自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.5 実力があったからレギュラーになれたんだもの
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「では、今月中に目安箱を設置して生徒の声を集めよう。以上で会議を終了する」
朝の生徒会議が終わり、生徒役員達が「お疲れ様です」と声を掛け合う。
足早に朝練に向かう者もいれば、ゆっくりとした足並みで教室に向かう者もいる。その中で、ただ一人ホワイトボードの内容をノートに纏める九条に俺は視線を向けた。
九条の手によって走るペンは先日自分が彼女にとプレゼントしたシャープペンシルということに気付くと俺は誰にも気付かれることなくほんの僅かに盗み笑いを浮かべる。
その後、写し終えたのかルーズリーフタイプのノートを閉じるとふいに顔を上げた九条と俺の目が合った。
「あ、ご、ごめんね手塚君。書くのが遅くって。私のこと気にせずに朝練に行って良かったんだよ」
どうやら書記である自分が写し終えるのを待たせたことに申し訳なく感じたらしく慌てたようだ。
だが、俺としては待っているつもりはなかった。ただ彼女を見て、離れるのを惜しんでいたのだ。もちろん、それを口に出来るわけもなかったが。
「気にしなくていい」
「本当にごめんね……。あと、マネージャーの件なんだけど……手塚君、今から朝練だしまたあとで話した方がいいよね?」
「いや、大丈夫だ。話してくれ」
『マネージャーの件』その言葉に胸が高鳴った。何故なら俺はずっと待ち望んでいたからだ。九条からその話を聞くのを。彼女をテニス部のマネージャーに誘ってから今日までがとても長く感じた。
一体、彼女は何と答えてくれるのかと逸る心を何とか静めさせて九条の言葉を待つ。
「私、色々考えてみたの。優柔不断で部活もまともに決められない私にマネージャーなんて務まるのかなって」
「……」
「もし、マネージャーも駄目だったらとか……手塚君の期待を裏切ったらとか……不安で仕方ないの」
「九条……」
「でも、始める前からうじうじ考えるのも駄目だし、手塚君も私のために誘ってくれたから私やってみようと思うの、男子テニス部のマネージャー」
一瞬、頭が真っ白になったがすぐに正気に戻った。断られると思っていたため、気持ちが沈みかけていたのだ。
「……」
「手塚君?」
「……あ、いや、すまない。断られる流れだと思ってしまって……」
「あっ、ち、違うの。変な言い方してごめんねっ!」
「大丈夫だ。勝手に俺が勘違いしただけだからな。……あと、引き受けてくれてありがとう」
「そんな……仮入部の身だし……」
まだ続くとは決まったわけじゃないから……。そう不安気に呟く彼女。俺としても生徒会以外で出来そうな繋がりを絶対に手放したくはない。
「フォローはする」
「ありがとう。でもマネージャーはみんなをフォローするための存在なのに手塚君にフォローされたらマネージャーの意味がなくなっちゃうよ」
俺は本気だったのだが。そう口にしようとしたが、くすっと笑う彼女を見て先ほどの愁い顔ではなくなったからまぁいいかと思うことにした。
「では、急だがいつから来てくれるだろうか?」
「仮入部届けを書いてからだから今日の放課後から大丈夫だよ」
「ジャージなどはあるか?」
「うん、一応持って来てるよ」
「そうか。では、早速今日の放課後、部活に来てくれないか?」
「うん。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしく頼む」
まさかこんなにも早く部活に参加してくれるとは思っていなかった。嬉しい誤算だ。
早く彼女と同じ時間を過ごしたい俺は放課後が待ち遠しくて仕方なった。
朝の生徒会議が終わり、生徒役員達が「お疲れ様です」と声を掛け合う。
足早に朝練に向かう者もいれば、ゆっくりとした足並みで教室に向かう者もいる。その中で、ただ一人ホワイトボードの内容をノートに纏める九条に俺は視線を向けた。
九条の手によって走るペンは先日自分が彼女にとプレゼントしたシャープペンシルということに気付くと俺は誰にも気付かれることなくほんの僅かに盗み笑いを浮かべる。
その後、写し終えたのかルーズリーフタイプのノートを閉じるとふいに顔を上げた九条と俺の目が合った。
「あ、ご、ごめんね手塚君。書くのが遅くって。私のこと気にせずに朝練に行って良かったんだよ」
どうやら書記である自分が写し終えるのを待たせたことに申し訳なく感じたらしく慌てたようだ。
だが、俺としては待っているつもりはなかった。ただ彼女を見て、離れるのを惜しんでいたのだ。もちろん、それを口に出来るわけもなかったが。
「気にしなくていい」
「本当にごめんね……。あと、マネージャーの件なんだけど……手塚君、今から朝練だしまたあとで話した方がいいよね?」
「いや、大丈夫だ。話してくれ」
『マネージャーの件』その言葉に胸が高鳴った。何故なら俺はずっと待ち望んでいたからだ。九条からその話を聞くのを。彼女をテニス部のマネージャーに誘ってから今日までがとても長く感じた。
一体、彼女は何と答えてくれるのかと逸る心を何とか静めさせて九条の言葉を待つ。
「私、色々考えてみたの。優柔不断で部活もまともに決められない私にマネージャーなんて務まるのかなって」
「……」
「もし、マネージャーも駄目だったらとか……手塚君の期待を裏切ったらとか……不安で仕方ないの」
「九条……」
「でも、始める前からうじうじ考えるのも駄目だし、手塚君も私のために誘ってくれたから私やってみようと思うの、男子テニス部のマネージャー」
一瞬、頭が真っ白になったがすぐに正気に戻った。断られると思っていたため、気持ちが沈みかけていたのだ。
「……」
「手塚君?」
「……あ、いや、すまない。断られる流れだと思ってしまって……」
「あっ、ち、違うの。変な言い方してごめんねっ!」
「大丈夫だ。勝手に俺が勘違いしただけだからな。……あと、引き受けてくれてありがとう」
「そんな……仮入部の身だし……」
まだ続くとは決まったわけじゃないから……。そう不安気に呟く彼女。俺としても生徒会以外で出来そうな繋がりを絶対に手放したくはない。
「フォローはする」
「ありがとう。でもマネージャーはみんなをフォローするための存在なのに手塚君にフォローされたらマネージャーの意味がなくなっちゃうよ」
俺は本気だったのだが。そう口にしようとしたが、くすっと笑う彼女を見て先ほどの愁い顔ではなくなったからまぁいいかと思うことにした。
「では、急だがいつから来てくれるだろうか?」
「仮入部届けを書いてからだから今日の放課後から大丈夫だよ」
「ジャージなどはあるか?」
「うん、一応持って来てるよ」
「そうか。では、早速今日の放課後、部活に来てくれないか?」
「うん。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしく頼む」
まさかこんなにも早く部活に参加してくれるとは思っていなかった。嬉しい誤算だ。
早く彼女と同じ時間を過ごしたい俺は放課後が待ち遠しくて仕方なった。