毒してもらってるけど、痛みなんてちっとも感じなくて頭がパンクしそうだ。
そして気付けばあたしの手は処置を終えたのか、包帯が巻かれていた。
(包帯巻かれたのって初めてだ……)
いつもは放って置くくらいの怪我だからこういうふうに手当てしてもらったのは初めてだ。
「大石ってば手当て上手いんだねー!」
「まぁ、運動部って怪我するのは日常茶飯事だしさ」
「そっか。ありがとう大石!」
「どういたしまして」
爽やかに笑う大石にあたしはまた胸撃たれた。だけど、このままで終わらせてしまうのは凄く勿体無い。何か行動しなければ……! 乾に言われたのは癪だったけどさ。
「えーと、そのー……」
「ん?」
「も、もうすぐ大会だよね! 頑張ってね!」
……って、何か違う気がする! もっとこう、アプローチをするべきなんだよね……。
「あぁ、ありがとう西成さん」
だが、爽やかスマイルが貰えたのでよしとしよう!