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vol.5 実力があったからレギュラーになれたんだもの
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「九条さん」
「あ、河村君」
自己紹介が終わり、各自準備体操を始める者がいる中、秋はコートの端で見学をしていた。
今日はひとまず部活の流れを知ってもらうために見学をするようにと手塚に言われたからだ。そんなジャージ姿の彼女の元に河村が近寄り声をかけた。
「九条さんがマネージャーになってくれて良かったよ」
「でも仮入部だよ。それに河村君が後押ししてくれたから私は決心しただけで……」
「それでも心強いよ。けど、無理はしないようにね」
「ありがとう、河村君」
二人の間にほんわかした空気が流れる。すると河村が「あ」と何かを思い出したかのように声を上げた。
「そういえば今女子テニス部から何人かこっちで練習してる子達もいるんだけど……」
「手塚君から聞いてるよ。そのうちの一人は私の友達なの。赤宮麻美って言うんだけど」
「あぁ、うん。赤宮さんだね、覚えてるよ。彼女と友達なんだね」
「うん、麻美とは1年の時一緒のクラスだったんだ」
「そうだったんだ。じゃあそんなに心細くないんじゃない?」
「そうだね。麻美に手塚君、それに河村君もいるんだしむしろ心強いよ」
「そ、そう言ってもらえると嬉しいな」
秋の言葉に嬉しいやら恥ずかしいやら、河村は頭を掻きながら照れる表情を見せた。秋もそんな彼を見てふふっと笑う。
「男子テニス部はこの前レギュラーを決める為のランキング戦って言うのをしたばかりなんだよね? 河村君もレギュラーになったなんて凄いよ」
「うん。俺はまぁ……何とかって感じなんだけど今年は凄い強い1年生がいてランキング戦にも全勝でレギュラーを取った子がいるんだ」
「1年生でレギュラー? そんな子もいるんだね」
「あぁ、もうすぐで地区大会だし凄い活躍が見れるかもしれないよ」
「楽しみだね。もちろん、河村君の活躍もだけど」
「いや、そんな俺は……。レギュラーだからって補欠だろうし」
「ずっと補欠だなんてことはないよ。実力があったからレギュラーになれたんだもの。自信持っていいよ」
「は、はは。ありがとう九条さん。えっと……じゃあ俺そろそろ練習に戻るよ」
「うん、頑張ってね」
ずっと話をするわけにはいかないと思ったのか、河村は秋から離れてコートへと向かう。
話す相手がいなくなった秋は一人になったことを寂しく感じるも見学者として部員達の観察をすることにした。
(あ、向こうに麻美がいる)
青学レギュラー陣の輪に入る麻美と他の女子テニス部員達を見つけた秋は少し近付いて何をするのか様子を見ようとした。
「女子メンバーには基本的にミクスドの練習に専念してもらいたい。因みにダブルスの経験はあるか?」
手塚の問いに女子部員達は正直に答える。ある、と答える者といればない、と答える者も少なからずいた。
「皆無だ」
麻美も腕を組みながら答える。全員の答えを聞いた手塚は「そうか」と返事を口にする。
「ミクスド大会まで日はないが、まずはダブルスに慣れるよう練習に励んでもらいたい」
「因みに聞きたいんだけど、大会中は固定のペアで挑むわけじゃないんだよな?」
「あぁ。試合の度にパートナーを変えるのは問題ない。だが、相性が合う相手を見つけたら固定するのが望ましいからそのつもりでいてくれ」
「あぁ」
手塚と麻美がミクスドについての話をしている。それを聞いた秋は麻美と息の合う相手が見つかるのか少し心配になった。
(麻美ってシングルスが得意みたいだから大丈夫かな……)
誰かとダブルスだなんて上手くいく様子が思い描けず、それでも彼女の補佐も出来るように頑張らなきゃと秋は小さく決心した。
「あ、河村君」
自己紹介が終わり、各自準備体操を始める者がいる中、秋はコートの端で見学をしていた。
今日はひとまず部活の流れを知ってもらうために見学をするようにと手塚に言われたからだ。そんなジャージ姿の彼女の元に河村が近寄り声をかけた。
「九条さんがマネージャーになってくれて良かったよ」
「でも仮入部だよ。それに河村君が後押ししてくれたから私は決心しただけで……」
「それでも心強いよ。けど、無理はしないようにね」
「ありがとう、河村君」
二人の間にほんわかした空気が流れる。すると河村が「あ」と何かを思い出したかのように声を上げた。
「そういえば今女子テニス部から何人かこっちで練習してる子達もいるんだけど……」
「手塚君から聞いてるよ。そのうちの一人は私の友達なの。赤宮麻美って言うんだけど」
「あぁ、うん。赤宮さんだね、覚えてるよ。彼女と友達なんだね」
「うん、麻美とは1年の時一緒のクラスだったんだ」
「そうだったんだ。じゃあそんなに心細くないんじゃない?」
「そうだね。麻美に手塚君、それに河村君もいるんだしむしろ心強いよ」
「そ、そう言ってもらえると嬉しいな」
秋の言葉に嬉しいやら恥ずかしいやら、河村は頭を掻きながら照れる表情を見せた。秋もそんな彼を見てふふっと笑う。
「男子テニス部はこの前レギュラーを決める為のランキング戦って言うのをしたばかりなんだよね? 河村君もレギュラーになったなんて凄いよ」
「うん。俺はまぁ……何とかって感じなんだけど今年は凄い強い1年生がいてランキング戦にも全勝でレギュラーを取った子がいるんだ」
「1年生でレギュラー? そんな子もいるんだね」
「あぁ、もうすぐで地区大会だし凄い活躍が見れるかもしれないよ」
「楽しみだね。もちろん、河村君の活躍もだけど」
「いや、そんな俺は……。レギュラーだからって補欠だろうし」
「ずっと補欠だなんてことはないよ。実力があったからレギュラーになれたんだもの。自信持っていいよ」
「は、はは。ありがとう九条さん。えっと……じゃあ俺そろそろ練習に戻るよ」
「うん、頑張ってね」
ずっと話をするわけにはいかないと思ったのか、河村は秋から離れてコートへと向かう。
話す相手がいなくなった秋は一人になったことを寂しく感じるも見学者として部員達の観察をすることにした。
(あ、向こうに麻美がいる)
青学レギュラー陣の輪に入る麻美と他の女子テニス部員達を見つけた秋は少し近付いて何をするのか様子を見ようとした。
「女子メンバーには基本的にミクスドの練習に専念してもらいたい。因みにダブルスの経験はあるか?」
手塚の問いに女子部員達は正直に答える。ある、と答える者といればない、と答える者も少なからずいた。
「皆無だ」
麻美も腕を組みながら答える。全員の答えを聞いた手塚は「そうか」と返事を口にする。
「ミクスド大会まで日はないが、まずはダブルスに慣れるよう練習に励んでもらいたい」
「因みに聞きたいんだけど、大会中は固定のペアで挑むわけじゃないんだよな?」
「あぁ。試合の度にパートナーを変えるのは問題ない。だが、相性が合う相手を見つけたら固定するのが望ましいからそのつもりでいてくれ」
「あぁ」
手塚と麻美がミクスドについての話をしている。それを聞いた秋は麻美と息の合う相手が見つかるのか少し心配になった。
(麻美ってシングルスが得意みたいだから大丈夫かな……)
誰かとダブルスだなんて上手くいく様子が思い描けず、それでも彼女の補佐も出来るように頑張らなきゃと秋は小さく決心した。