自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.6 上の上で上々だい! データなんて外れろやい!
主人公名前変換
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(テニス部の中に入りたいぃぃぃ!!)
本日は取材日ではないためテニス部に入れない遥は心の中で叫びながら男子テニス部のフェンスに指を絡ませて食い入るようにコートの中にいるはずの人物を探した。
だが、どこを探しても見つからないので遥は何度も目を擦る。
「……おかしい。こんなに目を凝らして探してると言うのになぜ大石はいないのだっ」
ぐぐぐ、と唸るように呟くもフェンスの中から見た彼女はまるで檻の外に出たがる動物のようにも見える。
そんな彼女に気付いたフェンス内にいる青学レギュラーが一人、遥の前へと歩んだ。
「西成さん、だよね? 今日は取材の日かい?」
そのレギュラーとは河村であった。遥はしばらく間を置いてから彼が何者かすぐに思い出した。
「河村ではないか! いや、今日は取材じゃないんだけど……それよりも大石はいないのかいっ?」
「大石に用があるの? でも、今日は遅くに来る予定だから今はいないんだ。ごめん」
「うぅ、そうなのか……まだ来ていないのか……痛っ!」
ぐっとフェンスを握り締めた時だった。どうやら折れて剥き出しになった針金が遥の手のひらを刺してしまったようだ。
「うぅ、なんてツイてないんだ」
「西成さん大丈夫っ? 血が出てるよ」
ぷっくりと膨らむように血が出てきてはじわりと滲み始めた。深く刺したのだろう、ゆっくりながらも地面に滴り落ちた。
「あー……ティッシュあったかなぁ……」
「そ、それより保健室に行った方がいいよ!」
「……うぅ、そうだね」
「連れて行きたいのは山々だけど、もうすぐ練習試合が始まるんだ、ごめんね」
「いいのだよ。まぁ、絆創膏でも貼ればすむ怪我だしさ」
「ちゃんと診てもらうんだよ」
「ラジャー」
ポタポタと血を垂らしながら怪我をした手とは逆の手で敬礼し、遥は保健室へと目指した。
本日は取材日ではないためテニス部に入れない遥は心の中で叫びながら男子テニス部のフェンスに指を絡ませて食い入るようにコートの中にいるはずの人物を探した。
だが、どこを探しても見つからないので遥は何度も目を擦る。
「……おかしい。こんなに目を凝らして探してると言うのになぜ大石はいないのだっ」
ぐぐぐ、と唸るように呟くもフェンスの中から見た彼女はまるで檻の外に出たがる動物のようにも見える。
そんな彼女に気付いたフェンス内にいる青学レギュラーが一人、遥の前へと歩んだ。
「西成さん、だよね? 今日は取材の日かい?」
そのレギュラーとは河村であった。遥はしばらく間を置いてから彼が何者かすぐに思い出した。
「河村ではないか! いや、今日は取材じゃないんだけど……それよりも大石はいないのかいっ?」
「大石に用があるの? でも、今日は遅くに来る予定だから今はいないんだ。ごめん」
「うぅ、そうなのか……まだ来ていないのか……痛っ!」
ぐっとフェンスを握り締めた時だった。どうやら折れて剥き出しになった針金が遥の手のひらを刺してしまったようだ。
「うぅ、なんてツイてないんだ」
「西成さん大丈夫っ? 血が出てるよ」
ぷっくりと膨らむように血が出てきてはじわりと滲み始めた。深く刺したのだろう、ゆっくりながらも地面に滴り落ちた。
「あー……ティッシュあったかなぁ……」
「そ、それより保健室に行った方がいいよ!」
「……うぅ、そうだね」
「連れて行きたいのは山々だけど、もうすぐ練習試合が始まるんだ、ごめんね」
「いいのだよ。まぁ、絆創膏でも貼ればすむ怪我だしさ」
「ちゃんと診てもらうんだよ」
「ラジャー」
ポタポタと血を垂らしながら怪我をした手とは逆の手で敬礼し、遥は保健室へと目指した。