自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.5 実力があったからレギュラーになれたんだもの
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「へっへーん!お父さんから一眼レフカメラ借りちゃったー」
カメラストラップを首に掛けたあたしは上機嫌に朝練始まる前の男子テニス部にやって来た。もちろん、腕には新聞部の腕章をつけて。
そして手には一眼レフカメラ。やっぱり新聞部なんだし写真も撮らなきゃだよね! ……っていうか、写真も撮って来いって部長に言われたからなんだけどね。
本当は家にあるコンデジを持って来たかったんだけど、お父さんが仕事で使うからその代わりにとこのカメラを貸してくれた。ちょっと重いけど何だか渋くてかっこいい!
「おぉー……何だか世界観が違うように見えるー」
試しにカメラを構えながら辺りを見回す。すると一人の男子がファインダーの先を捕らえた。
その男子は人気者で有名な不二周助。いつの間にいたのか分からなかったけど、思わぬ相手がいたこともあり新聞部として挨拶をしなければと思ったあたしはカメラを下ろす。
「不二じゃないかっ。おはよ! 今日は取材しに来たからよろしくねー」
「おはよう。確か、西成さんだったね。新聞部の取材が定期的に来るのは聞いてるよ」
「えへー。色々とよろしくね」
「こちらこそ。それにしてもそのカメラは君のなの?」
「あ、これはお父さんから借りたの。本当はコンデジにしたかったんだけどお父さんが使っちゃっててね。でもかっこいいっしょ?」
「そうだね。高画質だし、レンズ交換も色々出来るからどんなシーンでも活躍出来るけど、初心者には大変かもしれないね。ちょっと重いから初めはミラーレスがいいんじゃないかな」
へー。不二ってば詳しいんだね。……ハッ! もしやこれは取材出来るやつでは?
「不二も写真撮ったりするの?」
「うん。一応趣味なんだ」
おぉ! これはちょっとしたスクープなのではないかっ? 何せ相手は男子テニス部天才の不二周助。女子が憧れを抱き、まるで白馬に乗った王子様のようなその佇まいに鷲掴みにされる女子は少なくないとか。
まぁ、あたしにとっては大石が王子様なんだけどね! でもでも、女子が欲しそうなネタなんじゃないかな。これは詳しく聞かなければ! レッツ取材!
「趣味ってことはやっぱり家に沢山写真があったり?」
「そうだよ、アルバムも何冊もあるしね」
「ふむふむ。因みに何を撮ってるの?」
「友達とか風景とかかな」
「おぉ……」
「写真ってその時にしか撮れないし、同じ表情、同じ風景って絶対に出来ないんだ。どんな写真も世界に一枚しか存在しないものだよ」
「おおぉぉっ。……不二の写真に対する情熱がほんの少し分かった気がするよ」
「そうかい? 月並みな言葉だけどね。……それよりもメモを取らなくて良かったの? 一応取材だったんじゃない?」
ぎくっ。
「あ、やっぱバレちゃうかな。でも、今の話はちゃんと頭に入ったから大丈夫!」
「ふふっ。でもこの話、記事にされる前にみんなに話しちゃったらごめんね?」
「えええぇぇー」
「冗談だよ。記事に採用される話かは分からないけど楽しみにしてるよ」
それじゃあ僕はそろそろ行くね。そう言うと不二は整列し始める男子テニス部のコート内に入って行った。
「さっすが不二。キラキラしてるなぁー」
どこかミステリアスな雰囲気も醸し出しているし、それでいて爽やかな感じ。中性的で声もかっこいいし、優しそうだからこれは人気が出るのも頷ける。
まぁ、大石の優しさには勝てないさ! 彼はあたしの救世主なのだからね!
カメラストラップを首に掛けたあたしは上機嫌に朝練始まる前の男子テニス部にやって来た。もちろん、腕には新聞部の腕章をつけて。
そして手には一眼レフカメラ。やっぱり新聞部なんだし写真も撮らなきゃだよね! ……っていうか、写真も撮って来いって部長に言われたからなんだけどね。
本当は家にあるコンデジを持って来たかったんだけど、お父さんが仕事で使うからその代わりにとこのカメラを貸してくれた。ちょっと重いけど何だか渋くてかっこいい!
「おぉー……何だか世界観が違うように見えるー」
試しにカメラを構えながら辺りを見回す。すると一人の男子がファインダーの先を捕らえた。
その男子は人気者で有名な不二周助。いつの間にいたのか分からなかったけど、思わぬ相手がいたこともあり新聞部として挨拶をしなければと思ったあたしはカメラを下ろす。
「不二じゃないかっ。おはよ! 今日は取材しに来たからよろしくねー」
「おはよう。確か、西成さんだったね。新聞部の取材が定期的に来るのは聞いてるよ」
「えへー。色々とよろしくね」
「こちらこそ。それにしてもそのカメラは君のなの?」
「あ、これはお父さんから借りたの。本当はコンデジにしたかったんだけどお父さんが使っちゃっててね。でもかっこいいっしょ?」
「そうだね。高画質だし、レンズ交換も色々出来るからどんなシーンでも活躍出来るけど、初心者には大変かもしれないね。ちょっと重いから初めはミラーレスがいいんじゃないかな」
へー。不二ってば詳しいんだね。……ハッ! もしやこれは取材出来るやつでは?
「不二も写真撮ったりするの?」
「うん。一応趣味なんだ」
おぉ! これはちょっとしたスクープなのではないかっ? 何せ相手は男子テニス部天才の不二周助。女子が憧れを抱き、まるで白馬に乗った王子様のようなその佇まいに鷲掴みにされる女子は少なくないとか。
まぁ、あたしにとっては大石が王子様なんだけどね! でもでも、女子が欲しそうなネタなんじゃないかな。これは詳しく聞かなければ! レッツ取材!
「趣味ってことはやっぱり家に沢山写真があったり?」
「そうだよ、アルバムも何冊もあるしね」
「ふむふむ。因みに何を撮ってるの?」
「友達とか風景とかかな」
「おぉ……」
「写真ってその時にしか撮れないし、同じ表情、同じ風景って絶対に出来ないんだ。どんな写真も世界に一枚しか存在しないものだよ」
「おおぉぉっ。……不二の写真に対する情熱がほんの少し分かった気がするよ」
「そうかい? 月並みな言葉だけどね。……それよりもメモを取らなくて良かったの? 一応取材だったんじゃない?」
ぎくっ。
「あ、やっぱバレちゃうかな。でも、今の話はちゃんと頭に入ったから大丈夫!」
「ふふっ。でもこの話、記事にされる前にみんなに話しちゃったらごめんね?」
「えええぇぇー」
「冗談だよ。記事に採用される話かは分からないけど楽しみにしてるよ」
それじゃあ僕はそろそろ行くね。そう言うと不二は整列し始める男子テニス部のコート内に入って行った。
「さっすが不二。キラキラしてるなぁー」
どこかミステリアスな雰囲気も醸し出しているし、それでいて爽やかな感じ。中性的で声もかっこいいし、優しそうだからこれは人気が出るのも頷ける。
まぁ、大石の優しさには勝てないさ! 彼はあたしの救世主なのだからね!