自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.3 困ってる人がいたら助けるものだろ?
主人公名前変換
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「おっはよ~ん!」
「英二、しーっ」
朝練が終わった俺は途中ジュースを買うからって言って先に不二に教室に戻ってもらってた。
ジュースを飲み干してからクラスに戻り、クラスメイトに元気よく挨拶すると不二が静かにと言うように口元に人差し指を当てて俺に注意する。
「なんだよ不二~……って、あれ?」
普通に挨拶しただけじゃん、って文句言おうとしたら不二の隣の席の主が両腕を額に当て、机に伏せているのを見つけた。
その人物とは赤宮麻美。表情が見えないけど机に伏せるなんて何か嫌なことでもあったんかなって思って不二に尋ねてみる。
「ねー、不二。麻美どうかしたのん?」
「寝てるんだよ。部活疲れかな?」
「えっ!? 寝てんのっ!?」
思わず大きい声を出してしまうと再び不二がしーっと人差し指を唇の前に持っていくので慌てて口に手を当てた。
麻美が寝るなんて珍しいって感じたけど、近くにいると微かに麻美から寝息が聞こえてくるのが分かった。あ、ほんとに寝てるんだなー。
「……って、部活疲れってどーゆうこと?麻美って結構体力ある方だし今更部活疲れなんてないと思うけど」
「赤宮さんが寝る前に言ってたんだけど、昨日の部活で彼女は女テニの練習メニューが終わってから自主練の時に男テニの練習メニューをこなしたらしいよ。でも時間内じゃ全部終わらせることが出来なかったから家に帰ってからも夜遅くまで練習してたみたい」
「えっ……マジで女テニの練習メニューと男テニの練習メニューをこなしてるわけ?」
「そうらしいね」
いや、確かに練習メニューを纏めた乾も女テニの練習メニューをこなしてからって言ってたけど、別に全部やれってわけじゃないのにさ。どれかの練習メニューくらい削ればいいのになんで全部やっちゃうんだよ。
「……そこまでして不二に勝ちたいってことかぁ」
「赤宮さんって結構な努力家なんだね」
「負けず嫌いだからじゃない?」
麻美が勝負事には燃えるタイプで超負けず嫌いなのは去年から知ってる。あいつは何に対しても勝ちにこだわる奴だ。
2年の時もクラスでは誰かと交わらずに一人でいることが多い麻美に最初は興味本位で近づいた。
あぁ、そういや遥も俺と一緒で麻美に話しかけてたっけ。そんで『なんで一人でいるんだろう』とか『今度遊びに誘ってみよっか』とか話してた。
今となっては去年よりかは少しは打ち解けてきたと思うけどまだまだ知らないことは沢山ある。
現にここまで疲れてるのに練習メニューをこなしてる麻美はとても真っ直ぐな奴だと思った。
「……それにしても寝顔すら見せないなんて用心深い奴ー」
「英二ってば赤宮さんの寝顔が見たいんだ?」
「なっ! 変な意味があるみたいに聞こえるじゃんか! 寝顔を拝めたらあとでからかってやろうと思っただけじゃん!」
「はいはい」
からかうようにして笑う不二に俺はちょっとばかりムッとして自分の席に座った。
「英二、しーっ」
朝練が終わった俺は途中ジュースを買うからって言って先に不二に教室に戻ってもらってた。
ジュースを飲み干してからクラスに戻り、クラスメイトに元気よく挨拶すると不二が静かにと言うように口元に人差し指を当てて俺に注意する。
「なんだよ不二~……って、あれ?」
普通に挨拶しただけじゃん、って文句言おうとしたら不二の隣の席の主が両腕を額に当て、机に伏せているのを見つけた。
その人物とは赤宮麻美。表情が見えないけど机に伏せるなんて何か嫌なことでもあったんかなって思って不二に尋ねてみる。
「ねー、不二。麻美どうかしたのん?」
「寝てるんだよ。部活疲れかな?」
「えっ!? 寝てんのっ!?」
思わず大きい声を出してしまうと再び不二がしーっと人差し指を唇の前に持っていくので慌てて口に手を当てた。
麻美が寝るなんて珍しいって感じたけど、近くにいると微かに麻美から寝息が聞こえてくるのが分かった。あ、ほんとに寝てるんだなー。
「……って、部活疲れってどーゆうこと?麻美って結構体力ある方だし今更部活疲れなんてないと思うけど」
「赤宮さんが寝る前に言ってたんだけど、昨日の部活で彼女は女テニの練習メニューが終わってから自主練の時に男テニの練習メニューをこなしたらしいよ。でも時間内じゃ全部終わらせることが出来なかったから家に帰ってからも夜遅くまで練習してたみたい」
「えっ……マジで女テニの練習メニューと男テニの練習メニューをこなしてるわけ?」
「そうらしいね」
いや、確かに練習メニューを纏めた乾も女テニの練習メニューをこなしてからって言ってたけど、別に全部やれってわけじゃないのにさ。どれかの練習メニューくらい削ればいいのになんで全部やっちゃうんだよ。
「……そこまでして不二に勝ちたいってことかぁ」
「赤宮さんって結構な努力家なんだね」
「負けず嫌いだからじゃない?」
麻美が勝負事には燃えるタイプで超負けず嫌いなのは去年から知ってる。あいつは何に対しても勝ちにこだわる奴だ。
2年の時もクラスでは誰かと交わらずに一人でいることが多い麻美に最初は興味本位で近づいた。
あぁ、そういや遥も俺と一緒で麻美に話しかけてたっけ。そんで『なんで一人でいるんだろう』とか『今度遊びに誘ってみよっか』とか話してた。
今となっては去年よりかは少しは打ち解けてきたと思うけどまだまだ知らないことは沢山ある。
現にここまで疲れてるのに練習メニューをこなしてる麻美はとても真っ直ぐな奴だと思った。
「……それにしても寝顔すら見せないなんて用心深い奴ー」
「英二ってば赤宮さんの寝顔が見たいんだ?」
「なっ! 変な意味があるみたいに聞こえるじゃんか! 寝顔を拝めたらあとでからかってやろうと思っただけじゃん!」
「はいはい」
からかうようにして笑う不二に俺はちょっとばかりムッとして自分の席に座った。