自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.4 私だってシングルスプレイヤーだ
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昼食を終えた昼休みの時間、秋は午後の授業の準備をしているとクラスメイトの大石から「手塚が呼んでるよ」と言われて急いで廊下に出た。
「話がある。時間はあるか?」
この場で話をしないということは場所を変えて話をしたいのだろうと悟った秋は「うん、大丈夫だよ」と頷いた。
そして場所は生徒会室と移す。ここで話をするからとても大事なことなんだろうと思いながら手塚の口から切り出すのを待った。
「お前の働きぶりにはいつも感心させられる。書記で収まるのが勿体ないくらいだ」
「そんな……。私はただ自分の与えられた仕事をこなしてるだけだよ。手塚君に比べたら全然なんだし」
「謙遜しなくていい。いつも支えられてるのは事実だ。この前も議事録を借りさせてもらったしな。そのお礼を兼ねて九条にこれを渡したい」
そう言って手塚が秋の前に差し出したのは彼の手のひらより少し縦に長い大きさの茶色の袋である。中にはシンプルなシャープペンシルが入っていた。
秋が気遣わないようにあえてラッピングはしなかったプレゼント。それでも目の前の人物は手塚の予想通り簡単には受け取ってはくれなかった。
「そ、そんなお礼だなんて! 議事録一枚だけでそんなに気遣わないでいいから。むしろ書記として当然のことをしただけなんだよ」
思いもよらない展開で驚いて遠慮する秋に手塚は彼女の手を取り、シャーペンの入った袋を握らせた。
突然手を触れられたことにより秋の顔はパッと朱に染まる。
「日頃の感謝の気持ちでもある。別に高い物ではないから受け取ってくれた方が俺は嬉しい」
「えっ、あ……うん。ありがとう、手塚君」
自分が選んだプレゼントを受け取ってくれたことに少しながら安心すると手塚は話を切り替えた。
「そういえば吹奏楽の調子はどうだ? もうすぐで仮入部から一週間経つのではないか?」
「あ、うん。それが……今回も駄目かもって思ってきて……」
しゅん、と項垂れる秋に手塚はほんの僅かだが愛しいと思った。
だが、今はそんなことを考えてる場合ではないと気付き、すぐに彼女の話に集中する。
「やりたいことが見つからないのならすぐに見つけるのは難しいだろう。是非、次は我が部のマネージャーとなってもらいたい」
「出来るかな……」
「それはやってみてから判断してくれ」
「……うん」
秋は元気ないまま力なく頷いた。憧れての人物に期待を抱いてもらえるのは嬉しいけど、もし次も駄目だったらと思うとあまり気が進まない。
もし、駄目だったらさすがの手塚も呆れるのではないか。そんな不安さえも芽生えてしまうのだった。
「話がある。時間はあるか?」
この場で話をしないということは場所を変えて話をしたいのだろうと悟った秋は「うん、大丈夫だよ」と頷いた。
そして場所は生徒会室と移す。ここで話をするからとても大事なことなんだろうと思いながら手塚の口から切り出すのを待った。
「お前の働きぶりにはいつも感心させられる。書記で収まるのが勿体ないくらいだ」
「そんな……。私はただ自分の与えられた仕事をこなしてるだけだよ。手塚君に比べたら全然なんだし」
「謙遜しなくていい。いつも支えられてるのは事実だ。この前も議事録を借りさせてもらったしな。そのお礼を兼ねて九条にこれを渡したい」
そう言って手塚が秋の前に差し出したのは彼の手のひらより少し縦に長い大きさの茶色の袋である。中にはシンプルなシャープペンシルが入っていた。
秋が気遣わないようにあえてラッピングはしなかったプレゼント。それでも目の前の人物は手塚の予想通り簡単には受け取ってはくれなかった。
「そ、そんなお礼だなんて! 議事録一枚だけでそんなに気遣わないでいいから。むしろ書記として当然のことをしただけなんだよ」
思いもよらない展開で驚いて遠慮する秋に手塚は彼女の手を取り、シャーペンの入った袋を握らせた。
突然手を触れられたことにより秋の顔はパッと朱に染まる。
「日頃の感謝の気持ちでもある。別に高い物ではないから受け取ってくれた方が俺は嬉しい」
「えっ、あ……うん。ありがとう、手塚君」
自分が選んだプレゼントを受け取ってくれたことに少しながら安心すると手塚は話を切り替えた。
「そういえば吹奏楽の調子はどうだ? もうすぐで仮入部から一週間経つのではないか?」
「あ、うん。それが……今回も駄目かもって思ってきて……」
しゅん、と項垂れる秋に手塚はほんの僅かだが愛しいと思った。
だが、今はそんなことを考えてる場合ではないと気付き、すぐに彼女の話に集中する。
「やりたいことが見つからないのならすぐに見つけるのは難しいだろう。是非、次は我が部のマネージャーとなってもらいたい」
「出来るかな……」
「それはやってみてから判断してくれ」
「……うん」
秋は元気ないまま力なく頷いた。憧れての人物に期待を抱いてもらえるのは嬉しいけど、もし次も駄目だったらと思うとあまり気が進まない。
もし、駄目だったらさすがの手塚も呆れるのではないか。そんな不安さえも芽生えてしまうのだった。