自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.6 上の上で上々だい! データなんて外れろやい!
主人公名前変換
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全てのスポーツテストを受け終わった俺は自身の結果を見てまずまずかなと呟いた。
まだ全生徒がテストを終えるにはもう少し時間がかかるだろう。どうしようかなと思った矢先、ちょうど近くに腕を組んで立っている友人の姿を見つけた。
「手塚」
名前を呼んでみるが反応はなかった。聞こえなかったのかなと思い、今度は近づいてもう一度呼んでみることにした。
「手塚」
「……あぁ、大石か」
ようやく気付いてくれた手塚。何やら熱心にどこかを見ていて心ここに在らずなようにも見えた。
「どうかしたのか? 何だかボーッとしてたぞ」
「いや、何でもない。それよりもテストは終わったのか?」
「あぁ、手塚も終わったかい?」
「先ほどな」
「そうか。俺は今年まずまずな結果だったけど、手塚は……あれ? あそこにいるのは英二と……九条さんだな」
手塚と会話してる途中、ふと前方を見てみると楽しげに話をしている英二と九条さんがいた。確か、英二と九条さんは昨日初めて顔を合わせたばかりだったはず。
「先ほどから話をしてるようだ」
「そうなのか。それにしてもさすが英二だな、もう九条さんと仲良くなったんだ」
「……」
「……手塚?」
まただ。反応がなくなった。一体どうしたと言うのだろうか。ジッと彼の見つめる先には英二と九条さんの姿。あの二人に何かあるのだろうか。
「……」
(あ……)
このような視線、前にも見たことがある。確か俺と手塚が話をしてる時に西成さんも今の手塚と同じような……いや、彼女の方がもっと熱いものだったかも知れないけど意味はきっと一緒だ。
(好き、なんだろうか。彼女のこと……)
1年の頃からの付き合いだけど今まで彼に好きな相手とかそんな噂とか聞いたことがなかった。
だけど今の手塚は恋愛小説に出てくるような好きな人に想いを寄せる主人公のようである。
恋をする視線、羨望する視線が合わさっているようにも思えた。
本当に手塚が九条さんに恋してるなら彼女をマネージャーにしたのも頷ける。
「……なぁ、手塚。二人の所に行ってみるか?」
「なぜだ?」
「なぜって、話しないのか?」
「いや、どちらでも構わないが」
奥手……なんだろうか、それとも英二がいるから少し遠慮してるのか、1年の頃からの付き合いでもやはり無表情の彼の全てを理解することは出来ない。
「せっかくだから二人の結果も聞いてみようよ」
「……あぁ」
半ば強引かもしれないが恋する友人のために俺は手塚を九条さんに近づけようと動いた。
(……でも、西成さんは手塚のことが好きなんだよな……)
その途中ぼんやりと脳裏に手塚のことを想う子のことを思い出した。
まだ全生徒がテストを終えるにはもう少し時間がかかるだろう。どうしようかなと思った矢先、ちょうど近くに腕を組んで立っている友人の姿を見つけた。
「手塚」
名前を呼んでみるが反応はなかった。聞こえなかったのかなと思い、今度は近づいてもう一度呼んでみることにした。
「手塚」
「……あぁ、大石か」
ようやく気付いてくれた手塚。何やら熱心にどこかを見ていて心ここに在らずなようにも見えた。
「どうかしたのか? 何だかボーッとしてたぞ」
「いや、何でもない。それよりもテストは終わったのか?」
「あぁ、手塚も終わったかい?」
「先ほどな」
「そうか。俺は今年まずまずな結果だったけど、手塚は……あれ? あそこにいるのは英二と……九条さんだな」
手塚と会話してる途中、ふと前方を見てみると楽しげに話をしている英二と九条さんがいた。確か、英二と九条さんは昨日初めて顔を合わせたばかりだったはず。
「先ほどから話をしてるようだ」
「そうなのか。それにしてもさすが英二だな、もう九条さんと仲良くなったんだ」
「……」
「……手塚?」
まただ。反応がなくなった。一体どうしたと言うのだろうか。ジッと彼の見つめる先には英二と九条さんの姿。あの二人に何かあるのだろうか。
「……」
(あ……)
このような視線、前にも見たことがある。確か俺と手塚が話をしてる時に西成さんも今の手塚と同じような……いや、彼女の方がもっと熱いものだったかも知れないけど意味はきっと一緒だ。
(好き、なんだろうか。彼女のこと……)
1年の頃からの付き合いだけど今まで彼に好きな相手とかそんな噂とか聞いたことがなかった。
だけど今の手塚は恋愛小説に出てくるような好きな人に想いを寄せる主人公のようである。
恋をする視線、羨望する視線が合わさっているようにも思えた。
本当に手塚が九条さんに恋してるなら彼女をマネージャーにしたのも頷ける。
「……なぁ、手塚。二人の所に行ってみるか?」
「なぜだ?」
「なぜって、話しないのか?」
「いや、どちらでも構わないが」
奥手……なんだろうか、それとも英二がいるから少し遠慮してるのか、1年の頃からの付き合いでもやはり無表情の彼の全てを理解することは出来ない。
「せっかくだから二人の結果も聞いてみようよ」
「……あぁ」
半ば強引かもしれないが恋する友人のために俺は手塚を九条さんに近づけようと動いた。
(……でも、西成さんは手塚のことが好きなんだよな……)
その途中ぼんやりと脳裏に手塚のことを想う子のことを思い出した。