自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.6 上の上で上々だい! データなんて外れろやい!
主人公名前変換
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「……はぁ~」
部活も終わって家に帰る途中、俺こと桃城武は今日の出来事を思い出して思わず溜め息を吐いた。
その原因は今日から男テニで共に練習をすることになったミクスドの女子面子の一人、赤宮麻美にある。
ミクスド要因のためにしばらくの間、一緒に練習するんだけど、他のメンバーはまだいいとして、赤宮先輩だけがこれまた色々と厄介であった。
あの人は根っからのシングルスプレイヤーだからダブルス経験は全くないそうだ。
……まぁ、ダブルスについては俺もそうなんだけど、今日の練習で試しに赤宮先輩と組むことになった。
しかし練習相手はあの黄金ペア。勝てる見込みはないが、やるからには食らい付けるところまで食らいつきたい。
その辺りは先輩も同じ気持ちだったんだが、いざ試合を始めてみりゃこれは凄いのなんの。何てったって全てのボールを赤宮先輩が取ろうとするだけでなく、常に前に出てネットに張り付く。
サーブを打ってもすぐに前に出る。俺だって前に出て暴れたい質だけど、とにかく前に詰めて攻撃的なテニスをする。
これがシングルスならそういう戦い方なんだろうなと理解出来るが、ダブルスでは勝手が違う。
ちょこっと雑誌で見たくらいの知識しかないけど、ダブルスは戦略が大事。一人で何とかしようと思って出来るわけない。
それより何より相方の俺の存在をまるで無視した戦い方だ。
俺に託せばいいボールまで自分で取りに行ったり、俺へのフォローがなかったり、そんな信頼も何もないダブルスが黄金ペアに食らい付くこともなく惨敗した。
「協調性の欠片もねぇよなー……」
また溜め息を吐いた。つか、なんで後輩の俺がここまで気を利かせなきゃいけないんだ? こういうのって先輩の仕事だろ?
……っつっても、あの人は我が道を進むような人だから期待は出来ないし、むしろ何かアドバイスやら対策やら話したとしてもそれを受け入れてくれるとは到底思えない。
「何とかしねぇとミクスド大会どころじゃねぇぞ……」
ミクスド大会初戦の日程は地区予選と同日。正直、1ヶ月もない。このままじゃ初戦敗退は目に見えている。
まぁ、あの人を外した別の女子部員と組む方が遥かにいいのだが、シングルスプレイヤーとしての実力がかなり上なため出来れば赤宮先輩を起用したいというのが女テニの部長の言い分のようだ。
つまり、赤宮先輩の大会出場は絶対らしく、それでいてダブルスとして使えるように鍛えなければならないのだと。
そりゃあ、シングルスなら強敵とも言えるあの人がダブルスでも上手いことやれるならミクスド大会も心強いが、あの性格だしそう上手いこといける気がしない。
(……あー! くそっ!)
頭をガシガシ掻き毟った俺は別に俺がペアになるわけじゃないと結論に至り、考えることを放棄した。
てか、あれこれ考えるのって知性派な乾先輩の得意分野だし、俺の役目じゃねぇや。
何かとっておきの方法でも見つかりゃ話は別なんだけどな。
何度目になるか分からない溜め息を吐きながら、俺は夕日に向かって歩いた。
部活も終わって家に帰る途中、俺こと桃城武は今日の出来事を思い出して思わず溜め息を吐いた。
その原因は今日から男テニで共に練習をすることになったミクスドの女子面子の一人、赤宮麻美にある。
ミクスド要因のためにしばらくの間、一緒に練習するんだけど、他のメンバーはまだいいとして、赤宮先輩だけがこれまた色々と厄介であった。
あの人は根っからのシングルスプレイヤーだからダブルス経験は全くないそうだ。
……まぁ、ダブルスについては俺もそうなんだけど、今日の練習で試しに赤宮先輩と組むことになった。
しかし練習相手はあの黄金ペア。勝てる見込みはないが、やるからには食らい付けるところまで食らいつきたい。
その辺りは先輩も同じ気持ちだったんだが、いざ試合を始めてみりゃこれは凄いのなんの。何てったって全てのボールを赤宮先輩が取ろうとするだけでなく、常に前に出てネットに張り付く。
サーブを打ってもすぐに前に出る。俺だって前に出て暴れたい質だけど、とにかく前に詰めて攻撃的なテニスをする。
これがシングルスならそういう戦い方なんだろうなと理解出来るが、ダブルスでは勝手が違う。
ちょこっと雑誌で見たくらいの知識しかないけど、ダブルスは戦略が大事。一人で何とかしようと思って出来るわけない。
それより何より相方の俺の存在をまるで無視した戦い方だ。
俺に託せばいいボールまで自分で取りに行ったり、俺へのフォローがなかったり、そんな信頼も何もないダブルスが黄金ペアに食らい付くこともなく惨敗した。
「協調性の欠片もねぇよなー……」
また溜め息を吐いた。つか、なんで後輩の俺がここまで気を利かせなきゃいけないんだ? こういうのって先輩の仕事だろ?
……っつっても、あの人は我が道を進むような人だから期待は出来ないし、むしろ何かアドバイスやら対策やら話したとしてもそれを受け入れてくれるとは到底思えない。
「何とかしねぇとミクスド大会どころじゃねぇぞ……」
ミクスド大会初戦の日程は地区予選と同日。正直、1ヶ月もない。このままじゃ初戦敗退は目に見えている。
まぁ、あの人を外した別の女子部員と組む方が遥かにいいのだが、シングルスプレイヤーとしての実力がかなり上なため出来れば赤宮先輩を起用したいというのが女テニの部長の言い分のようだ。
つまり、赤宮先輩の大会出場は絶対らしく、それでいてダブルスとして使えるように鍛えなければならないのだと。
そりゃあ、シングルスなら強敵とも言えるあの人がダブルスでも上手いことやれるならミクスド大会も心強いが、あの性格だしそう上手いこといける気がしない。
(……あー! くそっ!)
頭をガシガシ掻き毟った俺は別に俺がペアになるわけじゃないと結論に至り、考えることを放棄した。
てか、あれこれ考えるのって知性派な乾先輩の得意分野だし、俺の役目じゃねぇや。
何かとっておきの方法でも見つかりゃ話は別なんだけどな。
何度目になるか分からない溜め息を吐きながら、俺は夕日に向かって歩いた。