自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.5 実力があったからレギュラーになれたんだもの
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「練習を始める前にまず皆に説明しておきたいことがある」
男子テニス部の部長手塚国光と副部長大石秀一郎が並ぶ。その隣に立つのは私と女子テニス部から派遣されたミクスド候補の女子部員達。
そんな私らの前には整列された男子テニス部員達がいて、きっと誰もが私らの存在を気にしているのだろう。ちらちらと視線を感じるのが分かる。
「今年の中学生テニス大会が開幕されると同時に中学生ミクスド大会も始まることになった」
手塚の言葉に多少ざわつき始める部員達。それでも知ってる者も何人かいるようで反応の薄い者もいる。
「ミクスドとは知っての通り男女混合のダブルスだ。彼女達はミクスド選手として女子テニス部から選ばれた精鋭で、大会の間は男子テニス部で練習することになる」
精鋭……な。まぁ、私の方が強いけど。みんな倒したことある連中だし。
「我が部ではまだ彼女達のペアになる者は決めていない。そのため彼女達を含めて共に練習に参加し、同時にぴったりのパートナーを探す。何度かダブルスのペアを組ませたりするのでそのつもりでいるように、以上だ」
はいっ! と部員の声が響く。さすが手塚、貫禄がある。きっとこいつの強さは私の想像以上に違いない。どれだけ強いのか手合わせてみたいものだが、ミクスドで組んでみたいという興味もある。
やはり組むなら強い奴じゃなきゃ意味ないし、どうせならミクスド優勝もしてやりたい。
「それじゃあ、最後に彼女達から自己紹介してもらおうかな。最初は赤宮さんからお願いしてもいいかい?」
「……は?」
副部長である大石がとんでもないことを言う。自己紹介ってする必要あるのか?
「簡単に名前と何か一言でもあれば言ってくれていいよ」
爽やかに言われても何も考えてないんだけど。だが、何も言わないままでは恥をかくだろうし仕方なく私は何か喋ることにした。
「3年、赤宮麻美。弱い奴には興味ない、強い奴は必ず負かしてやる」
ふと、不二周助が私の視界に入った。私はそのまま奴を睨みつけ言葉を続ける。
「例え負けても諦めない。必ずだ」
不二に向けて放ったつもりだ。奴はそれに気付いたのかにっこりと微笑む。相変わらずスカした顔しやがって。
すると私の周りでシャッターを切る音が聞こえた。一度や二度ではなく何度もカシャッ、カシャッと。
音のする方へ向けば何故だか西成遥が私の至近距離で撮影している。何なんだこいつは。
「……手塚、これはなんだ?」
「すまない、あとで言って聞かせる」
「あぁ、そうだ。俺からもみんなに話があるんだ。今写真を撮ってるこの子なんだけど、新聞部の取材で週に二回程テニスコート内に入って取材をするからみんなも協力してあげてくれ」
大石の話を聞いて初めて知った。……こいつ、新聞部に入ったのか?
「3年1組の西成遥です! えっと、色々取材しちゃうんでよろしく!」
構えていたカメラを下ろしてぶいっとピースをする遥。……私は週に二回もこいつと顔を合わせなきゃいけないのかと思うと溜め息が出る。
そして私以外の女子部員の自己紹介が始まり、遥はそいつらにもカシャカシャと写真を何度も撮っていった。
男子テニス部の部長手塚国光と副部長大石秀一郎が並ぶ。その隣に立つのは私と女子テニス部から派遣されたミクスド候補の女子部員達。
そんな私らの前には整列された男子テニス部員達がいて、きっと誰もが私らの存在を気にしているのだろう。ちらちらと視線を感じるのが分かる。
「今年の中学生テニス大会が開幕されると同時に中学生ミクスド大会も始まることになった」
手塚の言葉に多少ざわつき始める部員達。それでも知ってる者も何人かいるようで反応の薄い者もいる。
「ミクスドとは知っての通り男女混合のダブルスだ。彼女達はミクスド選手として女子テニス部から選ばれた精鋭で、大会の間は男子テニス部で練習することになる」
精鋭……な。まぁ、私の方が強いけど。みんな倒したことある連中だし。
「我が部ではまだ彼女達のペアになる者は決めていない。そのため彼女達を含めて共に練習に参加し、同時にぴったりのパートナーを探す。何度かダブルスのペアを組ませたりするのでそのつもりでいるように、以上だ」
はいっ! と部員の声が響く。さすが手塚、貫禄がある。きっとこいつの強さは私の想像以上に違いない。どれだけ強いのか手合わせてみたいものだが、ミクスドで組んでみたいという興味もある。
やはり組むなら強い奴じゃなきゃ意味ないし、どうせならミクスド優勝もしてやりたい。
「それじゃあ、最後に彼女達から自己紹介してもらおうかな。最初は赤宮さんからお願いしてもいいかい?」
「……は?」
副部長である大石がとんでもないことを言う。自己紹介ってする必要あるのか?
「簡単に名前と何か一言でもあれば言ってくれていいよ」
爽やかに言われても何も考えてないんだけど。だが、何も言わないままでは恥をかくだろうし仕方なく私は何か喋ることにした。
「3年、赤宮麻美。弱い奴には興味ない、強い奴は必ず負かしてやる」
ふと、不二周助が私の視界に入った。私はそのまま奴を睨みつけ言葉を続ける。
「例え負けても諦めない。必ずだ」
不二に向けて放ったつもりだ。奴はそれに気付いたのかにっこりと微笑む。相変わらずスカした顔しやがって。
すると私の周りでシャッターを切る音が聞こえた。一度や二度ではなく何度もカシャッ、カシャッと。
音のする方へ向けば何故だか西成遥が私の至近距離で撮影している。何なんだこいつは。
「……手塚、これはなんだ?」
「すまない、あとで言って聞かせる」
「あぁ、そうだ。俺からもみんなに話があるんだ。今写真を撮ってるこの子なんだけど、新聞部の取材で週に二回程テニスコート内に入って取材をするからみんなも協力してあげてくれ」
大石の話を聞いて初めて知った。……こいつ、新聞部に入ったのか?
「3年1組の西成遥です! えっと、色々取材しちゃうんでよろしく!」
構えていたカメラを下ろしてぶいっとピースをする遥。……私は週に二回もこいつと顔を合わせなきゃいけないのかと思うと溜め息が出る。
そして私以外の女子部員の自己紹介が始まり、遥はそいつらにもカシャカシャと写真を何度も撮っていった。