自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.4 私だってシングルスプレイヤーだ
主人公名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「はぁ……」
吹奏楽の部活終わり、校門から出て帰宅する秋は溜め息を吐き捨てた。
やはり今日の練習も生き甲斐を感じることはなかったようで、明日の朝練が仮入部最後の部活になるだろうと若干諦め気味でもあった。
「……こんな私がテニス部のマネージャーだなんて……」
吹奏楽が駄目だったら今度はテニス部のマネージャーの予定だが、秋は迷っていた。
自ら仮入部に行くなら未だしも誘われて仮入部するのとでは全く違うのだ。
しかも手塚には信用までされているのでプレッシャーが大きく、もしマネージャーの仕事も合わなかったら手塚の期待を裏切ってしまうんじゃないかと心配であった。
「九条さん!」
とぼとぼと歩く秋の後ろから彼女の名を呼ぶ声が聞こえた。
「河村君」
振り返れば癒しを与えてくれる笑みを見せる河村が秋の元へ駆け寄って来た。
彼の表情を見るとウジウジしていた気持ちが少しは薄れ、ホッと安心感を覚える。
「今、帰りかい?」
「うん、河村君も?」
「そうだよ。部活はどうだった?」
「それが……吹奏楽部も駄目かもしれないの」
俯きながらぽつりと呟く秋に河村は「そっか……」と相槌を打つ。
「やりたいことが見つからないと大変だよね。ゆっくり探せばいいと思うよ」
「うん……そうだね」
「次の部活は決めてる?」
「実は手塚君に男子テニス部のマネージャーをやらないかって誘われたの」
秋の言葉を聞いた河村は驚きのあまり瞬きを繰り返す。
手塚から女子にそんな誘いをかけるなんて珍しいと思っていたからだ。
「でも、せっかく誘ってくれたんだけど、もしまた合わないって感じたら手塚君にも失礼だし、嫌な気持ちにさせちゃう。だからこのままマネージャーの話は断った方がいいのかもって考えちゃって……」
河村は秋の後ろ姿を見つけた時からどこか元気がなさそうだなと感じてはいたが、その原因がこれなんだと確信した。
「でも、やってみなきゃ分からないと思うよ。例え合わなくても手塚はそんなことで九条さんを責めたり呆れたりするような心の狭い奴じゃないし」
「そう、だね」
「そうだよ。それに九条さんが少しの間でもマネージャーをしてくれるなら俺も嬉しいしさ」
へへっ、と照れくさそうに笑いながら頬を掻く河村に秋はようやく笑みを見せた。
「河村君がそう言ってくれるなら頑張ってみようかな」
その言葉を聞いて河村は嬉しそうに頷いた。彼もまた秋がいる部活は願ってもないことだし、不純かもしれないが自分も部活を頑張れそうな気がするので出来ればずっと在籍してくれたらいいなと考える。
吹奏楽の部活終わり、校門から出て帰宅する秋は溜め息を吐き捨てた。
やはり今日の練習も生き甲斐を感じることはなかったようで、明日の朝練が仮入部最後の部活になるだろうと若干諦め気味でもあった。
「……こんな私がテニス部のマネージャーだなんて……」
吹奏楽が駄目だったら今度はテニス部のマネージャーの予定だが、秋は迷っていた。
自ら仮入部に行くなら未だしも誘われて仮入部するのとでは全く違うのだ。
しかも手塚には信用までされているのでプレッシャーが大きく、もしマネージャーの仕事も合わなかったら手塚の期待を裏切ってしまうんじゃないかと心配であった。
「九条さん!」
とぼとぼと歩く秋の後ろから彼女の名を呼ぶ声が聞こえた。
「河村君」
振り返れば癒しを与えてくれる笑みを見せる河村が秋の元へ駆け寄って来た。
彼の表情を見るとウジウジしていた気持ちが少しは薄れ、ホッと安心感を覚える。
「今、帰りかい?」
「うん、河村君も?」
「そうだよ。部活はどうだった?」
「それが……吹奏楽部も駄目かもしれないの」
俯きながらぽつりと呟く秋に河村は「そっか……」と相槌を打つ。
「やりたいことが見つからないと大変だよね。ゆっくり探せばいいと思うよ」
「うん……そうだね」
「次の部活は決めてる?」
「実は手塚君に男子テニス部のマネージャーをやらないかって誘われたの」
秋の言葉を聞いた河村は驚きのあまり瞬きを繰り返す。
手塚から女子にそんな誘いをかけるなんて珍しいと思っていたからだ。
「でも、せっかく誘ってくれたんだけど、もしまた合わないって感じたら手塚君にも失礼だし、嫌な気持ちにさせちゃう。だからこのままマネージャーの話は断った方がいいのかもって考えちゃって……」
河村は秋の後ろ姿を見つけた時からどこか元気がなさそうだなと感じてはいたが、その原因がこれなんだと確信した。
「でも、やってみなきゃ分からないと思うよ。例え合わなくても手塚はそんなことで九条さんを責めたり呆れたりするような心の狭い奴じゃないし」
「そう、だね」
「そうだよ。それに九条さんが少しの間でもマネージャーをしてくれるなら俺も嬉しいしさ」
へへっ、と照れくさそうに笑いながら頬を掻く河村に秋はようやく笑みを見せた。
「河村君がそう言ってくれるなら頑張ってみようかな」
その言葉を聞いて河村は嬉しそうに頷いた。彼もまた秋がいる部活は願ってもないことだし、不純かもしれないが自分も部活を頑張れそうな気がするので出来ればずっと在籍してくれたらいいなと考える。